第1小委員会報告


(1997-5-6)

 五條ユース・フォーラムから、「まちおこし」の先進地視察ということで大分県場布院町にいきました。  湯布院という地名は、温泉地として以前から聞いていました。名前が名前ですから、昔から温泉地として栄えていた街と思っていました。でも、実際は数十年前には、ダムの底に沈みかけていたとはピックリでした。

 今では、年間の観光客が300万人を超える観光地ですが、今回の視察で、「中谷 健太郎氏」をはじめとした地元の活動によって湯布院という観光温泉地ができたなと感じられました。

 まず湯布院に地形は、ちょうど回りを山で囲まれた盆地ですので隣接市町村との関連は余り無いと思われます。そこで湯布院は、独自の観光地としての特色を持たねばなりません。

 僕が感じたのは、『「亀の井」「玉の湯」「無量塔」の3つの山荘風の宿泊施設が「湯布院の中心」である。』ということです。

 部屋は、すべて離れとして造られており、またアンティークな建物であり、落ち着いた、また安心感のある空間を造っています。  その「湯布院の中心」を軸にし

て「フローラハウス」「みるく村」など、酪農を生かし自然のアイスクリーム屋をしている人、又、趣味で始めた花の温室栽培を生かして花やハーブを加工して販売している人達が湯布院の「農業等を生かした観光地」という特色を出している。 そして、民芸村、私立博物館、音楽祭、絶叫大会などのの統一性の無いイベントがあり、そしてどこにでも有るようなお土産屋があります。 それをうまくつなげているのが、湯布院町を流れる川とその遊歩道であり、温泉であると思います。

 中谷 健太郎氏ら「亀の井」「玉の湯」「無量塔」の所有者が「フローラハウス」の安藤氏、「みるく村」の竹内氏らを育てつつ、又それに便乗した人達が、現在の湯布院町を作っていったのだろうと思いました。