投稿時間:19/04/27(Sat) 21:14
投稿者名:happiM
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タイトル:悟りと働き
精神が四方八方全般に働いて、しかも現在の仕事の最も適切にできる状態を「無所住心」という。これがいわゆる「悟り」でありましょう。
「悟り」の境涯は、すべての行動が、自由自在で、最も適切に働く時の状態であるが、他の方面からみれば、我々の本能とか、自然良能とかいうものは、ほとんど不可思議的に、適切なる働きをするものである。
出し抜けに目の前に石が飛んでくる。パアと身をかわす。小さなごみにも、知らぬ間に、目を瞬いて、目に物を入れない。
悟りの働きは、このような微妙さの発揮されたものである。
迷い、疑いがあって、しかる後に、これを離脱したものが、「悟り」である。「大疑ありて、大悟あり」というのはそれである。 迷いのないものには「悟り」はない。
神経症にかかる前は「ただの本能だけで、それは微妙ではあるが、ただそれきりで、動物や白痴と同様である。
それが一度「迷い」に囚われると、本能の働きまでも、全く自由を失うけれども、さらに悟りを聴けば、全ての本能が自由に働き、その働きが広大無辺になる。
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- ★ - 悟りと働き - happiM 19/04/27(Sat) 21:14 No.106
- Re: 悟りと働き - happiN 19/04/30(Tue) 09:05 No.107