私立医学部個別受験相談のお知らせ

   

現在、本年度医学部受験もほぼ終了し、医学部受験を持つ父兄の方からたくさんの相談を受けているため、当ゼミに入会するかどうかは別として医学部受験の個別相談会を毎年開催しています。(4月以降も個別に継続開催しています。電話にて予約してください。)           

ご父兄の相談の中で特に多いのが、本年度国公立第1希望をしていたが、私立まですべて失敗してしまった。「私立は、合格すると思っていた」「なぜうちの子は私立まで失敗したのか?」という相談が非常に多いという理由から開催の運びとなりました。 (ご父兄の多くが、今だに昔の感覚で受験そのものを昔のランクで考えていることがまず大きな間違いです。30年以上もたてば受験そのものが大きく変化していることをまず理解すべきです。江戸時代と現代ほど変化しているのに30年以上も前の感覚で話しをされる子供がかわいそうです。)

これから「医師の質」を上げていかねばならないと考えている私立医大は本当に優秀な人材を選抜したいと考えています。「試験の易化」などありません。       
<2001年の特徴>

2001年3月10日の本年度最後の近畿大学医学部後期入試では、なんと2000年の志願者より150名も受験者が増加し、医学部受験は更に狭き門となっております。
これは、現在の社会の不安定さや不況を背景として全国の生徒が国家ライセンスを取得したいという願望が一層強くなったものと思われます。

(不況になると国家試験、センター試験、公務員試験の倍率があがるのは当たり前な のです。受験生そのものが安定思考にはいるからです。)

<2003年の特徴>

岩手医科大学が受験者を増やした。従来は現役生が地理的な理由から敬遠していたが、これで全国どこかに入れれば良いという必死の姿勢が現れ始めた。帝京の推薦入試の科目変更、藤田の浪人制限など更にきつい状態に今後もなるだろう。

また私立医学部受験は、以前のように「国公立のスベリ止め」では決してありません。また勉強の仕方等、非常に特殊な試験であるため生徒の悩みも非常に多いのが現状です。また、「合格判定のシステム」が非常にわかりにくいため、父兄や生徒もどうすべきかわからないような状況であるのが実状なのです。また、受験業界にも医学部、私立医大まで精通している講師は、数えるほどしかいないのが実状です。今年、医学部を目指される方にとってまず医学部受験の現状を知ることは大切な事ですので希望の方は、お電話にて予約の上、フェニックス・ゼミ大阪校まで来校されますようよろしくお願いします。
                                 
           

【私立医学部受験個別相談会】

1、 期日:毎年開催
2、 時間:午前10時から午後8時30分までの希望時間を御連絡ください。
3、 予約:06ー6926ー0723
     (月曜日〜金曜の午前9:00から午後6:00まで受付)
4、 場所:フェニックス・ゼミ大阪校
     地下鉄御堂筋線「中津駅」B番出口徒歩3分、旧東洋ホテル(現在ラマダ     ホテル)の斜め隣のビル(エイトビル)の5Fが会場です。

            【相談内容】

以下は、特に多いものです。

1、 医学部受験の現状について
2、 私立医学部受験の勉強の仕方
3、 私立医学部に合格するために求められる成績、勉強量
4、 私立医学部の受験戦略、日程バッティングをどうするか?
5、 医大小論文の勉強をどうするか。
6、 医大小論文の合否判定について
7、 国公立センター9割、国語(古典、漢文)の勉強と私立医大の対策を
  年内に消化できるか?

【理科3科目の動きについて(生物必須の時代がいつ来るのか?)

受験生の負担増と早く合格する必要性について(簡単に言えば生物を勉強して   いない生徒に1から生物を教えなければならない医大側の負担が大きいためで   す。人間の体が「生物」であることを考慮すれば当然と言えば当然です。当ゼミ講師の意見として現在の受験生側からすれば「とんでもない!ただでさえ難関なのに困る」という意見が圧倒的だと思いますが、患者の側からすれば「先生に命を預けているのです。当然、勉強してもらわないと...」と言われるでしょう。)

まだ先のことだと思いますが(移行措置が必要なため)、医大の教授は「権力の固まり」のような方々ですので意外に導入は、早いのではないか?とも思います。いずれにせよ早く合格すれば良いのです。導入される前に合格すればよいのです。

