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[strong-men:番外]大和スキャナー(ことはじめ)

水の中を飛ぶグライダー(のようなもの)を考え得ることはわかりましたが、
少しでも長い距離をとべるようにするにはどうしたらよいか調べてみることに
しました。

さしあたり、優れた翼断面の形をさがしてみようと思います。

なぜ翼断面のカタチがそんなに重要かというと、
翼断面のカタチは翼の揚力:抗力の比を決めるといって
いいほど、翼の性能に大きく影響するからで、
次の図のように、

揚力:抗力の比はそのまま、滑空比(滑空する角度)に色濃く現れるので、
なにはともあれ、抵抗が少なく、揚力の大きい翼断面をさがそうやと、
いうワケです。

スゴい実験施設とか、流体解析のできるコンピュータが使えると
良いのですが、お金も知識も足りません。そこで、

【翼断面形の性能をしらべるに充分な長さの翼】
をもつグライダー模型をつくって調べていこうと思います。
”翼断面形の性能をしらべるに充分な長さの翼”・・・とは、
いったいどれくらいの長さでしょうか?
(理想は無限に長い翼ですが現実には、短ければ短いほど
 作るのも使うのも楽です。)

”実験するのに都合の良い翼の長さ” をしらべるために、
このような↓翼の長い模型を
実際に、湖の水中で飛ばし、バルサ材でできた翼を少しずつ
カッターナイフで切り詰めていって、
「こんなもんでイケるだろう」という長さが胴体に比して
何cmくらいなのか、調べてみることにします。

オレンジ色のほうが今回の実験用で、大きさの比較のため
「木目調」の初号機をならべてあります。
(はじめての翼系シュミレーションもやってみた)

で、オレンジ色の模型でいろいろやってみた結果、
尾翼と主翼の面積比や、直進安定のための主翼後退角など
すこしだけ必要なことがわかってきたので、いよいよ、
翼断面をしらべるための模型を作ってみました。

主翼はとっかえひっかえ、いろいろな翼断面のものに
付け替えられるようにしました。


そうそう、大和を探すんだからニックネームはナデシコ
でしょうという涼しい冗談から、最近この模型はナデシコ
と呼ばれています。
ちなみにオレンジ色のアクリルラッカーは水中で剥がれやすかった
ので、塗料をかえて、上の写真ののように、模型は全身白塗り
となりました。