●近畿大学医学部後期試験分析 物理
問題構成は大問3題で各設問は7,8題であり、出題テーマは力学、電気、波動とい
った物理の3大テーマで、バランスがいい。昨年度では物理IIの範囲の出題が単振動だ
けで、ほとんどが物理IBからの出題であった。問題レベルは基本〜標準であり、難問
は皆無である。設問1問目を間違うと全滅するような問題もありはするが、基本的に
は、公式確認から始まり、段階的かつ誘導的に作問されている。 一般的な典型問題
が出題されるので、標準問題集の例題を覚え込んでおくと、高得点がねらえる。全問
が選択問題であるため、ケアレスミスが少なくなるので、基本公式を正確に覚え使え
るようにしておき、標準問題集の例題を覚え込んでおくことが、最善の対策となる。
●関西医科大学物理分析
関西医科大の物理は大問5題、記述形式である。描図、論述問題が出題されるで、
物理現象の深い理解も必要である。問題レベルは基本から標準であるため、教科書、
教科書傍用問題集(セミナー物理など)だけで、ほぼ完璧に対応できる。例年、力学・電
流・波動から1題ずつ必ず出題され、残りは熱力学・磁界・原子・総合小問集から2
題という問題構成である。全範囲をまんべんなく勉強する必要があるので、基本から
標準レベルであるといっても決してあまくみてはいけない。制限時間は2科目120分
であり、物理にかけられる時間は単純計算で60分となる。したがって基本問題が中心
であるといっても大問5題は少々つらい。対策は、公式の暗記だけでなく、物理現象
の理解にも力点をおくことが必要で、物理現象の説明や公式の誘導をノートに書きま
とめ、解答時間にも配慮しながら、たくさんの演習問題をこなしていけばよい。計画
を立て、きっちりと基本をおさえて演習をこなせば、努力に比例して高得点がねらえ
るので、得点源となりうる科目である。
●兵庫医科大学物理分析
兵庫医大の物理は、大問4題で 空所補充2題、記述式2題という構成が多い。
1997年度からは 力学、熱力学、電磁気、原子物理から出題され、ほぼ定着して
いる。波動は1996年度に出題されてから全く出題されていないが、波動が出題され
る場合、熱力学のかわりに出題されることになる。力学と電磁気と原子物理は必出
であるから、ここに重点を置けばよい。さらに詳しく分析すると、前年度出題された
事項は次年度では出題されない傾向にあるため、出題予想がしやすい。
問題レベルは標準であるが、空所補充問題は、物理用語の記述と公式の誘導が
多いため、現象を完全に理解した上で語句を記述できるようにしておきたい。公式
は単に覚えて使うだけでなく、公式を導けるようにしておくことが必要である。
磁界、熱力学、原子物理が頻出で、単振動も出題されることがあるので、物理Uの範
囲の割合が多いといえる。
特に難問が出題されるわけではないので、教科書傍用問題集や入試基礎問題集で十
分であるが、語句や語句の意味、公式の誘導を身につけるために教科書または参考書
を使って、まとめておくとよい。
●近畿大学医学部(前期)物理分析
近畿大学医学部の物理は 大問3題、全問記述問題である。論述、描図も含まれて
おり、しっかりした問題である。大問は3題と少ないが、制限時間が2科目120分であ
るため、余裕はない。問題レベルは標準といっていい。素人目でみると、難問と見え
る設定の問題が1題含まれるが、物理現象を正確に理解できていれば、解けない問題
ではない。他の2題は典型問題の焼き直しであるので対応しやすい。しかし、合格最
低点から考えて、2題完答+アルファが必要であるので、信頼できる教師に師事する
必要がある。力学と電磁気は必出である。力学は、力学全範囲からまんべんなく出題
される力作が多い。しかし電磁気は、磁界からの出題がほとんどなく、静電気、直流
回路からしか出題されていない。新課程2年目(1998年)からは波動が必出であり、以
前は原子物理が出題されていた。熱力学も出題されることもあった。1998年からは、
力学、電気、波動の3題構成で定着している。使用問題集は標準レベルのものでよい
が、単に公式を覚えて、解答をみて理解するといった勉強方法では合格点には達しな
い。質問できる環境を整えておく必要がある。
●大阪医科大学物理分析
大阪医科大の物理の問題構成は大問が4題、記述問題中心であるが、1題は空所補
