フェニックスゼミ講師陣
【数学】
頻出分野である「微分法」「積分法」「確率」は当然出題が予想される。「微分法」では最大最小や不等式の証明までをチェック、「積分法」では回転体の体積や曲線の長さまでをチェック、「確率」では条件付き確率や確率分布までをチェックすべきであろう。さらに「空間座標と空間図形」「行列のn乗」「漸化式と数学的帰納法」の3分野から出題されると思われる。
【化学】
大医の化学は3割程度難解なものが含まれているが、問題文をよく読み一つ一つつぶしていくと基本的な考え方に収束していく様になっている。単元としては、熱化学、ケイ素や窒素の化合物、アニリン、油脂あたりは特に注意しておきたい。
【生物】
近年、第一問に長文の語句穴埋め問題、そして残りの問題のどれかにグラフ、または表を読ませる問題が含まれているという傾向がある。つまり、知識と思考能力の両方を試されていると考えてよいだろう。知識を問う問題に比べてグラフ、表を読ませる問題は大きく点差が開くのでぜひ解いておきたい。そのためには、問題集の表、グラフの問題を敬遠せずにきちんと解き、自分のものにしておく必要がある。酵素のグラフ、酸素解離曲線、浸透圧のグラフ、光合成のグラフ、腎臓のグラフ、生産構造図、生存曲線、成長曲線など確実に押さえておきたい。
【英語】
大阪医科大の英語は、大問1と2で長文中の2行程度の下線部和訳がそれぞれ4題と3題、大問3が比較的短い文の英作が3題と、ほぼ出題傾向が決まっている。長文はどちらも比較的平易で、英作の出題内容もそれほど難しいものではないのだが、単純計算で1題を7、8分で片付けなければならないことになり、かなりのスピードを必要とする。しっかりと時間意識を持って、英作に十分な時間をあてたいものだ。
下線部和訳は、全体をゆっくり読んで内容を頭に入れてから下線部を訳し始めていたのでは、とうてい時間が足りないであろう。下線部分の多くは、語彙レベルも文法・構文レベルもそれほど高くなく、また前後の脈絡に関係なく、その部分だけで訳が決定できるものが多いので、まず素早く正確に訳を作ってしまうことが肝心だ。その上で、気になる部分、あるいは、どうしても分からない語や、どう訳して良いか分からない文がある場合は、素早く全体に目を通すか、あるいはその段落をきちんと読み、文脈に合わせて訳を決定していこう。多くの場合、その段落の要旨をきちんと把握することで、ある程度の訳が可能である。ただ、毎年2題の内、少なくともどちらか一方には、医学・医療・保険衛生・体の仕組み・生物学といったテーマを持つ長文が出題されており、その場合には下線部に難度の高い表現が含まれることがある。その時に慌てないために、日頃からそういった長文を読み、気になる語や表現をチェックしておきたい。
英作は、標準的な単語熟語、文法、構文がしっかり頭に入っていれば、恐れるほどのレベルではないが、時間的な制約があるため、日頃から短時間で即座に正確な英文を作る訓練をしていないと、なかなか難しい。大切なことは、日本語の微妙なニュアンスに踏み込まないで、日本語の述べている内容を論理的に捉え、正確で確実な構文に持ち込むこと。複文にする場合は、接続詞・関係詞の使い方が正しいかどうか、今一度確認すること。そして時制のイージーミスは絶対に避けること。
1、 埼玉医大直前個別対策(全教科)
2、 近畿大学後期直前個別対策(全教科)
3、 慈恵会直前個別対策(全教科)
4、個別小論文完全添削講座、個別各医大直前対策
大問3題、記述問題
1.力学の円運動やばねの単振動を含めた問題
衝突の出題率が高いので、ばねの単振動、円運動と衝突との融合問題が出題される
と考えられる。
2.波動の光波の干渉の問題か、光ファイバーの屈折の問題
熱力学と波動のどちらか一方が出題される傾向がある。昨年度は熱力学の問題の
しっかりした問題が出題されたので、今年は波動であると考えられる。過去の出題傾
向履歴から予想すると、今年は光波であろう。ただし、分子運動を力学的にとらえた
熱力学の対策もしておきたい。
3.電磁気の電磁誘導の問題
近年、電磁気は必出であるが、過去の出題傾向から考えると、物理2の範囲の電磁
誘導が出題されると考えられる。余力があれば振動回路もやっておきたい。
電磁気のかわりに原子物理が出題される可能性もあるので、光電効果と水素原子モデ
ルもやっておけばよいだろう。