ストーリーチェック

黒薔薇編 第14話〜第24話 

 このシリーズにおいては、謎の敵である黒薔薇会が現れる。彼らの仕立てた黒のデュエリスト達が生徒会メンバーの剣を手にして、ウテナに決闘を挑む。しかも彼らの目的は薔薇の花嫁に死を与えること。謎の天才高校生・御影草時や、アンシーの兄で鳳学園理事長・鳳暁生などの新キャラクターも登場。ストーリーのほうも、なんとなく殺伐としてきて風雲急を告げるシリーズ。

 

第14話 黒薔薇の少年たち

ギャグ度 ☆   ドラマ度 ☆☆  難解度 ☆☆☆

ストーリーダイジェスト

 ウテナはアンシーの兄、暁生とその婚約者香苗に会う。その頃謎の天才高校生、御影草時がアンシーを狙っていた。そして彼はウテナと戦うデュエリストとして香苗に目をつける。

決闘結果

ウテナ● × ○香苗 BGM 「不人幻魂合体術」

 香苗の登場に戸惑うウテナだが、所詮は香苗はウテナの敵ではなく、一撃で敗れ去る。

チェック&コメント

使用音楽

1−2・・オープニング 1−3・・サブタイトル 2−10・・鳳暁生との会見シーン 2−19・・御影草時登場 2−20・・御影草時と馬宮のシーン 1−21・・アイキャッチ 2−21・・香苗の独白シーン 2−22・・100人のデュエリストが眠れる場所 2−23・・影絵少女 1−33・・ウテナ、決闘場へ 2−2・・ディオスの剣登場から決闘 2−26・・ラスト、アンシーと暁生の怪しいシーン 1−35・・エンディング 1−34・・次回予告 

 新シリーズに突入したことで音楽も新しい曲が登場。多分サントラvol2に収録されるのでしょう。(確かにそうでした11/9記述)「絶対運命黙示録」も男声コーラス追加版(別名「もっと濃い」バージョン)。

 

第15話 その梢が指す風景

ギャグ度 ☆   ドラマ度 ☆☆  難解度 ☆☆

ストーリーダイジェスト

 幹の妹の梢は、幹を気にしていながらも、なぜか幹に対して冷淡な態度をとる。また生徒会メンバーに目をつけた御影草時は、生徒会メンバーの身近の人間をデュエリストとして利用しようと計画する。一方梢は、幹がアンシーに対して好意を持っているのを知って、激しい嫉妬を感じていた。 

決闘結果

ウテナ● × ○梢 BGM 「架空過去形<禁厭>まじない」

 幹の剣を手に幹と同じ剣筋で攻めてくる梢に対してウテナは苦戦する。しかしアンシーとディオスの力により、逆転勝利。

チェック&コメント

使用音楽

1−2・・オープニング 不明・・幹が梢を見ているシーン 1−3・・サブタイトル ドボルザーク「新世界から」・・冬芽が聞いていた曲 1−4・・幹とアンシーのピアノ 1−21・・アイキャッチ 2−13・・生徒会シーン 2−21・・梢の独白シーン 1−4・・梢のピアノ 2−22・・幹の剣出現シーン 2−23・・影絵少女 1−33・・ウテナ、決闘場へ 1−3・・決闘シーン 2−18・・ラストシーン 1−35・・エンディング 1−34・・次回予告

 

第16話 幸せのカウベル

ギャグ度 ☆☆☆ ドラマ度 ☆   難解度 ☆

ストーリーダイジェスト

 七実のもとに一つのカウベルが届く。しかし、カウベルがなんであるのかをよく知らない七実は、一流ブランドの装飾品だと勘違いする。自慢げに大きなカウベルを首からぶら下げて登校する七実に対して、はたして本当のことを教えるべきであるかどうか、ウテナ達は迷う。 

決闘結果

決闘なし

チェック&コメント

使用音楽

1−2・・オープニング 1−4・・冒頭 1−9・・樹璃登場シーン 1−11・・七実登校シーン、ウテナ「変だ・・」 1−9(ピアノバージョン)・・七実食事シーン、石蕗「首、重くないですか?」 1−21・・アイキャッチ 2−14・・七実、牛舎で目が覚める「ここは・・」 2−10・・七実、再び学園で 2−23・・影絵少女 2−14(女声&児童合唱バージョン)・・七実とうとう牛に 1−35・・エンディング 1−34・・次回予告

 今回の音楽に関しては「ドナドナ」につきる。結局2バージョン使用しているが、非常に強烈。これはやられた。    

 

第17話 死の棘

ギャグ度 ☆   ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆

ストーリーダイジェスト

 鳳学園に高村枝織という少女が転校してくる。実は彼女は樹璃の幼なじみであった。樹璃の彼氏を奪ったと思い込んでいる枝織は樹璃に対して引け目を感じており、彼女に謝罪しようとするが、樹璃は冷たく突き放す。  

