唐招提寺(律宗総本山)は759年、鑑真が右京五条二坊の地に律宗の道場を創建したのに
始まる。鑑真は唐の揚州大明寺の僧で、度重なる難航海と両目の失明という悲運に屈せず
渡来した。鑑真は東大寺に戒壇を設け、多くの高僧に戒律を授けた。
金堂は間口7間、奥行4間、寄棟造のどっしりした建物で、全面の8本の円柱が堂に奥行き
を与えて美しい。天平時代を代表する建造物で、1998に世界遺産に登録された。現在は、
金堂平成大修理が2000年から10年をかけて行われており、その姿は見ることができない。
落慶法要は2010年を予定している。
金堂の後ろにある講堂は平城京の東朝集殿を移築したものである。奈良時代の宮殿建築の
の遺構として唯一のものである。堂内には鎌倉時代の木造弥勒菩薩坐像、天平時代の木造持
国天、増長天立像が安置されている。
金堂の東側にある重層の建物が鼓楼で、今は舎利殿になっている。1240年(仁治元)に
再建された。毎年5月19日にうちわまき会式(梵網会)が行われる。この儀式は鎌倉時代に
この寺の再興に努めた覚盛上人が、弟子達への講義中、蚊に血を与えるのも仏の道である
として、蚊が刺しても動じなかったことから、上人の遺徳ををしのんでハート型の珍しい形
のうちわがまかれるようになった。
鼓楼の東には天平時代の二つの校倉が並んでいる。北が宝蔵、南が経蔵でいずれも国宝
である。隣接して1970年に新宝蔵が完成し、諸仏、絵画、工芸品、経典などが収蔵されている。
春と秋に特別公開される。新宝蔵をさらに奥へ行くと、御影堂があり天平時代の鑑真和上坐像
(国宝)が安置されている。また、堂内にはあ東山魁夷作の壁画があり、開山忌を中心に3日間
(6月5日〜7日)和上坐像とともに一般公開される。御影堂のさらに東の奥へ行くと、静かな
林に囲まれて鑑真和上廟所がある。ここまで足をのばして見てほしい。廟所前に蓮池があり、
7月初め頃から見事な蓮が咲きそろう。
中央建造物が講堂、右が鼓楼(左)・中秋の名月の夜に行われる観月讃仏会(右)
金堂に安置されている本尊は、乾漆盧舎那仏坐像(国宝、下記写真左)は天平時代の作で、
像高3mを越える大きな仏像です。本尊の両側には同じく天平時代の乾漆千手観音立像(写真右)
と乾漆薬師如来立像(共に国宝)が並んでいる。堂内にはほかに国宝の木造梵天、帝釈天立像、
木造四天王立像などの等身大の仏像が安置されている。
唐招提寺には四季折々に花を楽しむことができる。9月の萩は特に有名で、観月会の頃が見頃。
特に珍しい花として「けい花」がある。中国から送られた花で、額あじさいに似た白い花です。
甘い香りがして、咲きそろえば見事です。毎年4月の終わりから5月のはじめにかけて咲きます。
御影堂の境内にあるので、咲き始めると申し込めば見せてくれる。
蓮は、本坊に鉢植えの蓮があります。鑑真和上廟所前の池に原始蓮がありますが、花付きが
年によって違いますのでお寺に確認してください。
蓮二題
萩二題