ストーリーチェック
鳳暁生編 第25話〜
いよいよ動き出す理事長鳳暁生。一体彼の目的とは、そして世界の果ての意志とは、薔薇の花嫁とはなんなのか。すべてのドラマが終結に向かって進んでいく中、生徒会メンバー達が再びウテナに決闘を挑む。シリーズ最終部の大詰め。
第25話 二人の永遠黙示録
ギャグ度 ☆ ドラマ度 ☆☆ 難解度 ☆☆☆
ストーリーダイジェスト
ウテナはアンシーと一緒に暁生のもとで暮らすことになる。一方生徒会には「世界の果て」からの手紙が届く。しかし西園寺はもう決闘はしないと宣言する。そんな西園寺の元に冬芽が現れる。
決闘結果
ウテナ● × ○西園寺 BGM「バーチャルスター発生学」
激しく攻めかかる西園寺に苦戦するウテナ。しかもディオスの剣が消えてしまい絶体絶命。しかしその時アンシーがウテナから剣を引き出し、その剣でウテナが西園寺を倒す。以降ウテナはこの剣を使用することになる。
チェック&コメント
- 突然の冬芽君の復活ですね。あれを見ている限りではそんなにダメージを受けた様子がないのですが。
- 暁生の怪しさ大爆発、一体彼は何者なんだ?
- 今回はウテナとアンシー、冬芽と暁生などわざと2人で動きを重ねたカットが多かったのが印象的でした。
- 道路を突っ走る車というのもえらく象徴的な表現。そう言えば決闘で負けた西園寺君、まるで交通事故にあったような倒れかたしてましたね。
- 決闘場のデザイン変更、絶対運命黙示録もバージョンが変わってましたね。
- 影絵少女も以前の2人が帰ってきたし、エンディングも変更。いよいよ第3部突入というわけですね。
- それにしても危ない内容、これを6時に放送できるのはさすがテレビ東京ネット。
使用音楽
1−2・・オープニング 1−3・・サブタイトル 2−10・・若葉がやって来る 3−25・・生徒会シーン、西園寺「もう決闘はしない」 3−12・・ウテナ&アンシー寝室シーン、ウテナ「暁生さんっていい人だよね」 2−24・・剣道場の西園寺&冬芽、暁生カー出現 1−21・・アイキャッチ 3−22・・暁生カーの西園寺達 3−19・・西園寺再びウテナに決闘の申し込み 3−20・・影絵少女 2−25・・ウテナ、決闘場へ 2−17・・決闘場に西園寺登場〜ディオスの剣消失 3−7・・西園寺とウテナの決闘 3−1・・ラスト、暁生とアンシー 2−1・・エンディング 1−34・・次回予告
新展開突入と黒幕としての暁生の登場で、音楽もサントラvol3及びvol2後半の曲が中心。全体として3−1に象徴されるような怪しい曲や、暁生の雰囲気に合わせて3−22のようなヤクザな曲が増えてきた。またEDも「バーチャルスター発生学」に変更、西園寺の決闘の時と合わせての繰り返しで印象づけるようにされている。
第26話 幹の巣箱(光さす庭・アレンジ)
ギャグ度 ☆ ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆☆
ストーリーダイジェスト
梢が小鳥を助けようとして怪我をする。梢の意外な一面に戸惑うウテナ達。そんな時「世界の果て」の手紙を受け取った冬芽が幹の元に現れる。冬芽に誘われて乗った車には梢の姿が。
決闘結果
ウテナ● × ○幹 BGM「平俗宇宙に不滅の皇帝」
再び幹がウテナに挑む。ウテナもかなりの苦戦をするが、アンシーに接近する梢に動揺した幹が自滅。
チェック&コメント
- 今回も怪しさ爆発、難しさ爆発。うーん困った。
- 幹の父親の後ろにいた女性、どう考えてもアンシーですよね。少なくとも声は…。
- 一体アンシーって何者?どうも現実の存在のように思えない。一種の幻影のようなものか?
- 梢がやたらに繰り返す「野生動物」という言葉、両親に捨てられて勝手に育ったという意味か、本能に忠実に行動しているという意味か?
