【藤田保健衛生大学医学部の傾向と対策】
                 

フェニックス・ゼミ講師陣

【数学】
藤田の数学は、毎年6〜7題出題され出題分野にかたよりはない。全分野をもれなくレベルアップしておくこと。例えば、物体の運動(加速度や位置)や細菌の増殖など日頃軽く扱われる物理関連や生物関連の分野までしっかり押さえておきたい。レベルは易〜標準である。かなり難しい問題も含まれることがあるが、これは取れなくてもよい。
しかし教科書の章末問題レベルも含まれているので、難易を見極めて解きやすい問題から確実に得点していきたい。次の項目はチェックしておこう。 
独立試行、確率と期待値、三角関数、指数・対数関数の公式、媒介変数で表された図形の面積、曲線の長さ、水の問題等をチェックすること。

【英語】
藤田の英語は、近年は長文の内容をどれだけ理解できるかで試験に勝てるか
負けるか決まってしまうような気がする。内容的にはとっつき易い長文問題である。部分和訳が毎年出題されているので記述問題の訓練を十分にしておくべきである。96年で発音問題、97年度でアクセント問題が出題されているが98年〜2000年までは姿を消している。
次に空所補充問題が鍵となるのだが、この問題の恐いところは時間配分を意識しておかないと長文問題に十分時間を残すことに失敗する恐さを持つところ
なのである。時間がかかりそうだと判断すれば、すぐに別の問題に移動すべきである。基本的な構文、イディオムも毎日、目を通すことも必要である。

【生物】
 藤田の生物は、標準的よりやや易しめの良問が毎年出題されています。高度に複雑な論理展開や、 記述力は必要ありませんが、基本問題の取りこぼしは絶対避けなければなりません。問題自体は平易で、計算問題も複雑なものは見かけません。一見すると解けそうなのですが、これらの問題を取りこぼすことなく解こうとするとそこそこの実力が必要でしょう。

傾向としては、医学部の問題らしく、発生、生殖、免疫、器官、異化、内分泌の問題が多く、特に心臓、肝臓、腎臓などの器官や、筋肉、神経、血液などの組織はかならず押さえておく必要があるでしょう。藤田のような比較的平易な問題を軸に出題する学校の場合、やはり合否を決定するのは計算問題です。同化の問題、酸素解離曲線、浸透圧、DNAに関する計算、腎臓の計算問題、特に遺伝は必ずおさえておきましょう。

しかしこれもそれほど高い実力が必要なわけではなく標準的な問題を把握できていれば十分です。得意分野をどんどんのばす勉強よりも、全範囲をまんべんなくこなし、弱点をなくす勉強をしなくてはなりません。ただし、ここは出題されないのでは?、という考えは捨てるべきです。
対策としては、標準的な問題集を入試までに3回やり直して、徹底的基本事項を頭にしみこませることです。また、勉強の際、必ず図表参考書を手元に置き、視覚的に知識を取り入れるのが効果的です。

【化学】
全体的に基本問題から構成されており、センター試験と出題形式が似ている。
基本問題集を1册丁寧に仕上げていれば十分対応できる。合格するには偏りなくすみずみまで勉強しておくことが何よりも大切である。
 今年は、隔年で出題されている合成高分子化合物の理解を確かなものにしておこう。

医歯学部受験予備校フェニックスゼミ

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