決闘結果

ウテナ● × ○枝織 BGM 「地球は人物陳列室」

 樹璃の剣で鋭い攻撃をかけてくる枝織にやや苦戦するウテナ。しかしディオスの力が招来したウテナの前では、枝織は敵ではなかった。

チェック&コメント

使用音楽

1−2・・オープニング 1−3・・サブタイトル 1−14・・枝織登場 1−12・・枝織が樹璃と会うシーン 1−15・・樹璃「君も枝織と同じだな・・。残酷な無邪気さだよ。」 1−21・・アイキャッチ 2−21・・枝織独白シーン 2−22・・樹璃の剣出現シーン 2−23・・影絵少女 1−33・・ウテナ決闘場へ 2−4・・決闘シーン 1−15(アレンジバージョン)・・ラスト 樹璃「どうして私は強くなれないのだろう・・。」 1−35・・エンディング 1−34・・次回予告

 第7話を受けた形の今回は、曲的にもサントラ1巻の曲が多く、鍵となるのは1−15「死のアフロディーテ」。アレンジバージョンも登場。

 

第18話 みつるもどかしさ

ギャグ度 ☆☆  ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆

ストーリーダイジェスト

 いつも七実に対して下僕のように仕えるに対して石蕗に対して、幼なじみの茉莉はイライラをつのらせる。しかしそんなこともかまわず、石蕗は七実にふさわしい男になろうとひたすら努力する。 

決闘結果

ウテナ● × ○石蕗 BGM 「円錐形絶対卵アルシブラ」

 七実の双剣を武器に攻撃を仕掛ける石蕗に対してウテナはやや戸惑うが、所詮はウテナの敵ではありえず。

チェック&コメント

使用音楽

1−2・・オープニング 1−3・・サブタイトル 2−10・・ウテナと暁生のシーン 1−21・・アイキャッチ 2−21・・石蕗の独白シーン 2−26・・七実の剣出現 2−23・・影絵少女 1−33・・ウテナ決闘場へ 2−5・・決闘シーン 2−15・・ラストシーン 1−35・・エンディング 1−34・・次回予告

 今回は使用音楽が少ない。特に前半は雨の音をバックに淡々とストーリーが進行するので、BGMはほとんどなし。むしろその静けさが特徴的と言える。 

 

第19話 今は亡き王国の歌

ギャグ度 ☆☆☆  ドラマ度 ☆☆   難解度 ☆

ストーリーダイジェスト

 若葉の幼なじみ風見達也が、若葉に是非ともウテナを紹介して欲しいと頼み込む。いきなり交際を申し込む達也にウテナは驚くが、実は達也の本心は若葉と接近することにあった。 

決闘結果

決闘なし

 よく分からないギャグストーリー。途中で風見達也が決闘するのかと思わせるが、結局は決闘なし。

チェック&コメント

使用音楽

1−2・・オープニング 不明・・冒頭 1−1(アレンジバージョン)・・ウテナと若葉の食事 1−3・・サブタイトル 2−13・・生徒会シーン 1−21・・アイキャッチ 2−10・・ウテナと暁生のシーン 1−5(アレンジバージョン)・・若葉「私の王子様は・・王子様は・・」 2−23・・影絵少女 2−15・・若葉と達也のシーン 2−21・・達也独白シーン 1−35・・エンディング 1−34・・次回予告

 1−5(アレンジバージョン)や2−15の純愛もの的な使い方が印象的。ここから突然、達也の「エッ!」につながる演出は秀逸。 

 

第20話 若葉繁れる

ギャグ度 ☆☆  ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆

ストーリーダイジェスト

 西園寺が来たことで、若葉は積極的になり輝き始める。西園寺と暮らせることの幸せをかみ締める若葉。しかしある日西園寺の元に御影草時が現れる。 

決闘結果

ウテナ● × ○若葉 BGM 「幻燈蝶蛾十六世紀」

 親友の若葉の出現に動揺し、ディオスの剣を抜くことができないウテナ。大苦戦を強いられるが、辛くも決闘には勝利を収める。

チェック&コメント

使用音楽

1−2・・オープニング 1−3・・サブタイトル 1−1(アレンジバージョン)・・若葉の学園生活 1−16・・暁生とウテナの話、若葉と西園寺の生活 1−21・・アイキャッチ 2−21・・若葉の独白シーン〜西園寺の剣の出現 2−23・・影絵少女 1−33・・ウテナ決闘場へ 2−24・・決闘場に若葉が! 1−7・・若葉との決闘 1−15・・西園寺、学園に復帰 1−35・・エンディング 1−34・・次回予告

 前半の若葉と西園寺の生活、輝いていく若葉の描写がうまい。ここの描写が際立っているだけに、終盤の悲しき展開が胸を打つことになる。音楽もそれを盛り立てている。なお全体的にアップテンポな決闘曲が多い黒薔薇編の中で、今回の1−7は最も物悲しい曲であるのも特徴的。

 

第21話 悪い虫

ギャグ度 ☆☆  ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆

ストーリーダイジェスト

 七実の親衛隊の一人、茎子は実は冬芽に憧れていた。ある日雨の中濡れながら歩いている冬芽を見つけた茎子は、勇気を出して冬芽を自分の傘に入れる。しかしそれを見ていた七実が激昂し、茎子を追放しようとする。 