- 結局、幹と梢がひなどりにこだわるのは、両親に捨てられた自分達を反映しているということなんでしょうが、どうにも単純な話ではないような…。
- そう言えばデュエリストの面々には親の話が出てこないんですよね。家庭的に不幸な人が多いのでしょうか? ちなみにセーラームーンも家庭的に不幸な少女が多くて、レイは母親がいなくて、父親にも滅多に合うことがないし、亜美も母親だけでしかもほとんど帰ってくることはない。まことに至っては天涯孤独ときてるんだから、結構悲惨な話でした。
- 息抜きは生徒会のマッサージ器だけ、七実様あれは少しオバンくさいですよ。だけど私もちょっと代わって欲しい、最近肩凝りがつらくて…。
- 結局、幹は心のどこかで大人になることを拒絶しているのでしょうか。清濁併せ呑むということに対する恐怖のようなものが見られます。「意気地なし」というのはその辺りを指しているのか?
使用音楽
1−2・・オープニング 1−4・・冒頭、暁生のカーラジオ〜幹のピアノ 1−3・・サブタイトル 3−12・・ウテナ&アンシー寝室シーン 3−25・・生徒会シーン 1−13・・夜一人でピアノを弾く幹〜七実と梢 1−21・・アイキャッチ 2−24・・暁生カー出現 3−22・・暁生カーの幹と梢 3−19・・西園寺再びウテナに決闘の申し込み 3−20・・影絵少女 2−25・・ウテナ、決闘場へ 3−11・・幹とウテナの決闘 2−1・・エンディング 1−34・・次回予告
幹が登場と言うことで「光さす庭」が再び冒頭に登場するが、今回はあまりこの曲は使用しない。全般的にBGMが少なく淡々と進むのが印象的。画面を静かにすることで逆に盛り上げている。
第27話 七実の卵
ギャグ度 ☆☆☆ ドラマ度 ☆ 難解度 ☆☆
ストーリーダイジェスト
朝目覚めた七実は、自分の布団の中に奇妙な卵があるのを見つける。混乱する七実は、何をとち狂ったかその卵を自分が産んだ卵だと思い込み、育てようとするのだった。
決闘結果
決闘なし
今回はギャグ編につき決闘とは無縁。
チェック&コメント
- それにしても卵とは訳の分からん話。
- 七実と一緒に出てきた鶏、亀、蛙は一体どういう意味?
- 以前の牛のエピソードでは「ドナドナ」が光ってましたが、今回は「こんにちわ赤ちゃん」が出てきましたね。
- ところでアンシーのペットって、以前に牛のナナミというのは出てきましたが、鶏にもナナミがいるのですか?
- どうやら樹璃はフェンシング以外では、ボーリングもしていたようです。キラキラキラキラ「ストライク」・・、何となく笑えます。
- 「時速300キロで走れ」「マッハ5で飛べ」「海底10000mにもぐれ」ってこれはほとんど小学生の屁理屈。
- あの謎の野郎3人組み、いよいよパタリロのタマネギ部隊し始めました。
- いきなりキャンプをする西園寺。やっぱり変な奴。しかも「コゲてる」で急にシリアスに。
- ところで最後のアンシーの意味ありげな表情は?
使用音楽
1−2・・オープニング 1−3・・サブタイトル 3−8・・「七実様ったら宇宙人」 「こんにちは赤ちゃん」・・七実登校シーン 1−21・・アイキャッチ 1−9(ピアノバージョン)・・七実と石蕗のシーン、七実「私が時速300キロで走れって言ったら走るのね!」 3−20・・影絵少女 「夜明けのスキャット」・・七実寝室で 1−10・・目玉焼きを焼く西園寺、七実「なんてことを!」 「夜明けのスキャット」・・玉子を取り戻した七実〜ウテナとアンシーの寝室 2−1・・エンディング 1−34・・次回予告
意外と使った音楽が少ないのが今回。しかしながら何と言っても「こんにちは赤ちゃん」が超インパクトもの。インパクトの点では第16話の「ドナドナ」と双璧をなす(笑)。
第28話 闇に囁く
ギャグ度 ☆ ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆☆
ストーリーダイジェスト
フェンシング部に元部長の土谷瑠果が帰ってくる。樹璃以上のフェンシングの腕を持つ彼は学園中の注目を集める。そんな彼に枝織が接近する。樹璃はそんな二人の光景に心中穏やかではない。
決闘結果
ウテナ● × ○土谷瑠果
土谷瑠果は剣の腕では明らかにウテナに勝っていながら、どうも最後まで本気で戦っている様子がないまま、ウテナが勝利を収める。
チェック&コメント
- また怪しい人物が一人増えた。土谷瑠果。非常に謎の多い人物だ。
- 今回は順番から考えて、挑戦者は樹璃かと思っていたのですが、瑠果の出現で話がもつれてきたようです。
- それにしても枝織も分からないキャラクターです。非常に裏表が激しいというか・・。
- どうも瑠果の目的は探りを入れることにあったようです。本気で戦っていた気はしませんね。
- そういえば決闘に負けても倒れなかったのも、第3部では彼が初めてでは。
- 今回も危なさ大爆発! 本当にこんなもの夕方に流していいのか?
