なぜ、オールドヒロへの道なのか?
「ヒロ発11時57分」、知る人は知っている片岡義男の作品(小説)です。
片岡義男は、自身のアメリカとの係わりや生活からアメリカを題材にしている小説が
結構あり、私もオートバイ好きであったせいもあり、この人の小説はいろいろと読みあ
さり、ほとんど大部分を制覇したはずでしたが、このの小説だけは、なぜか制覇して
いなかった。
なぜ、この小説が今回のハワイ行きに関係があるのかというと、ヒロは、ハワイ島に
ある、ハワイ州第2の都市であり、また同時に、日系人が多く住む町であり、町の中心
部はプランテーション時代の頃からのハワイが色濃く残る町、、、といった理由だから
でしょうか、、、
「エルシーズ」これは、この小説にも登場するヒロの町のあるコーヒーショップ(?)で
あり、日系2世のジェームス篠原夫妻が1940年代から営業している半ば伝説となって
いる店の名前です。(実は、99年の春に、オリジナルのエルシーズはクローズしてしまい
今は、若い人がその店を引き継いでいます。オリジナルとほとんど変らないのと、心も
引き継がれているようなので、一度訪れる価値は、十分にあると思います。)
店の名前は、もちろん篠原さんの奥さんの名前から取っています。
今では、オールド・ヒロの数少ない昔を知っている店として、知る人ぞ、知るという店
になっており、エルシーズのためだけに、わざわざヒロに来るという人までいる(?)ら
しいとのことでした。(実は、私もそうだったりするのですが、、、)
今回のハワイ島への旅は、まだ読んではいなかった「ヒロ発11時57分」に出てくる
ヒロの町と、エルシーズを見に行くことがメインの目的の旅でした。
なぜ、突然行くことにしたのか、というと、いつものぞいてパソコン通信サービスの
ボード上で、「今年(1996年)のクリスマスまでやっているか、どうか」というエルシーズ
を訪れた人が篠原夫妻から聞いたコメントが載っていたのを見て、これは今、行って
おかないと、後で絶対に後悔する、と思ったことがきっかけでした。
思い立ったら吉日ということで、日程のやりくりをつけ、12月の頭にむりやり1週間の
スケジュールを空けて、座席とホテルの予約を11月の初旬に手配しました。
この年の夏に、マウイに出かけていたので、ちょっと気が引けたのですが、そうは言っ
てられない、もし今行かないとだめになる、という一心で本当に無理やりでしたが、行って
おいて、本当に良かったと思った旅でした。
ということで、オールドヒロへの旅出発編に続きます。