【兵庫医科大学の傾向と対策】
                       

フェニックス・ゼミ講師陣

数学
兵庫医大の数学は、出題パターンがほぼ一定で毎年同じような分野からよく
似た形式で出題されている。積分の応用と平面ベクトル、確率は必出である。
平面ベクトルと確率は過去問に類題が多い。少なくとも3〜5年分の過去問は
見ておきたい。問題のレベルは易〜標準で教科書の練習問題や章末問題のレベルである。しかし問題数・計算量はともに多いので時間的余裕はなく計算ミス
は致命傷になりかねない。 問題1では2次関数のグラフ、最大・最小や図形
(円と直線)、問題3の微積では極値、増減、最大・最小、接線や面積などである。また数列は1997年度から毎年出題されている。兵庫医大の数学の対策は、まず第一に過去問の研究である。ベクトルと確率は完答して全体で8割をめざそう。

英語
兵医の英語は易問と難問が混在していて,解答をすべてマークしてもなかなか自信がもてない。 戦略としては、読解問題と段落整序問題に時間を充分に取るべきである。受験生の常識であるアクセント・ルール集を直前に見直すこと。最終音節が -ate, -ly, -ic, -al, はよく出るので注意すること。
ゼミ生は、1点差で何人も並ぶことを忘れるな!同じ受験生と何度も戦っていることを忘れるな!最後の最後まで単語集の覚えにくかった部分のみ見直すこと。英語の始まる時間の前にチェックを入れた苦手単語を1回転させること。

【化学】
ここ数年、中和滴定、化学平衡、天然高分子化合物を中心とするかなり偏った出題が続いている。特に、有機分野の配点が多いのも兵庫医大の特徴である
ためアルコール、カルボン酸、芳香族などの基本的な内容を再確認すると同時
に、天然高分子化合物の計算練習をしっかりしておこう。
有機分野の難易度は、決して高くないのでここでいかにきっちりと詰められるかが合否の重要な鍵をにぎると思われる。また昨年度は無機分野の知識が全く問われていないことから、今年は理論分野の題材として取り上げられる可能性がある。酸化還元反応に関連した気体の製法や実験操作、乾燥法についても
見直しておくこと。
 更に絶対に完全なる勝ちを狙う受験生は、高分子の糖やアミノ酸、タンパク質などもそれらの特性をよくつかんでおくことが大切である。また化学工業法であるアンモニア・ソーダ法やハーバー法、オストワルト法、硫酸の接触法やNaOHの隔膜法など必須のポイントもまとめておくことが望ましい。

【生物】
 兵庫医科大学生物で点数を獲得するためには、基本的知識はもちろんのこと、その知識を動員しての、その場での思考が必要となります。また日頃から、グラフや表を理解する練習をしておき、社会で起きている科学的事件、たとえば、環境ホルモン、クローン、臓器移植、などについても知識を備えておかなければなりません。必ずこれらのことをまとめて、自分の知識としておく必要があります。問題集の発展問題を飛ばさず必ずこなし、思考力をつけておくなどの対策が必要です。これに加えて、是非やらなければならないのは、生物の問題をバックグラウンドと共に有機的に理解することです。これを行うことで、その場で考える力は自然とのび、記述力、応用力がつきます。

【小論文】
医学部受験には大きく分けて作文と小論文の2つがある。次に医学部受験頻出小論文用語の持つ意味を正確に理解しているか、例えば、脳死ドナー、遺伝子治療、インフォームドコンセントなどの用語を自分が書く論文の中でうまく組み込めるかどうか? 論文というのは一言でいえば説得力である。
自分の書く論文に入学試験担当者の心を動かす要素があるかどうかが重要な問題である。医療ミスが世間の大きな問題となり、医者としての人格的要素が原点から問い直されている現在、小論文は絶対に軽視してはならない。      
では論文の対策は、どうすべきなのか?それはまず自分で書く練習をすること。自分の力で書き上げる訓練をすること。最初は、何を書いてよいかわからない状態であろう。支離滅裂の日記以下なのが当然なのである。しかし、これを繰り返し地味に行なうしかないのである。次に正しく添削、助言できる担当者につくことが重要である。 地味な訓練を繰り返す継続力こそが医大小論文に勝つ唯一の手段なのである。有名な大学教授も大学院生の時に「とにかく自分の力で書いてみる」という所からスタートしている。小論文の対策もせずに医大受験をするなんて医大そのものに対して失礼である。少なくとも決められた時間と字数の中で自分の考えを表現できる状態にはしておくことが当然である。

医歯学部受験予備校フェニックスゼミ

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