第29話 空より淡い瑠璃色の
ギャグ度 ☆ ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆☆
ストーリーダイジェスト
ウテナとの決闘に敗れた瑠果は、公衆の面前で枝織を振る。瑠果にすがりながら泣き崩れる枝織を全く省みない瑠果。ウテナの、何とか枝織を力づけられないかとの頼みに、心中の思いが複雑な樹璃。そして樹璃は瑠果に対して詩織とよりを戻すように頼みにいくが、瑠果の態度は・・。
決闘結果
ウテナ● × ○樹璃
樹璃のリターンマッチ。圧倒的な攻撃力におしまくられるウテナだが、ディオスの力を得て攻撃をかける。しかしウテナの攻撃は薔薇に当たらず、樹璃の胸のロケットを引きちぎる。バラバラになったロケットに呆然となる樹璃は自ら胸の薔薇をちぎる。
チェック&コメント
- 今回の話の主役は、完全に瑠果と樹璃。ウテナの影がかなり薄かったようですね。
- 今回は異例ずくめの話でもあります。決闘前の影絵少女もなし。決闘中に降りてくるディオス?の姿もいつもよりはっきりしていました。そして決闘場に降る雨。暗示的です。
- 今回は樹璃を車に誘ったのは瑠果。セリフは途中で冬芽にバトンタッチ。だけど冬芽はあのセリフを言うだけのために、どこかに隠れていたのでしょうか? だとしたらかなりおマヌケ。
- 影絵少女は最後に出ます。しかもかなり暗示的なセリフを。
- 死んだ男というのが瑠果であることをなんとなく匂わせていますが、もしそうだとしたら、かなり切ない話になります。瑠果と樹璃と枝織の三人の思いが一方的に三角形を描いていたということでしょうか。
- 「思いを届かせるための奇跡」とは瑠果にとって、自分の思いが届くことを願っていたのか、樹璃の思いが届くことを願っていたのか・・。
第30話 裸足の少女
ギャグ度 ☆ ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆
ストーリーダイジェスト
鳳暁生を目当てに、若葉が毎日ウテナのもとに遊びに来ていた。「暁生には婚約者がいる」と言うウテナに対して、若葉は「好きになったらそんなことは関係ない」と言う。その言葉に、自分も暁生に惹かれていることにウテナは気付く。自分が好きなのは王子様だし、アンシーに申し訳ないとの気持ちを持ちながらも、ウテナは暁生の優しさに心が揺れる。
決闘結果
少女マンガしていた今回は決闘なし。
チェック&コメント
- 今回はまた驚いた。いきなり少女漫画してるもんだから、思いっきり動揺した。それにしてもウテナがえらくかわいくなってしまった。
- 今回やたらに出てきたローソクは、ウテナの心の揺れを表しているのでしょうね。象徴的です。
- 象徴的といえば、眼鏡だけが光っているアンシー。少し恐かったです。
- 若葉「あんまり硬いことばっかり言ってると」、教師「恋もできませんよ」。あのように場面を変えてセリフを引き継ぐという演出はセラムンで結構ありました。
- それにしても、若葉はもう西園寺から乗り換えたのだろうか?
