第15話 「うさぎアセる!レイちゃん初デート」
幾原邦彦演出 脚本 隅沢克之 作画監督 松本清
「戦う中間管理職」ジェダイト君が、永遠の眠りの刑という左遷を食らっちゃったので、敵幹部はネフライトにチェンジ。「星は何でも知っている」が決まり文句のナルシス星占い野郎です。そう言えば昔そういう歌詞の歌がありましたね。
ストーリー
うさぎとレイは亜美に誘われてある公園に行く。そこの管理人からこの公園がまもなく壊されることを聞いたレイは、公園がなくなる前に絶対デートをしようと彼氏となるべき男を探す。そしてレイが目をつけたのが地場衛であった。一方ネフライトはエナジーを集めるために、この公園の管理人に目をつけた。
チェックポイント
この回からレイと衛が交際を始める。一方この頃のうさぎは衛とはケンカばかりで、ゲーセンのお兄さんこと古幡元基の方にお熱を上げている。またこの回は海野も出てくるが、この頃の海野は「うさぎさーん」で、うさぎの後を追っかけている。このように各人の恋愛模様が後の展開とは随分違っているのも特徴的。
また敵幹部がネフライトに代わったことで、敵の攻撃パターンも変更。今までの無差別にエナジーを集めるパターンから特定の人物にターゲットを絞ってエナジーを集めるパターンになる。
また地場衛がセーラームーンの変身に反応したことは、後にタキシード仮面の正体が地場衛であることの伏線になる。うさぎは信じていないが、視聴者には衛がタキシード仮面であることを匂わせている(もっとももう既にバレバレではあるが)。
今回の秀逸な点はレイの描き方。頭を踏まれながら「頭を踏ませたお詫びです」と言うその行動力が大笑いを誘う。また名セリフ「レイちゃんって呼んでください」も登場。結局このエピソードでレイのキャラクターがほぼ固まってしまう。この頃からレイに関しては、当初想定していた「お嬢様」キャラからどんどん転落していくのである(笑)。またレイと衛のデートに嫉妬するうさぎを描くことで、うさぎの衛に対する気持ちの微妙なところを現している。
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地場衛をデートに誘うべく、固い決意のレイ。あまりの迫力に、後ろで元基が押されています。なおレイはこの後、足滑らせて転倒します。 |
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セーラームーン迷シーンの1つ、頭を踏まれるレイ。この後、起き上がって衛に「お怪我はありませんか」と言うのが爆笑。これでレイのキャラクターが決定してしまいました。 |
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海野が現れたことで、よからぬ考えが。悪魔という非常に古典的な表現で笑わせます。 |
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「月に代わってお仕置きよ!」レイと亜美がパシッと決める。 |
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「あーん、それ私のセリフ!!」キメ台詞を取られて騒ぐうさぎ。キメ台詞を逆手にとってのギャグは幾原氏は後のエピソードでも使ってます。 |
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突然現れた海野にデートのことをばらされ、焦るうさぎにツッコミを入れるレイと衛。こうして悪は滅びるのである(笑)。 |