【2006年 川崎医科大学予想】

                     フェニックスゼミ講師陣

【数学】
 川崎医科大の数学は、大問3題(80分)ですべてマークシートである。それぞれ問題は融合問題で、1題の中でさまざまの分野の知識を問われる。図形や数列と関連した「数学。の積分」は頻出で2006年度もこの傾向は変わらないであろう。部分積分・置換積分は重要で公式等は確認しておこう。「三角比・三角関数」は出題の可能性が高い。正弦定理・余弦定理、内接円や外接円の半径と三角形の面積、加法定理と三角関数の合成はチェックしておきたい。そろそろ「軌跡と領域」が出題されそうである。また、本学は独特のマークシート法であるので注意を要する。

【化学】
 川崎の化学は、全単元から均等に出題されるオーソドックスな内容で医学部としては有機の割合が比較的少ない特徴がある。直前対策としてはセンターの過去問を短時間(40分程度)で解く様な練習が有効である。特に実験装置は必ず出題されるのでよく見直しておけ! その他の分野としては炭水化物(糖類)、セッケンと中性洗剤の性質、気体の化学平衡 などが要注意である。

【生物】
 毎年、選択形式で2題が出題される。難易度はさほど高いものではなく、いたって基本的な出題がほとんどである。ただし、出題には単純な知識問題だけではなく、計算問題や実験考察問題も多く含まれている。内容が難しくないことには変わりはないが、問題をしっかりと読み、時間をかけて対処しないとミスが生じかねない。かといってテスト時間は余るほどあるともいえないので、各問題ともすばやく対処していくことも必要である。基本問題は迷わずすぐに正解を選べるように、実験問題は実験条件や結果などの要点を要領よく読みとって効率よく正解を選べるように努力しよう。直前に何か、といっても出題範囲は広いので穴のない仕上がりを目指しておくしかない。一冊の問題集を通して苦手な分野があるようなら、そこの見直しよう。特に、細胞、浸透圧、呼吸、光合成、神経の計算問題に難があるようなら早急に見直しを。

【英語】
 2005年は前年より大問数は減ったものの、設問の数は同じで、全体として傾向にあまり大きな変化はない。時間は80分と、設問数に比して比較的余裕があるようだが、長文が少し長めで、設問が全体の半分を占めるので、この長文の正答率が合否を分けるであろう。一つの段落を読み終えたら、その段落の要旨をはっきりと頭にイメージしてから次の段落を読むようにし、そうすることで全体の流れをしっかり把握して内容問題に取り組むようにしよう。

【小論文】
 出題形式は課題型小論文。制限時間(30分)、制限字数(400字以内)とも少なめなので、問題への切り込みを早めにすることが必要だ。過去3年間の問題は、「喫煙について」、「医療過誤について」、「『医学生』としての心構えについて」について論じるもの。傾向としては統一しにくいが、医系小論としては頻出課題といえるだろう。前二者のようなテーマについては、テーマをめぐる現状説明+問題点の指摘(原因究明)+解決策という流れで作成。後者のようなテーマは、「医師の適性」、「医師に必要なもの」、「理想とする医師像」などいくらでも類題は考えられる。医師になるにあたって必要だとされるもの(冷静かつ論理的な判断能力、共感能力、協調性、人権意識、謙虚さなど)を明確に意識し、それらの習得のためにどのような活動をすべきかを考え、具体的に記すこと。

【NEWS】
今後、岩手医科大学、愛知医科大学、金沢医科大学、藤田保険衛生大学、近畿大学、東京医科大学、兵庫医科大学、順天堂大学、大阪医科大学、福岡大学、関西医科大学、近畿大学(後期)の予想を行う予定です。インターネットホームページにも事前に掲載していきますので最後の参考にして頂けたら幸いです。「ライバルより一歩出る!」これが最も重要なことです。この一歩が複数合格の鍵だと思います。がんばれ受験生!

医歯学部受験予備校フェニックスゼミ

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