阿部 薫 ★協力を求む



  スイングジャ−ナル誌1966年11月号

  「読者のペ−ジ」より


 ★協力を求む   「ケロイドの顔面からウミが流れ、ボロボロのビニ−ルみたいに皮膚がめ  くれ落ちた時、米粒の様な虫が腹ワタに群がっていた・・・。」  小生、現在“ヒロシマ”を主題にしたジャズを作曲することに全精力を集中  しています。B.ブリテンの「戦争レクイエム」、トレ−ンの「神の園」に衝  撃をうけました。しかし小生は、既成の音によってあの惨状と現在の危機を  表現することは、不可能であると思います。いきおい小生の目指すものは超  前衛的にならざるを得ません。6時間位の膨大なものにするつもりです。楽  器のみならず詩その他あらゆる芸術形態を集積させたいと思っています。楽  理に詳しい方、楽器の出来る方、叫びたい方、泣きたい方、笑いたい方、お  経をうなりたい方、聖書の一節を朗読したい方、浪曲をやる方、詩を書く方、  絵を書く方、ダンスをする方、パントマイムをやる方、バケツをたたきたい  方、映画をやる方、なんにもしたくない方・・・・・etcの方。是非とも小生  にご協力ください。そしていつか開かれるであろうこのセッションに参加し  てください。     神奈川県川崎市○○町○○−○○   TEL(P.M7〜9の間)044−(99)−1935     阿部薫
(以上、惠川さんからの情報。感謝します。ただし電話番号はウソ) 当時はまだ17歳で高校2年生。 中退をそろそろ考え始めていた頃だろうか?(略歴参照) それにしても何を勉強していたのだろう?

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--1997.05.28 初版作成--