藤島式スピード指数 ローズ馬
藤島式スピード指数、藤島式Frr指数、藤島式Cai指数・・・
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「走破タイム」を客観的に解釈するのが「スピード指数」
《藤島式SP指数》の基準値は80
《藤島式SP指数》の算定過程<概要>
《藤島式SP指数》の活用法

● 「走破タイム」を客観的に解釈するのが「スピード指数」 [TOP]
競馬というものは、本来、スピードを活かして各馬の能力を競うものです。
スピード優先の近代競馬では「馬の能力=速さ」は競馬予想の重要なファクターになります。
競馬新聞に載っている走破タイムは、様々なコースや距離のもので、 ある馬は東京2000m芝であったり、別の馬は京都1400mダートであったりします。
このままでは、どの馬の走力が優れているかを把握するのが困難です。そこで、 全馬が同じ馬場状態の同じコースを同斤量で走ったと仮定して、走破タイムを比較することが できれば分かりやすくなります。同一条件下における走破タイムの優劣比較です。
ご存知の方も多いと思いますが、この時計面での優劣を比較するための指標が「スピード指数」です。 「スピード指数」はアメリカのアンドリュー・ベイヤー氏によって最初に確立されました。 A・ベイヤー氏は「スピード指数」を自ら競馬で実践し大儲けして豪邸を建てたそうです。 この「スピード指数」が日本にも波及して、○○式スピード指数、○○式タイム指数、 ○○式時計理論など様々な名称で普及しています。

●《藤島式SP指数》の基準値は80 [TOP]
《藤島式SP指数》の基準値は80です。 走破能力の高い馬の数値は80以上になり、走破能力の低い馬は80より小さい値になります。
SP指数80であれば「基準タイム」と同タイムでゴール入線するだけの走破能力があることになります。


●《藤島式SP指数》の算定過程<概要> [TOP]
  1. 基本指数の算定
    各馬の「走破タイム」と「基準タイム」の差(=「基本指数」)を計算します。

  2. 距離補正
    各馬の過去の走破距離を今回距離と比較して補正します。
    ⇒これは陸上競技の例で考えると分かりやすいでしょう。
    100m競走では1秒の差と いうものは決定的な差になります。 1着と2着のタイム差は0.1秒程度になるのが一般的です。ところが、 マラソンの場合はどうでしょう。1着と2着の差は何秒も離れているのが普通です。 これは1秒というタイムの重みが異なることを示しています。
    競馬でも同様のことがいえます。短距離1000mと長距離3000mでは 0.1秒の重要度合が違います。 この距離の長短と走破タイムとの関係を補正して、同一条件で比較できるように するのが「距離補正」です。

  3. 斤量補正
    各馬の過去の斤量を今回の斤量と比較して補正します。
    ⇒斤量(負担重量)が軽くなれば、馬のスピードは速くなります。 コース、距離、馬場状態により微妙に違いますが、適切な斤量補正を施します。

  4. 馬場補正
    馬場補正値で馬場状態を補正します。
    ⇒競馬新聞などでは「タイムがよい」「タイムがわるい」「持ちタイムが優秀」 「レコード・ホルダー」などの解説をよく見かけます。 しかし、これは馬場状態を加味したものではありませんのでナンセンスです。
    その時の馬場が走りやすい高速馬場の場合、「タイムがよい」優秀な1着馬のタイムでも、 実は平凡なタイムであることが結構あります。逆に、芝の重馬場での「タイムがわるい」 平凡な1着タイムでも、実は優秀なタイムだったりします。 タイムが優秀かどうかは、馬場状態の補正なしでは語れないものです。
    実は「スピード指数」が正攻法の穴馬探しに有効なのは、この「馬場補正」にあるのです。 尚、この補正には高精度の馬場補正値を使用します。

  5. ゲート補正
    枠順の有利不利などを補正します。
    ⇒枠順の違いにより、走破タイムは大きく左右されます。
    1998年の皐月賞でスペシャルウィークは3着に敗れましたが、これは枠順の不利の 典型的な例です。 コースや出走頭数により微妙に異なりますが、適切なゲート補正を施します。

  6. ペース補正
    ペースによるタイム差を補正します。
    ⇒ペースが違えば走破タイムが大きく違います。一概には言えませんが、Sペースほど 走破タイムが遅くなる傾向があります。

●《藤島式SP指数》の活用法 [TOP]
  • 前走SP指数を重要視する
    ローズの「指数☆詳細情報」には、各馬の近5走の《藤島式SP指数》が掲載されます。 この5走の中では、前走のSP指数が最も重要です。
    サラブレッドは好不調の波が激しい動物です。好調時には好走を繰り返し、一旦不調になると 凡走を続ける傾向が強いようです。少し乱暴かも知れませんが、前走とのレース間隔が45日 未満の場合は、前走の状態が今回にも当てはまると考えて良さそうです。

