あとがき


(1997-5-6)

 私の手抜きによって、難産を極めた今期の先進地視察。しかしながら、溝口久局長を始めとする由布院観光総合事務所の皆様、大谷章様、また、亀の井別荘・玉の湯・山荘無量塔・フローラハウス・みるく村等々、訪れた先々で暖かく心のこもった応対をしていただいたおかげで、十分な成果を収めることができました。

 本来、人と人との交流とは、お互いに情報を交換し、双方にとって益があるべきものだと思います。しかしながら、ユースフォーラムの先進地視察については、こちらに実績がないために、先方から情報をいただくだけの、一方通行になりがちです。先方に有益な情報を提供することが出来ないだけに、こちらとしては、より謙虚に、真摯な態度で臨むことが必要でしょう。事前にお渡しした資料にきちんと目を通しておくことは、最低限の礼儀だと思います。今回、十分資料を読まずに臨んだメンバーの皆さん、今後このようなことのないよう、気をつけてください。由布院の皆さんが私たちにしてくれたことは、決して当たり前のことではないのですから。

 由布院についての個人的な感想を言わせてもらえば、「特別なまち」というところでしょうか。私のような「凡人・俗物」にとっては、品格の違いを思い知らされた「まち」でありました。昨年の山鹿市・小国町は、まちづくりの目的そのものに五條との共通点が感じられましたが、由布院はその点、やや異質なものを感じました。その辺で、山鹿市・小国町と比べて、ややわかりにくい視察になってしまったかも知れません。

 しかしながら、由布院の皆さんの目的意識の強烈さ、考えの深さ、手法の大胆さ・斬新さには大いに勉強させていただきましたし、私自身、もう少し人間の「品格」というものを高める必要も痛感させられました。(冒頭の文章なんて目茶苦茶ですものね)

 メンバーの皆様にとって、今回の先進地視察が有意義なものであったことを信じています。