![]() |
![]() |
ことの起こりは、VRMムービーの第一人者であるghost氏の「ラピュタレイアウトのすすめ」および「続・ミニ円形レイアウトのすすめ」という文章を読んだことでした。また、工学社の「レイアウトコレクション」P.10やP.50などにも影響を受けています。ミニレイアウトとは何かについては、そちらに譲りますが、要は、最小限のレイアウト面積で最大限の効果を発揮する情景とでも言えばいいのでしょうか。
VRMでは20m×20mの広大な3D空間を自由に使えます。VRMを始めたばかりの人は、どうもこの20m×20m全体にレイアウトを作成しようとする傾向があるそうです。せっかくのバーチャル空間ですので目一杯使わないと損、ってとこでしょうか?
しかし、いきなり大きなレイアウトを作り出すと必ず挫折します(挫折しないスゴい方もみえますが)。私も例に漏れず、最初に作り掛けたレイアウトはどうにもこうにもならず途中で放り出してあります。VRMレイアウターやビューアーの動作が重くなるとこもありますが、大きなレイアウトでは集中力が続かないのです。せっかくVRMを始めたのですから、ここで諦めてはもったいない限りです。
ミニレイアウトの目指すモノ
そこで、ミニレイアウトです。前出のghost氏の文章に私独自の解釈を加えてみました。つまり、『最少面積のレイアウトに最大限の作り込みを行う』ことです。面積が小さい分、徹底的に部品密度を上げリアルな情景を目指します。部品点数は増えますが絶対面積が小さいので、レイアウターやビューアーが重くなることはありません。厳密な定義はしませんが、大きさとしては畳半分(0.9m×0.9m)程度で、レール配線は円形と限らないものとします。
巨大なレイアウトは作るのも大変ですが、それを配布して遊んでもらうのも大変です。レイアウトが巨大かつ高密度になれば、それだけ高性能なPCが必要になってくるというのがVRMの特徴です。運転時(ビューアー)だけに限れば部品密度とビデオカードの能力の関係になりますが、巨大なレイアウトは、レイアウターでファイルを開くだけで時間が掛かってしまいます。ミニレイアウトは、部品密度を上げるといっても絶対数の高が知れていますので少々非力なPCでも十分遊べるでしょう。ファイルサイズも小さくなりますからダウンロードにも時間が掛かりません。配布にも最適な万人向きのレイアウトだと言えます。
効果
実際、作ってみるとこれが意外と楽しいのです。小さなレイアウトですので、作り込むに従って、どんどんリアルになっていくのが手に取るように分かるのです。自分だけの小さな街が徐々に出来上がっていくのが実感できます。また、運転した場合も、小さいからといってすぐに飽きることはありません。逆に小さいからこそ手抜きはできない訳で、いろいろな角度から見て自分の作品のあら探しをするのも楽しみの1つです。カメラをあちこちに潜り込ませてみると、作成段階では予想もしなかった意外な光景に出くわしたりもします。前ページに「習作(街)」というのがありますが、このレイアウトが眺めていて一番飽きがこないのは事実です。
ちいさなレイアウトですから、そこに表現できるモノには限りがあります。ここは、1レイアウト1テーマ(見せ場)と割り切りましょう。VRMでのレイアウト作りは義務ではありません。必ず「こういうモノが作りたい」という衝動がある筈です。ならば、そのモチベーションが下がらないうちにミニレイアウトという小さなキャンバスに一気にぶつけるのです。私自身、まだまだ練習中ですので、この先どこに向かうか分かりませんが、みなさんもぜひ1つ作ってみては如何でしょうか?
| VRM3レイアウト集へ | VRM4レイアウト集へ |