- 冬芽と暁生、プレイボーイ同士の怪しい会話。危ない危ない。
- しかし暁生、こいつは碇ゲンドウ(笑)してたのか、危なすぎる。いよいよ18禁。
- 権力を手にして、きれいな婚約者を手にして、一体まだ何の不満があるんだ。全く・・。(金にも名誉にも女にも無縁な男のボヤキ)
第31話 彼女の悲劇
ギャグ度 ☆☆ ドラマ度 ☆☆ 難解度 ☆
ストーリーダイジェスト
最近冬芽が冷たいと思い、少しひねくれて、冬芽にかかってきた女からの電話に嫌がらせをしていた七実だが、良く考えてみると、七実の血液型はB型、両親はどちらもB型、そして冬芽の血液型はA型。そのことに気付いた七実は、冬芽と自分は本当の兄弟ではないということに思い付く。混乱した七実は家出をして、樹璃や幹のところを転々としていたのだが、石蕗のところに転がり込もうとしたところを暁生に見つかり、理事長室に連れてこられる。こうして七実が突然ウテナのもとに居候することになったのだが・・。
決闘結果
前回に続いて今回も決闘はなし。
チェック&コメント
- ウーン絶句、危なすぎるぞ今回の話も。いいのかテレ東? PTAは恐くないのか。
- 相変わらずかき氷のアンシー。カレーとかき氷しか作ってるところ見たことないが。
- ウテナが暁生に気があると知って、突然安心する七実。単純な。
- それにしても冬芽の携帯はずっと鳴りっぱなし。「鳴り止まない、電話」
- 階段から落ちそうになる七実。突然現れる神出鬼没の理事長。やはりただ者でない。
- 今回は「冗談だ」が多い。人はよく本音を冗談だといってごまかすことが多いが、これもその類のようで。
- 「女の子には見境がないですから。」アンシーのまた恐いセリフ。
第32話 踊る彼女たちの恋
ギャグ度 ☆ ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆
ストーリーダイジェスト
昨晩目撃してしまった暁生とアンシーの姿に、もう理事長館にはいたくないと思う七実。校内をさまよっていた七実は温室で女と会っている冬芽の姿を見かける。思わず物陰に隠れる七実だが、冬芽が七実のことを「あんなありきたりでつまらない女を俺が相手にするはずがない」と言っているのを聞いてしまう。
決闘結果
ウテナ● × ○七実
自身のアイデンティティーを求め、がむしゃらに速攻をかける七実。その攻撃の速度にはかなりのものがあったが、ディオスの力が招来したウテナにはかなわず。
チェック&コメント
- 昨晩の今朝で、全く何もなかったかのような暁生とアンシー。やっぱりかなり恐い。
- アンシー「ホントにおいしのになあ」このセリフだけしっかり李紅蘭(サクラ大戦)になってしまってます。そう言えばCV渕崎ゆり子さんだったっけ。
- 「じゃ、替わってみる」七実のセリフにまじになる幹。何とノリやすい。
- 茎子また登場。それにしてもえらく立場が変わったものだ。しかもあの時の冬芽は明らかに七実がいることに気づいているのに注意。
- アンシーの水道の蛇口。あれも何かの暗示でしょうね。
- 「恐すぎるこいつ・・」七実の呟き。全く同感。今回はアンシーの「どうもどうも」が滅茶苦茶恐い。
- それにしてもとことん鈍いウテナ。まるで馬鹿に見えます。
- 例の七実親衛隊3人組、七実に逆らったはいいが、今度は実力でボコボコにされたようですね。何とも情けない。結局はパシリから逃れられない。
- 以前は七実の剣は双剣のシャムシールだったんですが、今回は剣は1本でしたね。
- 結局は血のつながっていなかったのは、七実と冬芽ではなくて、七実達と両親だったというオチですか。ということは、両親はABとOかAとB。それにしてもやっぱり冬芽ってひどい兄貴。
- おい、来週どうなるんだ。予告編が滅茶苦茶恐いぞ。
第33話 夜を走る王子
ギャグ度 ☆ ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆
ストーリーダイジェスト
総集編。なぜか遊園地に遊びに来て旅館で一泊しているウテナの光景と、ドライブ中の暁生の光景が挿入される。そして最後にとんでもないどんでん返しが。
決闘結果
決闘なし
今回は総集編なので、特別の決闘はなし。
チェック&コメント
- いきなり冒頭の映像が変化していました。あれは遊園地でしょうか。
- ここに来ていきなり総集編ですか。いやー一本取られた。それにしても本当にウテナの総集編って全くの新作として作ってますね。一筋縄でいかない。
- それにしてもウテナのいる部屋は典型的な旅館の感じですが、あまりにリアリティーがありすぎてウテナの世界では浮く浮く。
- しかも本邦初公開、ウテナの浴衣姿。しかしウテナって本当にいつもからだ動かしてますね。
- 最後の最後にとんでもない真相が・・。オイオイ大丈夫なのか。ちょっと待てー!!