充になる傾向がある。運動、電磁気は必出であり、原子物理は頻出である。波動と熱
力学はどちらかが出題される。空所補充になる問題は原子物理の場合が多いようであ
る。問題レベルは基本から標準であり、典型問題が多いので、教科書傍用問題集、入
試基本問題集などで勉強すればよい。テーマを絞った出題傾向にあるので、確実に高
得点をとるためには、全範囲にわたってまんべんなく勉強しなければならない。ま
た、難度が高い問題が含まれていることがあり、2科目120分であることから時間的
余裕がないので、解答順序に注意し、演習をつんで解答スピードを養っておけなけれ
ばならない。比較的予想がしやすい出題傾向であるので、適切な直前対策で、+20
点がねらえる。
●個別指導のやり方
努力をしているが成績が思うように上がらないとか、説明や解説は理解できるが自
力では解けないといった悩みが多いと思う。私の個別指導は、そういった悩みの原因
を即座に見つけだし、治療するまさに医師の診察である。大多数の生徒を教え、質問
に答えてきた経験だけがなせる技である。予備校など大教室の授業とは違い、生徒個
人にあった最善の方法で最短期間で完成させる高効率な勉強法を指導する。入試直前
期は大学別の対策を行う。
●物理の勉強方法の誤り
物理の勉強方法を間違えている人が多いと思う。私は大手予備校の講師もしている
が、その物理講師のほとんどが、誤った勉強方法をすすめている。大抵、まず公式を
覚えろ。講義の前には必ず予習をしろ。難しい概念に関しては、覚えてしまえ。と決
まって言う。これは、完全な誤りである。まず公式を覚えるなんてことは愚の骨頂で
ある。公式は無機的で覚えにくく、忘れやすいものなので、理解をした上で覚えるの
である。第一、どう使うかがわからなかったら意味がないだろう。
●物理が苦手だと思っている人に.......
物理が苦手だと思っている人は・・・ 物理が苦手だと言っている生徒は大抵、高校
の授業がわからなかったのではないだろうか。わかったとしてもおもしろくなかった
のではなかっただろうか。それは高等学校では、物理現象、定理、公式を教科書どお
りに並べ立てて説明しているだけだからだ。予備校では受験に必要なレベルの問題を
セレクトし解説しているだけだから、ある程度のレベルに達していないと全くわから
ないし、楽しくない。物理は本来楽しいものである。楽しいと思えれば、勉強が苦に
ならない。何のためにこんな問題を解かなければいけないのかなんてと思ったら、お
しまいである。私は工学の研究経験があり、物理の多分野にわたっての知識がある。
私の授業を受けてみれば、なんと物理は楽しく、明解なものかと感じるだろう。
●物理にはセンスが必要なのだろうか?
物理にはセンスが必要なのだろうか?センスがあるかないかは、挫折した者に対す
る評価の結果論にすぎないのだ。物理学は何千年もの間、多くの天才が築き上げた学
問であるから、それを独力で勉強できる訳がないだろう。天才たちがどうやって考え
て、どうやって発見したのかがわかれば、公式なんか覚えなくても導けるのだ。物理
の考え方を身につければ、独力でどんどん問題を解けるようになる。過去の天才たち
に近づけるのだ。
●では、物理はどうすればよいのか?
この原稿をよんでいる諸君は、医学や工学を志している者が多いだろう。物理という
学問は物理現象の法則性をとらえる力と論理的思考力を養うにはもってこいの学問で
ある。医療も工学の最新技術を用いるようになってきた。医学も物理の知識が必要に
なっているのだ。私の講座を受ければ、物理学とは何たるかがわかり、受験物理なん
か簡単に思えるだろう。物理の負担は少なくなり、他教科に時間をまわせるので、効
率的だ。物理の勉強は、信頼できる講師につき、質問し、議論しながらするのが最善
である。わからない部分を放っておかず、追求することが大切なのだ。70点とれれ
ばいいなどと甘えている者は、結果的に70点すら取れないものだ。第1問目を間違
えた場合、その問題は全滅することが多いからだ。疑問に思う部分は個々異なるもの
なので、その点、個別授業は最適であるといえる。どんな、些細なことでも疑問に思
ったら、すぐに質問できるからだ。注意しなければいけないのは、信頼できる講師を
選ぶこと。これに尽きる。物理が苦手な者、物理で高得点を取りたい者、物理に興味
がある者はとにかくまず、私の講座を受講してほしい。