五條十八景で残っているところ





<選んだ理由>
 五條十八景とは、
葛城夕嵐、高嶺秋月、大峯積雪、勢堂紅葉、高取孤城、湯川遠、
芳野川筏、大善寺桜、千早樵夫、二見耕人、富山牧牛、犬飼驛馬
御霊古祠、栄山瞑鐘、城山夕照、鶯井納涼、野原柴橋、牧瀬漁網
の十八個所をいいますが、実際の画は、作者の空想でかかれていると思われる部分も多く、心で感じる理想郷であったということを根本において、皆さんにもそれぞれ想像してもらい、五條の素晴らしさを感じて欲しいと思います。

<特別に素敵なこと>
 「五條十八景画帖」は、五條初代代官である河尻甚五郎が五條に赴任するよりも90年前、1700年頃に、日本を代表する朱子学(儒学)者である詩人、祇園南海が、五條近辺の勝景十八個所を漢詩に歌った詩で、それを元に河尻甚五郎が、老中松平定信公を始めとする文化年間の文人・墨客に書を、三井丹丘に画を依頼して作成されたものです。この画帖により、地方である五條が、中央(江戸)に与えた影響は大きかったものと思われます。 このような輝かしい歴史的財産を伝承してゆければ、と思います。


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