【2002年度 近畿大学医学部予想】

                           フェニックスゼミ講師陣
【数学】
 近畿大ではすべての分野からあまり片寄ることなく出題されている。しかし、出題科目から数学Bが除かれてから傾向が変わったのか? 2年連続して数学Aの漸化式や群数列などの数列の応用分野が扱われた。数列が再度出題されると考えるべきであろう。また、近畿大の特徴の1つとしてグラフや図形に関連した問題が多いことが挙げられる。本年度は、数列、面積に関連した積分が出題されるのではないかと思われる。また、順列・組合せ・確率の分野はこの3年間扱われていないので、出題の可能性が大きいと思われる。注意すべきであろう。 

【化学】
近畿大学の化学は、問題量は少なく、大問3問の構成であるが、そのうち2
問は、理論、無機の総合問題、他の1問は、有機、高分子である。どの問題も
単に知識を問うだけでなく、物質を見る洞察力が要求される事が多い。
したがって特に注意しておきたい分野は、(ウ)化学結合(特に水素結合、配位結合)にからめた物質の性質(エ)水溶液(特に沸点上昇や凝固点降下の理論)(オ)高分子化合物の分子量にからむ計算問題(特に油脂、タンパク質が狙われるのではないかと思う。)が注意する分野である。

【生物】
 総合大学という性質からか、広い範囲からまんべんなく出題されている。そのため、手を抜きがちとなる、植物群落、個体群、動物の行動、分類、進化、等も手を抜くことなく完全にマスターしておく必要があるだろう。最近扱われたテーマとしては、生殖、免疫、酵素、腎臓、発生などがある。これらの過去問を把握することはもちろん大切であるが、さらに今年は、浸透圧、組織、肝臓、遺伝子、生活環、恒常性等を必ず押さえて、試験に臨んでもらいたい。

【英語】
 近大医学部の英語は、英語の問題として非常に標準的な出題形式で、難度もそれほど高くなく、毎年傾向がほぼ完全に一定しているので、十分準備した者は攻めやすいはずだが、それは他の受験生もまったく同じなので、日頃から穴のない総合的な力をどれだけ蓄えているかで決まると言える。基本的な問題を落としたり、凡ミスをするようでは合格にはほど遠く、取れるところはすべて確実に取らなければ勝利はないと思わなければならない。特に前半第3問目までは、短時間で、全問正答に近い高い正答率で抜けることが望ましい。
 そのためには、まず、熟語を徹底的に鍛えておくこと。そして標準的な頻出文法4択問題を徹底的にやり抜き、第1問、第2問を出来る限り全問正答に近づけられるようにしておくこと。会話問題の形式はほぼ決まっているので、日頃から同種の問題に多くあたり、会話の流れ、会話表現に習熟しておけば、本番で、どちらがXで、どちらがYかを素早く見抜けるはず。

【小論文】
 近畿大学の作文は,ほぼ次のようなテーマで構成されている。まず(1)望ましい医師像(2001年もこのテーマ),次に(2)人間関係の倫理や理想(日常の礼儀,信頼される人など),そして(3)最近の医療の重要テーマ(QOL,情報開示,高齢化社会など)の3つである。字数400字なので基本的な材料だけあれば何とか書ける。(1)については,私はこういう医者でありたいという作文を一つきちんと書いておく。(2)については,すべて「医者を目指す私としては…」という形に戻せるようにする。(3)については,さーっと読める医療用語集を何度も熟読しておく。後は過去問を一つずつ解いていく。これで近大小論文は征服されたも同然である。

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