Jornada690でマイペディアを使う

(更新2002/06/22)

Jornadaで「マイペディア」を使用することに成功したのでご報告します。とは言っても、先人の工夫を組み合わせただけで、私が独自に何らかの開発を行ったわけではないことをあらかじめお断りしておきます。大きく参考にさせていただいたのは

の二つのページです。

そして、事典のデータは今までLXで使っていた電子ブック版ではなく、雑誌「PC Success」第1号に付録として添付された「マイペディア99」の機能制限版を使っています。残念ながらCD-ROMに含まれる画像をはじめとするマルチメディアデータは参照できず、あくまで、テキストデータだけですので、あしからずご了承ください。あと、気になるのはこのCD-ROMの使用許諾条件中に「(前略)修正、改造、翻訳、リバースエンジニアリング、デコンパイル、デアセンブルすることを禁止します。(後略)」とあることで、今回、やっていることは、まさにこれらに引っかかる可能性がありますので、お含みおきください。

さて、実際の手順です。実質的な作業はWin95/98のPC上で行いました。

1.CD-ROMからデータの抽出

この部分は文市さんの説明のままです。DOS窓でのコマンドで言うと「strings e:\index\item.dat >item.txt」(CD-ROMをEドライブと仮定)となります。「strings」は文市さん指定のツールでベクターのページから入手可能です。必要に応じてダウンロードしてください。
2.「見出し」と「説明文」形式のテキストファイル(myp.txt)への整形
ここも文市さんの説明どおり。テキストファイルへの整形で、文市さんが提供してくださっているperlのスクリプトが必要ですので、上記のページからダウンロードしてください。お奨めのperlとして「jperl」が紹介されていますので、これも必要に応じてダウンロードしてください。
3.ファイルのソート
Jornada上で実際に使用する検索アプリケーションは「FET Dictionary Search」ですが、これは見出し項目が文字コード順に列んでいなければなりません。そこで、sortとして、「GNU sort」を使用しました。これでWindowsのDOS窓で「sort myp.txt >myp2.txt」として、コード順に並べ替え。
4.項目の分割
長い説明文を分割します。これは文市さんの作成されたツール「spltdic」を使用します。「spltdic <myp2.txt >myp.dic」というコマンド形式。
5.辞書形式への変更
このままでは「見出し」タブコード「内容」となっています。「FET Dictionary Search」で使える形式にするため、エディタを使用して再び整形。秀丸エディタを使用してタブコードを「 /// 」に変換しました。「///」の前後に空白が必要です。最終的なサイズは23MBほどになりました。
6.Jornadaへの「FET Dictionary Search」のインストール
「FET Dictionary Search」はkazzさんの作品です。ソフトウェアのページからダウンロード可能。基本的には実行ファイルをJornadaにコピーすればOKです。先程作成した辞書ファイルをJornadaで使用しているCFにコピーし、しかる後に「FET」を起動します。初回起動時には辞書ファイルの指定を行うダイアログが表示されるので、タイトルと辞書ファイルの場所を指定するとIndexファイルの作成を行い、検索が出来るようになります。
以上、簡単ですが、ご紹介でした。

各ソフトウェアの作者の方々、ノウハウを公開されている方々に感謝いたします。



2002/6/22追記

このページを公開後、大きく二つの状況の変化がありました。一つは私自身がJornada690を手放したこと、もう一つは「FET Dictionary Search」の公開をしていたkazzさんのwwwページが公開を停止したことです。前者に関してはいかんともしがたいのですが、後者に関しては調べてみたところ、「WindowsCE FAN」にて再配布されていることがわかりました。ARM版があれば、Jornada720で試してみたいところですが、存在しないので、仕方ありませんね。


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