決闘結果

ウテナ● × ○茎子 BGM 「成熟年齢透明期」

 冬芽の剣を抜きウテナに挑む茎子。しかし所詮ウテナの敵ではなく、結構呆気なく敗れ去る。

チェック&コメント

使用音楽

1−2・・オープニング 1−3・・サブタイトル 不明・・冒頭、茎子達が七実と出会うシーン 2−12・・七実「そうだわパーティーよ」 1−12・・茎子「私はずっと冬芽様を・・」 1−21・・アイキャッチ 2−21・・茎子の独白 2−22・・茎子、冬芽の剣を抜く 2−23・・影絵少女 1−33・・ウテナ、決闘場へ 2−6・・茎子との決闘 2−10・・ラスト、茎子「私は七実様のお側にいられるだけで幸せなのです」 1−35・・エンディング 1−34・・次回予告

 結構淡々としている回です。何と言っても決闘曲「成熟年齢透明期」が印象的。

 

第22話 根室記念館

ギャグ度 ☆   ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆☆☆

ストーリーダイジェスト

 かつて根室記念館では根室教授と100人の少年たちが、永遠を手に入れるための研究をしていた。根室教授は優秀ではあるが、他の少年たちとは距離を置いており、特に熱意を持っているわけでもなかった。そんなある日、時子という女性の監察官が根室の元に現れる。

決闘結果

決闘なし

 根室教授と100人の少年たちの秘密の一端が開かされる過去のエピソード。よって決闘はない。

チェック&コメント

使用音楽

1−2・・オープニング 1−3・・サブタイトル 1−20(アレンジバージョン)・・冒頭、黒薔薇について調査するシーン 2−19・・御影草時の回想シーン 2−20・・馬宮登場シーン 1−21・・アイキャッチ 2−21(後半)・・それが世界を革命する第1歩だ 2−22・・根室記念館炎上 2−23〜1−15・・影絵少女からラスト、暁生と時子のシーン 1−35・・エンディング 1−34・・次回予告

 この回の音楽的特徴は、2−19から2−22に至るいわゆる根室シリーズ。非常に印象的な曲が多い。しかしそれにもかかわらず、この回の本当の特徴はむしろBGMをほとんどなくして、シーンとした中で淡々とストーリーを進行させること。なおラスト付近で2−23の「号外少女」から1−15の「死のアフロディーテ」にそのままつないでいるのが珍しい。  

 

第23話 デュエリストの条件

ギャグ度 ☆   ドラマ度 ☆☆☆ 難解度 ☆☆☆

ストーリーダイジェスト

 御影草時に誘われて、根室記念館を訪ねたウテナは彼こそが黒薔薇の黒幕であることを知る。御影草時は、ウテナも思い出によって人生を変えようとしている者だと告げる。その言葉に逆上したウテナは、彼の言葉を否定するため彼に決闘を申し込む。 

決闘結果

ウテナ● × ○御影草時 BGM ワタシ空想生命体

 片手が本調子ではないといいながらも、自信満々で余裕を持って戦う御影。しかし勝利を確信した瞬間に馬宮の声ですべての真実を知り動揺、ウテナに逆転される。

チェック&コメント

使用音楽

1−2・・オープニング 2−19・・冒頭、御影草時と馬宮のシーン 1−3・・サブタイトル 2−19・・ウテナが根室記念館で写真を見つける〜御影草時と馬宮〜ウテナと御影草時 1−21・・アイキャッチ 2−22・・御影草時にウテナが殴りかかる 2−21・・御影草時のエレベータ内でのシーン 2−23・・影絵少女 3−2・・御影草時との決闘シーン 1−15(アレンジバージョン)・・ラストシーン 1−35・・エンディング 1−34・・次回予告

 この回はやたらにしつこく2−19「根室記念館」が出てくるのが特徴的。また決闘シーンの音楽がかなり長い曲で印象的でもある。    

 

第24話 七実様秘密日記

ギャグ度 ☆☆☆ ドラマ度 ☆   難解度 ☆

ストーリーダイジェスト

 登校中の七実が暴れ馬に襲われ、それをかばった石蕗が意識を失って保健室に運ばれる。見舞いにきたウテナとアンシーは石蕗の手帳を見つける。そこには七実の秘密が書いてあった。 

決闘結果

決闘なし

 今回は総集編(しかもギャグ調)であるので、決闘はない。

チェック&コメント

使用音楽

1−2・・オープニング 1−3・・サブタイトル 1−9・・アンシーのピンチ&七実登場 2−24・・舞踏会、七実の陰謀 1−7・・ウテナとアンシーの入れ替わり&七実の大冒険 1−10・・ああーカレー粉が 1−19・・七実の悪事次々裏目に 1−21・・アイキャッチ 1−20・・生徒会、冬芽登場 不明・・石蕗の作戦その1 2−14・・七実、牛になる 2−23・・影絵少女 1−35・・エンディング 1−34・・次回予告

 この回は総集編のため、サントラ第1巻に収録されている曲が多い。そして何と言っても「ドナドナ」再び、だろう。

 

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