三太の発達日記

最新

[ バックナンバー ] [目次] [トップ] [井戸端掲示板]

2005年3月4日(金)  5才7ヶ月   ごあいさつ

こどもチャレンジを始めました。
三太は、しょっちゅう届くDMのお試し版教材が大好きです。そこに、付録おもちゃ(教材?)の見本があって、「本物が欲しい」と言うので、購読することにしたのです。
文字や数字のお勉強は、三太にも合っているようだし、遅ればせながら躾の役にも立つかな...と。

今月号に、「おおきくなったよ!シール」というのがあります。
赤ちゃんの時にはできないけれど、年中さんの今はできるようになったことを確認してシールをはるんですが、
(1)なんでも、たべられるようになったかな?
(2)「おはよう」や「おやすみなさい」とあいさつができるようになったかな?
(3)げんきにあそんでいるかな?
の3つのうち、三太にできるのは(3)だけです。もちろん能力的にはできるのだけど、しないのです。

(1)は、偏食で今は「納豆ご飯」しか食べません。「だけ」というわけではないのだけど、用意したおかずを無視して「納豆ご飯」です。これは、好き嫌いというより「納豆ご飯」へのこだわりのような感じです。それで、
「ごはん、ピカピカじゃないから、シールはれないね」
と言うと、その日の夕食の残りを食べて、(1)のシールは無事はれました。

(2)は、本人にする気がないという感じです。それで、
「明日、朝、保育園で先生に『おはようございます』って言えたらシールはろうね」
と言いました。翌朝、登園するとちょうど担任のすず先生(仮名)に会ったので、
「先生、三太がごあいさつします」
と呼び止めて、三太を促すと、小さな声ですが、
「おはようございます」
と、きちんとあいさつできました。その瞬間、私は思いがけず感動してしまい、ウルっとしそうなのをグッと我慢。
次に、もう一人の担任の花子先生が園庭にいたので、
「花子先生にもごあいさつしよう」
と言うと、三太は、
「いっかいしたからもうしない」
と、拒否。まぁいいか。とにかく大きな進歩です。

三太を保育園に預け、一人になると、さっきこらえた感動が再び戻ってきて、思わず涙が溢れてきました。
そう言えば、初めて保育園でオマルにおしっこが出来た時も、こんな風に感動して泣いちゃったな。
子育ての中で、こんな些細なことで感動できるのも、三太だから...。

後日談。
すず先生にあいさつできたのが昨日の朝のことです。今朝、
「今日も保育園に言ったら、先生に『おはようございます』って言おうね。今日は誰先生に言うの?」
と聞くと、
「はなこせんせい」
と答えるので、
「すず先生にも言おうよ」
と言うと、
「だって、すずせんせいは きのういったから きょうはいわない」
だそうです。
あいさつって、そういうものじゃないんですけど...(苦笑)。

2005年2月12日(土)  5才6ヶ月   パニック

三太は、思い通りにならないと癇癪を起こします。それがパニックだとわかったのは、自閉症のことを知るようになってからですが、知らないと、ただの躾の悪いワガママに見えます。
正直、見ただけでは私にも違いがよくわからないのですが...。

先日の事。
買い物の帰り、夫と三太が自販機にジュースを買いに行きました。私は車の中で待っていたのですが、なかなか戻ってきません。そのうち、三太の泣き叫ぶ声が駐車場中に響きました。
「あ〜あ、やっちゃった」
と思っていたら、怒る夫が暴れる三太を抱えて戻って来ました。欲しいジュースが買えなくて、夫の「こっちにしよう」に納得せず癇癪を起こし、その態度に夫が怒って、「じゃ、買わない」ということになったらしい。
車の中から見ていると、泣き叫ぶ三太を無理やり抱き上げ、抵抗するので、服がめくれてお腹は出るし、暴れるので、小脇に抱えるようにして連れ戻す様子は、まるで誘拐か虐待です。
我が家では、見慣れた光景ですが、下手すると通報されます。
救いと言えば、三太が、
「パパのバカ!ジュースかう!」
と叫んでいるので、親子で子供に非があることがわかることでしょうか。言葉が出なかった頃は、私もよくやってましたが、本当に誘拐犯の様でした。

戻った夫に、
「怒ったら、パニックになるのわかっているのに、ちょっと我慢が足りないよ」
と言うと、
「俺は、相当我慢したぞ」
と言われました。
はいはい、わかりますよ。納得しない三太を相手にパニックを起こさないように切り抜けるのは、相当の辛抱が必要なのです。

こういう場合、どうするかと言うと、とにかく、静かに「そのジュースは買えません」と言い続けるしかありません。何度か言っているうちに、三太も「買えないのかな?」と気付きます。気付かなければ、気付くまで待ちます。途中で様子を見て、買えない理由も伝えます。売り切れランプがついているとか、お財布に小銭がないとか、炭酸入りで三太には飲めないとかです。この理由をまくし立てるように言っても、三太には理解できないことが多いので、わかっているかどうか見極めながら言うのが重要です。
で、こっちの「買えない」が伝わったと思ったところで、
「じゃ、こっちのにしようか」
と切り出すと、素直に従える場合もあるのです。
「場合もある」というのは、それでもダメな時はダメなんですが、最近では、かなり言葉を理解するようになってきたので、ダメでもパニックになることは少なくなってきました。

さて、車に戻った二人ですが、夫は怒っているし、三太はずっと泣き叫んでいるしで、帰路は大変でしたが、家に着くまでには三太のパニックも治まりました。
こういう子供を見て、「甘やかしていて、親の躾がなっていない」と感じる人は多いと思いますが、そうじゃない場合の方が多いんじゃないかと、最近では思うのです。

2005年1月17日(月)  5才6ヶ月   やっぱり自閉なのね

とっても久しぶりの更新です。

最近の三太は、見るものなんでも欲しがっていささか困ってます。
テレビでCMが流れると、
「ぼく、これ欲しい。これ、買う。」
買うという言葉は使えても、お金の価値はまだまだわかりません。
高いものと安いものの区別がつかない。
それと、三太には不要と思われる、化粧品や薬、芳香剤なんかを欲しがるので、「買いません」と言うのですが、納得しません。
病院の先生にも相談したところ、お買い物のやり取りの練習をそろそろした方がいいということなんですが、欲しいもので頭がいっぱいになってしまうので、難しいです。

さて、三太は定期的に病院へ通っていて、先日、病院へ行くために保育園に早めにお迎えに行きました。
クラスでは、おやつが終わって、先生のピアノに合わせてみんなで歌を歌っているところです。
邪魔しては悪いと思い、後ろからのぞいて三太の姿を探していると、もう一人の先生が教室の後ろを指差すので、見ると三太が押し入れ下のおままごとスペースで一人で遊んでいました。

う〜ん。

昨年のクリスマス発表会では、立派に参加できていたし、保育園の集団生活には三太なりに参加できているものと思っていたのですが、やっぱり超マイペースは相変わらずだったのね。
それにしても、みんなが声をそろえて大きな声で歌っている同じ教室で、よく一人遊びができるものです。

保育園を出て、三太に、
「どうしてお歌を歌わなかったの?」
と聞いてみると、
「だって、きらいだから」
という答え。ちょっと前には、「いやだ」とか「歌わない」とかの言い方だったのが、ちゃんと理由を答えてます。
これは進歩かな。

[ バックナンバー ] [目次] [トップ] [井戸端掲示板]

Akiary v.0.51