   以下のホームページを参考にしてください。参考になります。

http://www.keinet.ne.jp/keinet/doc/keinet/jyohoshi/gl/toku9909/rika1.html

 特別な質問等、ございましたら来校の前までに事前に調査して質問に答えられるように準備しておきますのでお電話にて御連絡ください。どうしても日程の都合がつかない方は、電話にてご相談ください。


【2001年度医大入試所見】

2002年度以降の所見については医大入試予想のコーナーを御覧下さい。( 両方とも目を通した方が良いと思います。)

まず国公立は、センター国語でやられた生徒が多かった。やはりセンターは簡単では

ない。個人的意見として、もう出題者のネタがつきてきたためなのか(変な古典問

題などに代表される。)高校レベルを超えた問題、難問、奇問が増加するのではない

かと思う。よく予備校などで「センターレベル」などと気軽に名前をつけているがそ

んな甘いものではないと思う。医学部と名前がつけば1問、2問しか間違えることし

か許されない職人芸の世界なのである。(点数を取るのではなくて間違うことが許され

ない試験と解釈した方が正しいと思う。経済的事情から国公立しか許されない生徒

は、センター失敗と同時に「また来年」になる可能性も大きい。やはり恐い試験なの

である。

中途半端な国公立であれば、最初から私立に絞るべきである。(今年の当ゼミ相談者

は、国公立第1希望だったが私立も全滅していることから理解できると思う。)

この理由として浪人生なら当たり前のこととして理解していると思うのだが現役生

は、まだ失敗していないので当然のごとく全滅する。あまりにもセンターの高得点に

注意が向き過ぎてしまい、私立の「アクの強い問題」「各私立医大のあまりにも個性

の強い問題に時間をかけることができず、また対応できずにセンターも失敗し、その

うえ私立も全滅する。なんとか1次にかかっても2次で落ちる。要するに研究不足で

ある。 この単純な事実に気が付かない生徒がまず多浪する。

また私立医学部に最初から絞っている生徒のレベルが高いため、中途半端国公立願望

生がやられてしまったのではないかと思う。関西地区の私立医学部受験生を例に取れ

ば関西医大、大阪医大が照準に入っているかいなかの2種類に分けられる。特にこの

2校が志望校の生徒は、国公立も十分な力を持っているが、なぜか私立専願の生徒を

よく見る。この種の生徒は、中途半端国公立願望組みよりはるかに私立には強いと断

言する。まず過去の問題を6〜8年分徹底的に解析し、そのうえ4科目を何度も何度

も回転させている。(共通している点が、ボロボロの赤本が溶けて落ちそうな物を持

参してくる。)理由は、医学部の問題は、急に傾向が変わるのでまんべんなくやらね

ばならないのと「クセのある問題に対応する」ためだそうだが「なるほど」と思う。

つまり彼等は、究極の4科目完成をテーマとしている。 非常によくできる。

次に本年度の私立であるが岩手の数学が難しかったようである。また兵庫医大の数学

が多少変更したようで兵庫医大の過去問を知り尽した生徒も動揺した。また近畿の後

期が150名も増加したことが最大の変化であろう。

この理由として考えられるのは、何度か1次試験に合格したが (1次を何度も

合格して何度も2次で落ちる生徒がいる。 なぜなのか? 一発で2次まで合格する

生徒に比べてかわいそうであるがこれが私立なのである。かける言葉に苦労する。)

2次で涙をのんだ生徒が多数最後まで望みを託し、受験したからではないだろうか?

これは、受験生心理として近畿(前期)を蹴られた生徒は、後期を敬遠するのが当た

り前である。 これらの生徒は2月第1週で失敗し、受験勉強を早々と終了し、もう

来年のことを考えている。もう少し根性のある生徒は、「最後の頼みのつな!」であ

る埼玉に駆け込む。 しかしこの時点で疲れきって止める生徒がほとんどである。 

これ以上「プライドを傷つけられたくない」という理由からである。

 ここから近畿後期まで更にトライするのはやはり相当の精神力が要求されるからで

ある。もう1種類の生徒は、「どうせなら来年の訓練のために後期も受けよう」とい

う楽観主義者が混じっているが、数は少ない。しかし、近畿大学は、この大幅な志願

者増加にもかかわらず翌日すぐに補欠合格通知を出している。何名まで電話の合格通

知が来るのだろうか...........................? ここまで来て合格を蹴る生徒はいないと思うの

だが......... ここまで来た生徒は、どうしても医者になりたいという願望の固まりしか

いないからである。 前期は、国公立併願者もかなり混じっているが...............................

