演奏の特徴

vremia
 ブレーミアの特徴は大きく分けて3つあります。

(1)指揮者がいない

 一般的な合唱のスタイルからは奇異に思われるかもしれませんが、ブレーミアには指揮者がいません。聞き手の皆さんに直接届くような演奏形態をめざしたかったからなのです。最初はとまどいながらスタートしたこの形態にも、今ではすっかり慣れました。皆さん、お聞きになっていかがでしょうか

(2)すべて日本語(いくつかの例外はのぞく)

 すべて日本語で歌うということについては、こだわりがあります。ブレーミアでは数多くの外国の歌を取りあげており、ほとんど自分たちの手で訳詞をつくっています。原語の響きを大切にしたい、という立場もあるでしょうが、私たちは原詩に込められた意味を大事にしたい、また、聞き手の皆さんに直接伝えたいと、この立場をとりました。そのため、ちょっと聞き慣れない詩もあるかもしれませんね。また、聞き慣れた曲でも「えっ、こんな意味だったの」と驚くような内容の歌も少なくありません。そんな驚きを皆さんに伝えるのも私たちの役割かな、と思っています。
 また、こんなやり方もとっています。
 それは通称「借曲」と呼んでいる方法。
 日本語の詩によく知られているメロディーをのせて歌うのです。このやり方で、「わたしが一番きれいだったとき」(原詩:茨木のり子)をジョン・レノンの「イマジン」にのせて、また、「雨ニモマケズ(原詩:宮沢賢治)」を「アメイジング・グレイス」にのせて歌っています。もちろん、歌いやすいように、原詩を少しアレンジはしているのですが。
 日本語が伝わりやすいように歌う、これもブレーミアの目標の内。ですから、クラシック唱法(ベルカント唱法)だとちょっと日本語にはむずかしいのではないかと思い、私たちは採用していません。ただ、どんな唱法がもっともふさわしいのか、ということについては、現在も模索中です。

(3)自由自在なパート

 もちろん、個々人音域が違いますから、極端な動きはあまりありませんが、固定的にソプラノ、アルト、テナー、ベースと分けているのではありません。曲によっては、メロディーとバックコーラスに分かれるものもあります。各パートからメロディー担当を出す場合もあります。三声に分かれる場合は、好きなパートを選ぶということは、よくあります。
 伴奏は、フォークギターとピアノが中心。ときには、三線、打楽器、リコーダーなども取り入れます。また、ア・カペラにも取り組んでいます。 

連絡先:橘 大志 taishi@yo.rim.or.jp