八上松竹堂
HOME PAGE
1996年7月1日号

からかみの歴史
『からかみ』は、奈良時代に唐の国から伝わった美しい細工紙( 唐紙 )の
ことである。その後、遣唐使の廃止と、仮名文字が完成し、わが国の麻・
贋皮等による紙の生産により、純国産の『からかみ』も考案されるようにな
った。
やがて屏風や衝立などの装飾紙として使われるようになり、江戸時代になると
大量に生産され、ふすま紙として使われるようになった。
その頃、京都に十数軒あったといわれる『からかみ屋』は、時の流れと共に少
しずつ姿を消し、現在では『唐長』が、日本でただ一軒、その伝統の技を今に
伝えている。
からかみのデザイン性と特性
『からかみ』は、図案、木版彫刻による版木、紙の選定、具引き、模様押し、
仕立ての単純な手仕事の繰り返しにより、人間の手でなくては表現できない暖
か味を生み出している。その結果、ほのぼのとした安らぎを感じさせる文様は、
今の機械化コンピューター時代に古いデザインでありがら現代人をひきつける
新しさをもっている。
また、からかみ文様を機械印刷しても、その文様にふさわしい味わいが失われ
るようである。やはり、心を込めた手作りによって初めてその奥深い味わいや、
美しさが表現されるのである。
京からかみ
季寄せ
**こだわりの襖をオーダーする**
気に入った紙、柄、色、を見つけ出し「自分だけのオリジナル」を考えてみてはどうですか。
襖は暮らしの中に溶けこみ、
インテリアのポイントとして華やかに美しく
生活空間を演出してくれます。
*信頼できる表具師に相談しましょう*
現在では、襖は建具店が作るものと思っている人が多いようだ。
しかし、襖を作るのは本来、表具師の仕事である。襖にこだわりたいと思う場合は、
信頼できる表具店をみつけて相談することが一番大切です。
襖には、襖紙に限らず何を張っても構わないが、問題はそれがうまく張れなかったり、
襖が反ったりといったトラブルがどの程度起こるかということである。
こういった問題を解決するには、経験豊かな表具師の知識と技術が必要となります。
日本では、労働省認定の一級技能士(表具作業)
(壁装作業)
(表装作業) 制度があります。
このホ-ムペ-ジについてのお問い合わせは;
八上松竹堂
八上松竹堂は、伝統の技を今に伝える『唐長』を応援して行きたいと思います。
一級技能表具師
業務内容
* 高級ふすまの新調、張り替え
* 掛軸、和額、屏風、等の表装
* 古書画の洗い、しみ抜き、補修、仕立て替え
ウ591 堺市日置荘西町249-4
TEL0722-85-0444 | FAX0722-85-9566
yagami@yo.rim.or.jp