桜井戸
<選んだ理由>
五條 桜井寺の門前に、道を隔てていかなる災天続きにも、水量に増減のない井戸があり、付近の人家を潤していたという。
<特別に素敵なこと>
昔、弘法大師が諸国行脚の途中立ち寄り、水を乞うた時、一人の老婆が親切に「さあ くらいなさい」と奉捨したので、大師はその労苦に感謝し、錫杖の先で地を掘ったところが、清水こんこんと湧き出たという伝説がある。
現在、お地蔵さんが奉られており、夏の地蔵盆のときには灯かりが点され、近所の人たちで賑やかになる。
水量は、水脈等の変化により今は豊富ではないが、夏になると冬よりも水が湧き出てくるという。