(当ゼミの最後の合格者は、3月29日の午後2時頃合格通知の電話を受けているた

め何人出たのかわからないが、今年は「最後まであきらめなかった生徒」が合格し

た。 また直前の追い込み講座が効果があったことが証明されたのがうれしい。しか

し3月29日までじらされた生徒もたまらない。 ただ家族全員が一転「お祭り騒ぎ

」になったことは言うまでもない。 医学部受験は、他の国公立・私立大学受験と異

なり、人生のパスポートの半分を手に入れるようなものであるから「合格の重み」が

違う。 もう半分は言うまでもなく国家試験の合格である。やはり国が認めたライセ

ンスを持つというのはこの不確かな、不安定な人生においては強いと思う。 ただ激

戦ではあるが.......)

更に「医大小論文」であるが、何も対策をせずに受けている生徒が多い。 たしかに

小論文を合格判定にしない医大も存在するが危険である。 なぜなら医師の2代目の

子息のほとんどが親から「新聞の医療関係の切り抜き」「最先端の医学の記事」を子

息にファイルして小論文に対応できるようひそかに努力している。(自分の病院にま

で連れていく父兄もいるのである。 まず限られた字数でまとめる力をつけるには3

ケ月ほどかかる。何も対策をしない生徒は、極論に走り、医学的人格的不的確者とし

てはねられる危険さえも考えていない。これほど医療ミスが叩かれている背景を考え

れば、思想が表れる小論をバカにしてはいけない。

 また多数の解答用紙を限られた時間で目を通す医大関係者の心理を考えてみるとよ

い。「目立つ解答」はチェックされる。 多数の生徒が簡潔にまとめられたしなやか

な論文を書く。その中で対策をしなかった極論を書いている(本人にそのつもりがな

くても訓練しないとまとめられない。)生徒の解答用紙がうかびあがり、チェックの

対象としてピックアップされる。簡単に言えば、採点者の「目に止まらない」解答を

つくることが重要なのである。つまりオーソドックスで良いのである。 考えてほし

い。これから6年間育てる弟子を選抜するのに「育てにくそうな弟子」を取るわけが

ないだろう。 医局は「完全な縦社会」なのである。

 ましてや私立医大を受験する生徒は、「同じ集団が全国移動しているようなもので

成績もどんぐりの背比べ(レベルは高いが)なのである。 油断できるわけがない。

最後に最近の傾向として「女子医学部受験者の急増」があげられる。 男子生徒よ!

あきらめないで欲しい。 女医が最近のトレンドなのか? 将来の日本は、「超高齢

化社会と女医の増加」になるであろう。最後の最後だがついでに「今後の病院経営」

まで相談される父兄が意外に多いのだが、九州大学の大学院で勉強されたらどうかと

思う。 父兄の相談会ではないのだが、またアドバイスになるかどうかわかりません

が、当ゼミ生の父兄の中で現在の「要介護の時代」を数年前からすでに予測していて

病院にデイケア施設を緊急増設し、送迎サービスやカラオケ施設を病院内に増設終了

した、まさに「医療と福祉の一体化」を先取りされている先生が現在の勝者であり、

かつ将来の勝者でもあるように思いますが........................

最後に現役生と浪人生の生徒を持つ父兄に一言言いますが、まず現役生の父兄は、子

供が推薦入試をすべて不合格になり、次に金沢、愛知の不合格をもらって初めて「こ

んなはずではなかった!」とか「ここまで落ちるとは!」 と初めてそこで焦りだ

し、子供のことを心配し始めます。(今年、初めての受験の方にはあらかじめ100

%そうなることを予言しておきます。)確かに「番狂わせ」も起こります。しかし受

験者のほとんどが1年前からしっかりと確実に準備しているのです。

医学部受験生は、「夢と人生」を賭けて試験にのぞんで来ます。しっかりと計画を立

てることが重要です。次に浪人生を持つ父兄には、「後がない」という危機感を常に

植え付けてください。前半にダッシュをかけさせることです。なぜなら現役生は試験

の前日まで伸びるからです。 また初めて受験される方やベテランの受験生に気をつ

けることの中で体力をつけておくことが重要なことです。特に現役生は、「全国への

受験」にどれだけ疲労するかがわかっていません。体力がなくなると体の抵抗力がな

くなり精神力も落ちてカゼをひきやすくなります。 体力がなくなると同時に精神力

もなくなることも忘れないでください。 

そして最後までがんばってください........................

                                    以上

医歯学部受験予備校フェニックスゼミ

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