第11話 「うさぎとレイ対決?夢ランドの悪夢」
幾原邦彦演出 脚本 柳川茂 作画監督 安藤正浩
第8話で亜美が、前話の第10話でレイが登場したので、セーラー戦士がやっと3人揃った。これからしばらくこの3人で進行する。
ストーリー
うさぎ達3人は、最近謎の行方不明者が増えていると言われている遊園地「夢ランド」に調査に向かう。しかし相変わらず脳天気のうさぎは、調査をそっちのけで遊びに精を出してしまう。しかしその夢ランドこそは、ジェダイトの罠だった。うさぎ達に妖魔ムーリドの魔の手が迫る。
チェックポイント
今回の作画は安藤氏。その独特のモコモコしたキャラは「プクプクムーン」とも言われて、一部にはファンもいたが、キャラのデッサンが狂っていると嫌っている人間はそれ以上に多かった。まだこの回はましなほうだが、後の回になってくるともはや同一キャラとは思えないほどデッサンが崩れ出す。初期セーラームーンが作画の出来にバラツキが多すぎると非難された件に関するA級戦犯である。
ストーリーは相変わらず、うさぎの能天気なおマヌケさが爆発。またなぜかパンダさん機関車に乗っていた地場衛もおマヌケ。うさぎの「実はすごい寂しい奴じゃないの。笑っちゃうわ。」の指摘が厳しい。またうさぎの「おなかのラッパがプー」も登場。なお地場衛がなぜここで一人でパンダさん機関車に乗っていたのかは不明だが、この件に関しては、アニメイトカセットコレクションなどでツッコミがあった。またこの頃は、レイがお嬢様という原作の設定をまだ引きずっており、それがセリフの端々に現れているのもチェック。またうさぎとレイのケンカもここから。
また、何とも言えず楽しいのが妖魔ムーリド。最後の「うっ動けない。」は名セリフとも言われている。また「戦う中間管理職」ことジェダイト君は、今回も遊園地の警備員に変装して、しっかり最前線に立っています。彼の涙ぐましいまでの努力には拍手。
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お馬さんパッカパッカ。調査にきたのも忘れて無邪気に浮かれているうさぎ。しかも中二にもなって、嬉しそうにメリーゴーランドに乗っている。 |
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うさぎのあまりの能天気さに絶句する二人と一匹。彼女たちの苦労は絶えません。レイは呆然。亜美はひきつり笑いです。 |
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子供をつかんで、引っ張り合いの大喧嘩をしてしまったうさぎとレイ。子供のお母さんから大目玉を食らいます。まんまとうさぎのペースにはまってしまったレイは、こうやってお嬢様キャラから転落していきます(笑)。 |
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ムーリドの幻覚攻撃にまんまとはまってしまってラブラブの二人。 うさぎ「タキシード仮面〜!」 レイ「しびれますわ〜!」 |
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まんまとムーリドの幻覚にはまってしまった二人にあせるルナ。「もしもーし、それなら敵の思う壷でしょうが!」二人のあまりのおマヌケさにルナの苦労は絶えません。 |
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幻覚が解けたらご覧の通り。何ともおマヌケな姿。 |
彼女たちだってやる時はやります。これは比較的珍しい、ムーンティアラアクションとファイヤーソウルの複合技。後はもう一回だけ、これにシャボンスプレーも複合させたパターンがありましたが、こういった複合技というのも後に忘れ去られたものの一つです。