蓮尾 理香


<小国町>

☆先進地視察におけるテーマ

・“粋なアイデアマン”である宮崎町長さんを始め、意欲的にまちづくりに活躍されている町民のみなさんの現在、また今後の取り組みについて見聞したい。
・今では小国町の“顔”である杉の植林について、明治時代の橋本・北里両翁の、和歌山から小国に環境の似た吉野にかけての視察について、私たちの地元との関連性を知りたい。
・九州各地に残っているという弘法大師の伝説等にも興味がある。

☆テーマに対する答え

・町長さんがリーダーシップをとって、本当にうまくまちの人と連帯できているなと感心しました。何をするにしても、とにかく肝心なのは、“人の心”“人の姿勢”にあるのだなと思いました。
・明治の初め、大塚みがくらによって、筑後川の水流が開けました。大塚は福沢諭吉に感銘し、影響を受け、人材育成にかなり力を入れ、植林についても和歌山から吉野等に視察をさせましたが、密林をしすぎたため、それはうまくいかなかったそうです。しかし苗の品種改良をし、小国独自の杉の植林を成功させました。また彼は、大阪にも大変ゆかりがあったそうで、今では行われていないのですが、小国の中学生が修学旅行で大阪を訪れていたこともあったそうです。
・九州だけでなく、全国に伝説のある弘法大師ですが、信じるか?信じないか?ではなく、ここではロマンを感じました。

☆視察を終わっての感想その他

木魂館の館長さんの印象的な話で、「やるときは走るしかない」ということ。“小国”は文字通り小さなまちだけれども、住民の一人一人に、自分たちの生活は世界を支えているという意識を植え付け、常に全国的・世界的レベルで物事を前向きに進めていく姿勢は、本当に素晴らしいし、勇気を与えられました。五條レベルとか、実際よく言われていますが、そんな範囲で物事を考える時代ではないのだなと、痛感させられました。

<山鹿市>

☆先進地視察におけるテーマ

・数多くの古墳群や古くからの温泉地であるという、私たちの地元では見られない山鹿独自の文化に興味がある。
・八千代座を巡る“日本の伝統文化の見直しと新しい文化の創造”について、学ぶべきことが多分にあると思う。

☆テーマに対する答え

 八千代座のあるまち、灯籠のまち、温泉のまち、古墳のまちと、バラエティーに富んだまちのようですが、どれ一つ取ってみても完璧なほどのインパクトがありました。それでいて、バラバラというのではなく、ぴたっと統一された“色”がこのまちにはあったと思います。
 将来の八千代座について、城さんがおっしゃっていた、時代時代の世代が担っていくものであり、使い道は次の世代がそれぞれにいアイデアを出して考えていくことである。とは、大切で、何事においても言えることであり、私たちの周りにもアイデア次第では、凄いことになるような宝物が眠っているかもしれないような気がしました。

☆視察を終わっての感想その他

 親子三代が過ごせるまちを作るのが目的。それこそが幸せの条件である。城さんにお会いし、お互いにまちづくりに真剣に頑張りたいな、と意欲がわきました。それと、玉三郎の着物のかすれる音の聞こえる八千代座での玉三郎公演を見ることが、実現できたらいいナと思いました。