手順その6

 頭のタオルの方に模様がなくて寂しいので、さっきと同じカスタムブラシで模様を入れました(^^;)。最後に、細部の描き込みと主線の修正をします。

 私の場合、目は最後に描き込みます。「肌」レイヤー上で目の部分を白く抜き、瞼の下のシャドゥを軽く入れます。瞳の部分は左図のようにブラウンから黒へのグラデーションをかけ、虹彩の模様も描き込みます。最後に瞳孔を黒く塗り、ハイライトを真っ白で入れます。もっとも縮小するとこんな小さな描き込みはほとんどわかんないんですが、画竜点睛というように目はキメ手なので妥協してはいけません(^^;)。また、1画素で表情が変わってしまうデリケートな部分でもあるので、ここだけは必ず画面上で描き直します。
 主線の修正をします。私は主線にも複数の色を使います。左図のように、目は100%黒(1)、顔の輪郭はマホガニー(2)、体の線はダークブラウン(3)で入れてあります。また、そのままでは輪郭線がきつすぎるところは適宜薄くします(4)。髪の部分は、塗りの段階で主線がいらないように塗ってありますので、消してあります。この他、タオル部分などもそれぞれ主線の色が違います。

 これは、主線が1色だけだと、塗りから浮かび上がって不自然に見えるため、下地の色に主線の色を合わせてあるのです(^^;)。この輪郭線修正、面倒臭そうですが実はそーでもないです(^^;)。私の場合、主線が別レイヤーになっており、かつ「透明部分の保護」がかかってますので、「塗りつぶし」コマンドで一気に一番多いダークブラウン(3)に替えられます(^^;)。あと、細かい部分をそのまま色を拾ったブラシでなぞれば別の色にできるという寸法です。目の部分の微妙な修正や、タオル上に見えていたボディラインの消去などは「透明部分の保護」を外して行います。

 以上でキャラ部分はできあがり。あとは4つに分かれていたレイヤーを1枚に結合して仕上がりサイズに縮小し、背景をつけてサインをいれれば完成です。ちなみに私の場合、下絵を取り込んでからキャラ部分を仕上げるのにかかる時間はおよそ2〜3時間です。背景は描き込みの度合いにより1〜10時間と大幅に違います(^^;)。



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