第59話 「めざめる真実の愛!魔界樹の秘密」

  竹之内和久演出 脚本 柳川茂  作画監督 為我井克美

 エイル&アン編の最終話。魔界樹の謎やすべてが解き明かされる。テーマは愛である。

 ストーリー

 魔界樹が暴走し、エイル達の言うことさえ聞かなくなる。うさぎと衛が魔界樹に捕らわれピンチ。そこにセーラー戦士が駆けつけるが、エイル達の圧倒的な戦闘力の前に手も足も出ない。魔界樹から解放されたうさぎはセーラームーンに変身して、エイル達に立ち向かう。

 チェックポイント

 エイルとアンの愛について描いたストーリー。はっきり言ってセーラー戦士達は、残念ながら脇役であった感を否めない。愛は奪い取るものではなく、与えるものであることにこの二人がどうやって気付いていくかということを描いている。結局のところ、セーラームーンはほとんど戦っておらず(最後に魔界樹を浄化しただけ)、ハッピーエンドではあるが、セーラー戦士達の勝利というわけではない。

 この回ですべての謎(魔界樹の秘密・月影のナイトの正体・エイル&アンの過去)を解いてこのシリーズを完結しているが、魔界樹が知的生命体であったということ以外はとくに意外な結末はないだろう。(月影のナイトが地場衛の意識の具象化というのは、少し苦しい説明のような気がする)

 前シリーズのラストが物議をかもしただけに、やや安直なハッピーエンドになった感は否めず、最後にアンが生き返るのなどは御都合主義とも言える。けっしてドラマとして悪くはないのだが、何か物足りない感じを抱かせるのは確か。

 

 

今回のチェックシーン

 魔界樹に捕らえられて、絶体絶命のうさぎと衛。

 駆けつけたセーラー戦士達であるが、エイルとアンの圧倒的な攻撃力に歯が立たない。

 ファイヤーソウル・バードも通用せず、苦戦のセーラーマーズ。

 同じくヴィーナスも攻撃を受ける。どうも私はこのシーン、何となく色気を感じてしまいます。少し危ないかな・・。

 エイルとアンのダブル攻撃。完全に目つきがイッテしまっている。

 体をはって、セーラームーンを守る地場衛。

 衛の姿に愛の美しさを見て、思わず動揺するエイル。一方アンは攻撃的です。

 暴走した魔界樹がエイルに。しかしその時、アンが体を張ってエイルをかばう。魔界樹につらぬかれるアン。二人の愛が見えた時。

 エイルとアンは、かつて魔界樹に育まれた生命の末裔であった。長い時間を立った二人でわたって来たのである。

 月影のナイトは地場衛の意識の一部だった。地場衛と同化する月影のナイト。しかしこれではまるでエクトプラズム。

 エイルと甦ったアンは、魔界樹の芽を育むため、新たなる星に向けて旅立つ。

 

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