オーストラリアに行った。シドニーに寄った。

界中どこへ行っても同じ感覚になれる日本人ツアーもいいけど、やっぱり、 そこにしかないものを自分の足で味わいたい。せっかく旅に出たからには、 街の空気をリュックにたっぷり詰め込んで深呼吸したい。

足を伸ばしたシドニー郊外の競馬場 − ROSEHILL RACES。

CityRailでCENTRALからROSEHILLまで30分。ROSEHILLは薔薇につつまれた 郊外の静かな田舎町。競馬場のROSEHILL GARDEN、トラック内には薔薇が一面に咲き 誇っていた。

ここはギャンブルや賭け事とは無縁の世界。

英帝国らしく、皆が盛装して競馬場に向かう。お洒落な老夫婦がいる。 パラソル片手に真っ赤なドレス姿のマダム、マリンブルーのシャツが似合う紳士・・・。
競馬場では食事を楽しむ、レースを楽しむ、薔薇を楽しむ。50セントを 賭ける人はチラホラいるが、観客の殆どは馬券を買わない。だって、馬券 ならTABでも買えるから。

サラブレッドに感謝、拍手のゴールイン。

ァンファーレが鳴り響き、尊厳なスタート。誰一人として喋ったり立ちあがったりしない。ただ静粛にレースを見守る。 すべての馬がゴールを駆け抜けると、一斉に観客が立ちあがり、ひとり一人がサラブレッドに心から拍手を贈る。 日本では「競馬=ギャンブル」だが、週末の娯楽として、楽しみとしての競馬が、 ここにはある。
ギャンブルに「さ・よ・な・ら」するために、ROSEHILL RACESのような競馬を 実現するために、ローズレーシング。

いつの日か、美味しいワインを ROSEHILL GARDENで・・・。

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