2007年 福岡大学医学部予想

                     フェニックスゼミ講師陣
【数学】
 福岡大医学部の数学の特徴は,前年度の出題分野や形式を踏襲していることであり、今年度も同じ傾向になるものと思われる。ほとんどが基本〜標準レベルの問題で、基礎力重視である。頻出分野は、数学Aの「確率と期待値」、数学の「三角関数の最大・最小」と「指数対数の方程式・不等式」、数学Bの「数列の和・漸化式」と「平面ベクトル」、数学。の微積からは「増減と接線」「面積」である。第3問の微積は記述形式の標準レベルの出題で、計算量も多くなるであろう。過去問研究はとても役に立つはずだ。

【化学】
福岡の化学は、例年通り標準問題の3問構成であろう。従って時間配分を気にせず落ち着いて解くことが必要である。要注意分野は、@実験:特に中和、酸化還元滴定・融解電解が狙われる可能性がある。A混合気体の計算・熱化学B有機物の抽出である。また、細かい分野であるが、水の状態図、溶解度積、アルコール発酵を見直しておくことを勧める。

【英語】
長文部分和訳の大問1、長文空所補充の大問2、文法語法4択の大問3、発音アクセントの大問4、整序英作の大問5という問題形式がここ数年続いており、今年も同じ傾向が予想される。総じて標準的な問題で、特に3の文法語法4択や5の整序問題などは、基本的な文法事項や構文を覚えていて、頻出問題をしっかりこなしていれば、それほどミスはしないはず。直前でも、桐原の「英文法ファイナル問題集(標準編、余裕があれば難関編も)」などを短期集中的にこなしておくだけで十分対処できるレベル。2の長文空所補充問題は、選択肢にどういうものがあるのか予めしっかり見ておこう。これは当たり前のことであるが、それぞれ節なのか語句なのか、語句であれば名詞を中心にした語句なのか、または不定詞句か動名詞句か、などということをしっかり意識する
だけでも随分違う。

【小論文&面接】
福岡大学・医学部の入学試験で課される小論文は、課題型小論文、テーマが与えられて、制限時間40分(‘05年は50分)内に論じる問題。字数制限はありませんが、制限時間からすると400字〜600字が意図されているでしょう。2006年度は、「自分自身の理想とする医師像について」述べ、それに近づくために医学部6年間、自分はいかに学んでいけばよいか、自分の考えを述べる問題です。一見、自由で個人的な意見を求められているようですが、論文のなかには、今後の医療界の課題や現状問題点の解決策などがもりこまれていなければならないでしょう。また、将来のための具体的な計画が示されていなければならないでしょう。小論文の出題の流れから考えられる予想として医療ミスに対するテーマも問われることが考えられる。「医療界の実状を知らなければ理想は語れない」というのが福岡大の問題の背景にあるテーマであろう。面接、調査書、小論文の点数が40点であり、その内訳ははっきりと判明しないが現在の受験生の点数が細かく競っている現状を考慮すれば気は抜けないだろう。(40点という幅はかなりの逆転が起こっていると推測される)
面接については近年の医療事故に対する意見、最近の小児科医について、現代
の親についてから推測されるテーマとしては「医師不足」、「産科医の激減とその現状に対する意見」、「地域医療の現状」、「医学部の医局制度」「いじめによる自殺」などが推測されるのではないかと思われる。新聞やニュースで話題に
なった医療関係のテーマに対してしっかりした自分の意見を述べる能力が問われているのではないかと思われるので、大体の骨格となる意見を紙にまとめておくべきであろう。まず紙に書いてまとめておくこと。

今後、関西医科大学、近畿大学(後期)の予想を行う予定です。
インターネットホームページにも事前に掲載していきますので最後の参考にして頂けたら幸いです。 最後は合格への執念!

医歯学部受験予備校フェニックスゼミ

最後の最後までがんばれ受験生!

合格祈願

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