  • 前走SP指数がそのままでは使えない場合
    1. 前走または今回が休養明け緒戦の場合
    2. 前走とのレース間隔が45日以上の場合
    3. 前走との距離差が400mを超える場合
    4. 前走との馬場条件が異なる場合(芝、ダートの違い)
    5. 前走SP指数が90以上
      ⇒好走による反動で凡走するケースが多い
    6. 前走1番人気で凡走している場合
      ⇒レースでの不利が原因で凡走し、今回は好走するというケースが多い
    7. 前走SP指数1位の値が75〜89の範囲外のレース

  • 《藤島式SP指数》はダート戦で信頼できる
    障害レースを除くと、JRAのレースは芝戦とダート戦に大別されます。
    一般の競馬ファンが注目するレースは、重賞レースなどの芝戦です。ダート戦は地味な 印象が強いせいか余り注目されません。ところが、一般の競馬ファンが軽視するダート 戦こそが競馬投資に向いています。何故でしょうか?
    芝(植物)とダート(砂)の違いで馬場状態の安定度が大きく違います。
    ダート(砂)は季節、天候により水分含有量は変化しますが、適時に砂が補充されます ので雨で道悪になった場合以外は馬場状態は概ね一定です。
    一方、芝は植物ですので、馬場状態が猫の目の様に変わります。芝の長さや量が季節や 天候により変化します。
    また、馬が走れば芝の葉は切れますし、馬場が荒れてくると大人の顔くらいのかたまりで 芝が剥がれたりします。つまり同じコースでも芝の長さや量が均一ではありません。
    また、各馬の通過するコースも様々です。各馬が通過する芝状態の違いが、レース自体を 大きく左右します。「馬場補正値」は平均的な補正ですので、各馬が通過したコースの 芝状態までは補正できません。芝戦は馬場状態の不確実性が高く補正が難しいというのが 実状です。
    そこで、ローズの競馬情報を活用して、より《確実に着実に儲かる》競馬を目指すには ダート戦に注目すべきです。特にスピードの有無がレースの決定的な要因となるマイル (1600m)以下の短距離ダート戦が推奨できます。
    更に限定するなら、競馬新聞の盲点となる午前中の未勝利戦が狙い目です。
    この未勝利戦は厩舎サイドの思惑も少なく、各馬の能力が結果に直結することが多いようです。

  • ダート戦では《SP指数》上位の逃げ・先行馬を狙い撃て
    馬のスピード能力がレースの鍵を握るダート戦では、《SP指数》上位馬の逃げ・先行馬が レースの中心になります。
    4コーナーからゴールまでの直線の長さによっても変化しますが、直線が長い東京競馬場以外 のダート戦では《SP指数》上位馬の逃げ・先行馬を中心とした狙いが功を奏します。
    13頭以上の多頭数の競馬では、《SP指数》が優秀でも追込み脚質の場合は評価を割り引 くことが必要です。

  • 抜けた存在、ドングリの背比べ、それが問題
    出走メンバーの《藤島式SP指数》を見渡して、各馬の指数のバラツキ状況を確認します。
    抜けた存在がいるレースなのか、ドングリの背比べなのかについて確認する訳です。 抜けた存在でも前走SP指数が90以上の場合は凡走する傾向が強いようです。 サイレンススズカなど超Aクラスの馬は別ですが、前走で一世一代の好走をしていると考えた方 が良さそうです。

  • 上昇している、安定している、それを考える
    若駒(3歳馬や4歳馬)の場合は、まだ成長途上ですので、一戦毎に《藤島式SP指数》が 上昇カーブを描くものです。
    馬によって個体差がありますが、早めに成長して成長が止まっているのか、それとも成長し 続けている段階なのかを若駒の場合は確認します。

  • 指数が悪いのに1着が多い馬がいる
    1600万クラスやオープンクラスの場合、《藤島式SP指数》が平凡でも1着回数が多い 馬がいます。騎手の騎乗技術でスピードをフルに出さずに1着になっているからです。
    この場合は、どの騎手が騎乗した時の着順が良いかをチェックします。 着順が良い時の騎手が騎乗していれば好走する可能性が高くなります。

  • 前走1番人気で凡走していたら拾い
    前走1番人気で9着と凡走している馬が大駆けする(人気に反して好走する)ケースは結構 あります。そこで前走1番人気で凡走している場合は、前走SP指数が低くても2、3走前 のSP指数を確認して、好走する可能性があるかどうかをチェックする必要があります。
    人気には正しく万人が考える予想ポイントが全て含まれていますので、前走の凡走がむしろ 例外的だと考えるべきです。

  • 休養明けは別に考える(パドックが頼り)
    前走とのレース間隔が2ヶ月以上の馬の場合、馬の状態や筋肉のつき具合が大幅に変化する ことがあります。
    レース間隔が3ヶ月程度までは前走SP指数で判断しても構いませんが、それ以上の場合は、 馬の仕上がり状態をパドック等で確認する必要があります。
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