2004年11月20日

 「関西手話カレッジ」についての
大阪ろうあ会館の当面の見解

大阪ろうあ会館運営委員会


1.はじめに
 最近、いくつかの集会で、「関西手話カレッジ」の名による「手話教室参加者募集」のビラが配布されているようです。
 大阪ろうあ会館にも、「関西手話カレッジ」との関係について、問い合わせが来ています。このため、「関西手話カレッジ」とその主催する手話教室について、大阪ろうあ会館としての当面の見解を次の通り明らかにします。

2.「関西手話カレッジ」は大阪ろうあ会館とはいっさい無関係です
 大阪ろうあ会館はこれまで、大阪府や大阪市委託の手話教室を開催し、また、独自の開催で手話コミュニケーション教室を開催してきました。市町村でおこなわれる手話奉仕員養成講座や手話通訳養成講座についても必要な協力をしてきました。
 しかし、「関西手話カレッジ」については、そのような団体があること自体を知りません。従って、その手話教室がどんなものかもまったく知りません。いっさい関わりが無いということです。
 参加者募集のビラが、大阪ろうあ会館の手話関係教室の一部講師から配布されたケースがあり、このため誤解が生じたようですが、大阪ろうあ会館は「関西手話カレッジ」なる団体とは全く関係がありません。

3.手話を学び広げるために
 手話サークルの始まりは、全国的には1963年の京都のみみずく会、大阪では、1966年(昭和41年)の大阪手話の会です。また、手話教室は1970年(昭和45年)に国が手話奉仕員養成事業を発足させてからで、大阪ではおなじ年に大阪府の委託を受けて始まっています。
 どちらも、全国的には財団法人全日本ろうあ連盟に結集し、地域的にはその加盟団体に結集するろうあ者が、その生活と権利を守る運動として、先頭に立って活動し、実現して来ました。
 この経験と歴史から、私どもは、手話を学び広げる運動は、全日本ろうあ連盟と加盟団体に結集したろうあ者の運動を中心に進められなければならないと考えます。
 手話教室の開催は個人の自由です。しかし、全日本ろうあ連盟やその加盟団体と関わりを持たない手話教室については、これを支持することは到底出来ません。
 大阪については、社団法人大阪聴力障害者協会とその福祉事業部門を担当する大阪ろうあ会館の活動に関わりを持たない手話教室を支持することは出来ません。

4.まとめ
 以上、大阪ろうあ会館は、全日本ろうあ連盟に加盟する大阪聴力障害者協会の事業部門としての立場から、「関西手話カレッジ」なる団体と、その手話教室については、いっさい関わりを持たないことをご確認下さい。

 
以 上


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