フェニックスゼミ講師陣
【数学】
兵医の数学の特徴は、前年の傾向を踏襲することである。昨年度は出題傾向に少し変化があったが、この特徴はまだ続くと思われる。
「平面ベクトルと図形」「個数の処理と確率の計算」「曲線で囲まれた面積」は当然出題されるであろう。微分法（極値・最大最小・接線）と図形と方程式（円と直線）と数列（一般項と和）の出題が予想される。さらに、整数・整式に関する問題：恒等式と割り算や整数方程式の可能性が高いと思われる。
【化学】
兵庫の化学は理論、無機の総合問題が半分残り半分が有機高分子であり攻略法として最も大事な事は問題文をよく読む事である。(聞き慣れない物質が出ても必ずポイントが入っている)
単元としては、中和、酸化還元 有機分野ではフェノール類、アミン、糖類、タンパク質は特に注意して細かい部分まで見直しておきたい。
【生物】
解答にはしっかりとした基礎知識とそれらの知識を用いての理論的思考が必要となる。問題量も比較的多いため、正確にそして素早く問題をこなしていかなくてはならない。近年、長文の問題が出題されているため、時間との戦いは厳しくなるが、冷静に、集中して、正確にこなして欲しい。小問ではあるが分類がよく出題されていることも見逃してはならない。本年度は、ホルモンや自律神経系を含む恒常性、免疫、酵素、炭酸同化、窒素同化等に注意を払っておく必要があるだろう。
【英語】
兵医の英語は、毎年問題傾向がまったく同じで、いつ変わるのかと思うと怖いぐらいはっきりとしている。しかし、たとえいつ変わったとしても、それは受験生全員にとって同じ条件。とにかく受験生としては、過去問で時間配分を十分に考えながら徹底的に訓練しておかなれば兵医攻略はあり得ない。逆に言うと、問題傾向をしっかりと研究し抜き、兵医の英語にアタックするためには、英語でのどういう学力が自分に欠けているかを明確にし、その弱点補強を徹底的に行ないながら学力アップをした者が勝利すると言えるだろう。
はっきりと意識しておかなければならないことは、合格する者なら非常に高い正答率でほぼ確実に取れる問題が多くあり、そこを落としているようでは駄目だということである。具体的に言うと、大問１から４と、大問６の問Ｂのアクセント問題、問Ｃの動詞の語形変化の問題がそれである。ここは短期間でも集中的に訓練すれば、素早く高い正答率を出せるようになるので、直前でも必ず穴がないかどうか確認しておくこと。特に、頻出の前置詞の用法や、語尾の形でアクセントの位置が決まっている語などは何度でもチェックをしておき素早く片付けられるようにしておきたい。そして、長文のその他の問題、特に段落整序などに十分な時間をかけられるようにしておくべきである。
【小論文】
基本的に資料文型である。まず読み取り手法をマスターしておきたい。またテーマの分布から言うと，まず�@医者と患者の関係に目配りしつつ，あるべき医師像についてぜひ自分の考えを確立しておきたい。それと�A地球環境，高齢化社会など，医療や健康に関わる大きな社会的テーマについて，基本知識は身につけておきたい。また�B遺伝子操作た延命治療など最近の医療の話題にも触れておく必要がある。２００１年のテーマは，医者，患者，患者の家族の３者の関係を，３つの資料文をもとに問う難問であった。しかし，読み取り手法を知り，組み合わせの技法に慣れておけば何とか解けるはずである。
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