【金沢医大の傾向と対策】

                        フェニックス・ゼミ講師陣

【数学】
金沢医科大の数学では、微分・積分の計算は基本的であるが、ここ数年は少し難化傾向にある。 例えば、二項定理や数学的帰納法を利用する問題、図形の中で三角比や無理数の計算が関連する問題、整数問題と漸化式が関連する問題など融合問題は、部分的にみれば難問ではないが各分野が融合されているためなかなか手ごわい。本学の数学の出題形式は誘導形式で空蘭補充も多い。
誘導に従って問題の意図を汲みながら計算していけば十分に解答できるはず。
最初に問題文を通読し、理論展開の流れをつかみ、見通しを付けるとよい。
受験直前には、定理・公式は見直しておこう。

主なものを提示するのでチェックしてみよう。

三角比の正弦定理・余弦定理、三角形の面積公式、三角関数の加法定理から合成の公式まで、対数の性質、二項係数に関する公式、微分の接線・法線公式、積分の面積公式等を見直しておくこと。

【英語】
 金沢医大の英語は、簡単そうで難しい。2000年度を見ると問題量に対して時間配分を正確に出来た受験生が勝ったのではないか。文法力、英作力、ビジュアル問題、発音、アクセント、会話問題、長文読解、空所補充、整序問題すべてにおいて幅広い知識が要求されるため、つけ焼き場的な勉強では合格しないだろう。特に昨年のように英語と日本語の記述問題があった場合は、取れる問題を先にこなし、記述に十分な時間を残して確実に勝つこと!

【生物】
 金沢医科大学生物は、複雑な論理展開や記述力、グラフや表を解析する能力よりも生物用語を含む基本事項をどれだけきちんと把握できているかが勝負の分かれ目となります。それゆえ、ケアレスミスは即負けを意味します。問題自体は平易で、穴埋め問題がメインとなっていますので威圧感は感じないでしょう。また、解答に要する時間もそれほどかからず時間が余ってしまうかもしれません。人間は必ずミスをします。特に緊張状態の場合は尚更です。金沢医大の生物は必ずもう一度始めから終わりまで見直すこと。絶対にケアレスミスをしないこと。1度目の解答よりもより適した解答が見つかります。

出題傾向としては、医学部の問題らしく、発生、生殖、免疫、器官、異化、内分泌の問題が多く、心臓、肝臓、腎臓などの器官や、筋肉、神経、血液などの組織はかならず押さえておく必要があるでしょう。

同化など植物関係の問題や、生態系の問題などまんべんなく出題されており、手を抜ける分野はありません。ただし得意分野を深く掘り下げる勉強よりも、全範囲をまんべんなくこなし、弱点をなくす勉強をしなくてはなりません。ここは出題されないのでは?という考えは捨てるべきです。

対策としては、標準的な問題集を入試までに3回やり直して、徹底的基本事項を頭にしみこませることです。それに加えて写真や絵などを多く含む図表参考書を側に置き、全ての事項に目を通す作業が有効な勉強法となるでしょう。生物を図で把握するというのは、相互関係を含んだ知識がコンパクトに効率よく頭にはいるので、金沢医大だけでなく点を取るための生物の勉強には最も適しているのです。

【化学】
全体的に基本問題から構成されているので基礎問題集を1册丁寧に仕上げていれば難なく解答できる。ただし出題範囲に偏りが見られないため苦手な分野は致命傷となるだろう。また受験者の高得点化が予想されるためケアレスミスには要注意である。今年は、高分子化合物についての知識が狙われるのではないかと思われる

医歯学部受験予備校フェニックスゼミ

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