【PART8 東京医科大学】

                      フェニックスゼミ講師陣

【数学】
 東京医科大の出題傾向の特徴は、微分、積分の比重が大きく、ベクトル、数列、2次曲線を重視していることである。2005年度もこの5分野から出題されるとみてよいであろう。微分からは「増減と極値・最大値最小値」であろう。積分からはやはり「面積・体積」であろう。「定積分で表された関数」の可能性も大きくなっている。ベクトルからは「内積に関連する計算」であろう。三角形の面積比も要チェックである。数列は「漸化式」が出題されそうである。隣接3項間漸化式をチェックしておこう。2次曲線からは「楕円・双曲線」であろう。焦点に関する公式などを確認しておきたい。さらに指数方程式・対数方程式と不定方程式(整数方程式)も確認しておきたい。

【化学】
東医の化学に要求されるのは、幅広い知識と計算力(速く正確な処理能力)と言える。ただ、一部の単元に偏った難問は出題されないであろう。直前対策
としては、
1) 周期表と各元素の性質(特に12〜14族が要注意ではないだろうか)
2) 化学結合と物質の性質(特に固体の融点と化学結合の関係は要注意)
3)実験器具、装置
 などの知識の総チェックが有効であろう。理論・有機内容で出題が考えられるものとして@混合気体の化学平衡、A熱化学、B溶解度、溶解平衡、C糖類、Dイオン交換樹脂などが狙われるのではないだろうか

【生物】
 出題形式は毎年選択形式をとっており、基本的な内容にのっとった出題がほとんどである。しかし問題のレベルは高く、正確な解答には細かい知識が必要とされるため、付け焼き刃の知識では歯がたたないだろう。そのため直前には新しいことを始めるよりも、今までに積み重ねてきた演習のノートなどの見直しをして、知識の定着の程度を確認しておくのが効果的だろう。優先順位をつけるならば酵素、呼吸、光合成、恒常性、核酸の分野などは特にしっかりと見直しをすすめたいが、出題範囲の限定は難しいのでなるべく広範な見直しをすすめることが望ましい。

【英語】
 2004年度は2003年度と大問数は同じだが、会話文問題と大問5中の段落整序問題が姿を消していて、その代わりに文法語法4択問題が付け加えられていた。また、2002年度から2003年度にかけても、大問数と設問形式において若干の変動があり、2005年度も注意を要する。
 2003年度の大問5中の段落整序は、全体の時間を考えればかなりの難問と言え、やはり問題として不適当と判断されたのであろうか、2004年度では姿を消したのが嬉しい。しかしその分、内容真偽の英文が14文から26文に大幅に増やされ、また大問4の長文空所補充も相当な文脈把握の力を要する問題となっていて、時間が60分と限られていることもあり、全体として高いレベルの「正確な速読力」を要する読解力重視のかなりの難問といえよう。
 鍵は時間である。大問1から3までを出来るだけ短時間で、しかも出来るだけ高い正答率で抜けておかないと勝ち目はない。
 大問1から3までの発音・アクセント・文法はごく標準的なものなので、東医をアタックする受験生ならばその辺りはかなり完成しているとして、大問4、5の直前の対策または(精神的な)備えとして

(1)中レベル以上の単語を今一度徹底的にチェック

(2)既に学習した難度の高い長文(特にエッセイ文など)を数本、再度読み直
 し、最初文脈が取れなかった点を具体的に振り返ってみる

(3)難度の高い他大学の長文内容真偽問題をできるだけ多くこなしておく
 (過去の県立和医大の長文内容真偽などがお勧め)

などのことは是非ともやっておきたい。それと、これは言うまでもないことだが、パラグラフリーディングの意識を徹底的に持って臨むこと。段落中の大きな流れ、そして段落毎の要旨、それを繋いだパッセージの大きな流れ、それを明確に意識し読むことで、判断に迷う選択肢の数はぐっと減る。

【NEWS】

今後、福岡大学医学部、関西医科大学、大阪医科大学、近畿大学医学部
(後期)の予想を行なう予定です

インターネットホームページにも事前に掲載していきますので最後の参考にしてください。過去3年間の問題傾向分析も掲載されています。ぜひ参考にして
ください!
  

医歯学部受験予備校フェニックスゼミ

「夢」への執念!

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