第34話 薔薇の刻印
ギャグ度 ☆ ドラマ度 ☆☆ 難解度 ☆☆☆
ストーリーダイジェスト
演劇部の演劇に招待されたウテナは、暁生やアンシーと共に出かける。そこでは薔薇の王子の物語が演じられていた。演劇などに絡めて説明されるウテナの過去の出来事。
決闘結果
決闘なし
今回のエピソードは非常に難解です。
チェック&コメント
- 何か今回はいきなりアンシーが恐すぎます。
- 本邦初公開、実体で現れた影絵少女。しかし彼女たちは普段でもあんな動きをしてるようで。
- 記念写真の時、アンシーがさりげなくウテナと暁生の間に割り込んだのに注目。
- いきなり影絵芝居が始まる、しかし怪獣もの?
- 「魔女です」のところでアンシーが映ったのはなぜ。これが意味深です。
- どうやら今回のエピソードで、あの棺桶の中に入っていた少女がウテナだという事がはっきりしたようです。
- それにしても夢とも現とも分からないエピソードが現れてきて説明をする。一体どこまでが本当なんだ。
- しかしなんて難解な作品なんだ。たまげた。
- ああいういきさつがあったとしたら、12話でアンシーが涙を流した時に思い出した姿は、やはりディオスの姿なんでしょう。ウテナの懸命に戦う姿がその姿とダブったという事でしょうね。
- 「あなたは誰?」またアンシーの恐いセリフ。
- あの説明からすると、ディオスとはアンシーの兄で、また暁生はディオスの変貌した姿という解釈が成り立つような気がしますが。
- やはり、このストーリーのポイントは少女が女になるという事なんでしょうね。
- それにしてもこうも現実離れしたストーリーが展開されると、一晩たてば夢でしたというオチがつきそうな気さえしてくる。
第35話 冬のころ芽ばえた愛
ギャグ度 ☆ ドラマ度 ☆☆ 難解度 ☆☆
ストーリーダイジェスト
最後の決闘に臨むべく準備を勧める冬芽。暁生は冬芽に対して、自分からだと言ってウテナにプレゼントを渡すように依頼する。暁生からのプレゼントにかなり戸惑うウテナだが、内心は喜んでいる。そんなウテナを見る冬芽に複雑な感情が湧きあがる。
決闘結果
決闘なし
今回のエピソードは次回の決闘の伏線になるようです。
チェック&コメント
- 冒頭の説明部分で先週のラストをさらに濃く描いていました。
- ウテナを見送った後のアンシーの一瞬の複雑な表情。かなり裏があります。
- 虞美人草のエピソードですか。項羽と劉邦、「史記」ですね。項羽の最後の時の虞美人とのエピソードは史記のクライマックスの一つです。
- 暁生の一瞬の変身。やはりただ者でない。
- しかも暁生カーって一台でなかったんでしょうか。
- 若葉にボコボコにされるウテナ。あれは結構効いているのでは。もしかして若葉って実はかなり強い(笑)
- どうも同じタラシでも冬芽よりは暁生のほうが上手のようですね。冬芽はいかにも軽薄に見えるのに、暁生は一見誠実に見える。そこが格の違いのようです。
- プレイボーイとは古いな・・自分で言うか・・。
- しかし何なんだ。あの西園寺と冬芽の記者会見は・・。
- しかも喋りながらいちいちカッコつけてる二人。頼むから脱ぐな!
- ウテナのイアリング、妙に女の子らしくなったウテナに対してアンシーのどことなく冷たい視線。かなり意味深。
- ところで冬芽は本気でウテナのことを・・そうなんでしょうか。
- 「俺達も棺桶の中に入っている」非常に意味深なセリフです。やっぱりキーワードは子供が大人になることでしょうか。
- ところで一番気になったのは最後に入ったCM。サターン用ゲームが出るみたいですね。しかもオリジナルキャラ付。しかしストーリー破綻しないように作れるんでしょうか。
第36話 そして夜の扉が開く
ギャグ度 ☆ ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆
ストーリーダイジェスト
いよいよ最後の決闘の時は近づいた。そんなある夜、冬芽がウテナを夜の決闘広場に誘う。その場で冬芽はウテナに、暁生を愛しているのかと聞く。驚くウテナ。しかし冬芽は続けて「俺は君の王子様になれないだろうか。」とささやく。冬芽の思いがけない言葉にウテナは少し心乱れる。翌日ウテナの前に現れた冬芽は、決闘を申し込む。そしてこれが最後の決闘で、これにウテナが勝てば生徒会のメンバーは、今後誰もバラの花嫁に手を出さないと告げる。
決闘結果
ウテナ● × ○冬芽
最後の決闘だという今回は、暁生カーが走り回る非常に派手な決闘。冬芽の気迫の攻撃が繰り出される。最後は冬芽が西園寺と共にサイドカーで突進するが、ウテナがそれを撃退する。
チェック&コメント
- 今回は初っ端からウテナが女の子してて、これがすごい違和感ですね。
- しかも今回は何か、冬芽の純愛ストーリーっぽいですね。
- しかしサイドカーとは古風な。結構冬芽って古い奴?
- 暁生の「僕の大事な」の一言で明らかに冬芽の心は乱れましたね。
- 「西園寺・・立っていると危ないぞ」いいなこのボケ。
- 夜の決闘広場、初登場。夜は星が見えるんですね。
- おいおい冬芽、かなりベタベタのプロポーズだぞ、これは・・。
- それにしてもウテナの気持ちもなんかはっきりしてないな・・。
- 結局冬芽の剣を引き出したのは西園寺ですか。なんか危ないなあの二人。
- 暁生カーの大軍を真っ二つ。すごい切れ味ですディオスの剣は。
- 最後のシーン見上げているウテナの顔がなんか子供っぽく見えたのは気のせい?
- で、出たー、最後の最後に!一体どうなるんだ、これから。
- 恐いぞ 恐すぎるぞ 来週の予告・・。
- しかし気になるのは、時々あった作画の乱れと、止め絵での引っ張りの長いところがあったこと。頼む、エヴァにはならないでくれ。
第37話 世界を革命する者
ギャグ度 ☆ ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆☆☆
ストーリーダイジェスト
翌朝ウテナはアンシーを意識しながらも、暁生にデートを申し込む。一方冬芽達生徒会メンバーには、世界の果てから別れの手紙が届く。樹璃や幹は、ウテナにこれからどうするつもりなのかと尋ねる。世界を革命できる立場に立ったウテナであるが、彼女には薔薇の門をくぐる意志はない。そして日々は淡々と過ぎていく、ウテナはアンシーに言う「10年後にもこうしていられたらいいね。」
決闘結果
決闘なし
非常に淡々と、不気味なぐらい静かに進行する回です。嵐の前の静けさ?
チェック&コメント
- ウーンまいった、一体何を書けば良いのだろう。はっきり言って難解すぎます。ただ明らかなのは、私の甘い読みなど見事に外されたようだということ。
- 先週の予告から想像された展開に反して、今回は非常にストーリーが淡々と進みます。ウテナやアンシーの内面を中心に描いている回のようなのですが、実は二人と本心を偽っているのが現れています。
- 生徒会メンバーが急に解放されたような感じになってました。冬芽と西園寺はなんか友達してましたし、樹璃や幹も吹っ切れたような感じになってました。七実も元気になってたし(七実の言動に何となくアスカの影が重なっちゃうのは、私の錯覚だろうか)。
- 「これはあなたのだったわね」とアンシーがまたチュチュに言ってるのか、そうでないのかが分からないような台詞回ししてます。こういうの多いですね。「ヒューヒュー」もなんか白けてて恐い。
- 建物から飛び降りようとするアンシー、それを止めるウテナ。意味不明のシーンです。それにしても何がアンシーを苦しめるのか。
- 最後とうとうウテナは薔薇の門をくぐる決意をしたようです。ところで予告によると、最後の決闘相手は暁生ですか。
- はっきり言って先が読めません。まいりました。私の予想してるような単純なストーリーではなさそうだということだけは確実ですが・・・。
第38話 世界の果て
ギャグ度 ☆ ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆☆☆
ストーリーダイジェスト
ウテナはアンシーを連れて決闘場に向かう。そこでウテナを待っていたのは暁生だった。暁生は自分が世界の果てであり、さらに自分こそがウテナにであった王子であると告げ、ウテナに一緒に城でくらそうと誘う。
決闘結果
ウテナ × 暁生
決着は来週に持ち越し。しかしラストにとんでもない展開が。
チェック&コメント
- 今回は冒頭から「絶対運命黙示録」。いよいよ大詰めである事を感じさせます。
- 暁生が世界の果てだと知っていたウテナ。一体いつから? (多分先週だろうな)
- しかしすべてが幻でプラネタリウムの投影だったというのか・・本当?
- 先週の飛び降りようとするアンシーのシーンが補完されてましたね。最近のウテナはああいう展開多いです。(前の週に断片を見せておいて、散々悩ませてから翌週に種明かしをする・・これじゃあまるで「名探偵コナンスペシャル」か「金田一少年の事件簿」)
- 暁生がウテナとの事を振り返るシーン。またあれが出てくるんでないかとビビった人多かったのでは・・。
- アンシーがウテナを・・・。「なぜ」って思ったのはウテナだけではないでしょう。何かあるとは思ってましたけど、あれは絶句です。
- 結局本当に黒幕はアンシーなのでしょうか。まだまだ一ひねりありそうな。
- カシラカシラそうなのカシラって、影絵少女は今回は予告で出てきました。それにしても考えさせる予告。ありきたりのハッピーエンドにはしないぞと表明しているのでしょうか。それにしてもあの突き放した感じは気になります。
第39話 いつか一緒に輝いて
ギャグ度 ☆ ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆☆☆
ストーリーダイジェスト
いきなりアンシーに後ろから刺されたウテナ。「どうして」と呟くウテナに、アンシーは「あなたは私の王子様にはなれない。女の子だから・・」とささやく。そしてアンシーはウテナの剣をとり、暁生に手渡す。暁生はその剣で、薔薇の門を開けようとするのだった。
決闘結果
ウテナ × 暁生
結局、決闘の勝敗ははっきりせず。アンシーが介入したことで、形の上では暁生の勝ちだが、結局はウテナが勝ったのかもしれない。
チェック&コメント
- あまりに唐突な始まり方(オープニングがなかった)ので戸惑った人も多かったのでは。実は私もその一人。
- それにしても無粋なのは、最初に出たポケモン警告メッセージ。
- 非常に意味深な樹璃の話。その少年って、結局ウテナのことを暗示しているのでしょうか。
- 引き止めるウテナに冷たい言葉を放つアンシー。彼女の本心は一体どこにあるのか。
- アンシーに突き立つ無数の剣。はっきり言ってこのシーンはまるでエヴァです。剣がロンギヌスの槍に見えて来た。
- 暁生が剣できりつけるとウテナが苦しむということは、やはりあの剣はウテナとシンクロしているのでしょう。
- しかし剣が折れてもウテナが生きていたところを見ると、ウテナの命というわけではないようです。
- 象徴的なのが棺という表現。棺の中に隠れているのはアンシーの心なんでしょうか。
- そう言えばウテナもかつて棺の中に自分を封印しようとしたわけですが、そのウテナがアンシーを棺から救い出そうとしているのは暗示的です。
- すべてが終わり、すべてがなかったことになるのかと思っていたら、アンシーには革命が起こったのでしょうか。情けないのが暁生。結局彼こそが自分の世界に閉じこもっていたのでしょうか。
- 石蕗君の幹の後継者になるようですが、ところで幹の仕事って何でしょう。
- 若葉のカット、あれは最初のウテナと逆になっていますね。
- 結局アンシーは外の世界に旅立ちます。彼女には革命が起こったのでしょうか。
- またあそこでアンシーが「ウテナ様」でなくて、「ウテナ」と呼ぶのが象徴的です。初めて対等な友人として捕らえたのでしょうか。
- それにしてもアンシーのなんと晴れ晴れとした表情。今までの彼女で一番美しいのでは。
- サブタイトルは一番ラストで、これもエヴァであった手法ですが。
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