三太の言語発達日記
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2003年9月17日(水)  4才2ヶ月

変化


8月末に言語聴覚士の先生の指導を受けてから、三太に言葉を言わせるように働きかけるようにしています。それから半月が経過しましたが、三太に急速に変化が現れています。

◆牛乳をコップに入れる
さっそく教えたのがコレです。三太が冷蔵庫から牛乳を持って来ました。今までだと、
三 「ぎゅうにゅう」
私 「牛乳飲みたいの?」
三 「うん」
で、テーブルにつかせコップに牛乳を注いであげるわけですが、
私 「おイスにエンコして」
三 「...」(座る)
ここで、三太にはコップのふちギリギリまで注ぐというこだわりがあるので、専用のショットグラスに牛乳を注ぎます。
三 「いっぱい、いっぱい、いっぱいぱい」
途中で止めると
三 「いっぱいでしょ」
いっぱいまで注ぐと、
三 「わーい」
私 「はい、どうぞ。こぼさいないで飲んでね」
とまぁ、こんなやり取りが繰り返されてたわけです。一見、会話があるようですが、三太は見えるものに対して言ってただけなんですね。
そこで、牛乳をコップに注ぐ時に、言葉を言わせるということをしてみました。
私 「牛乳を何に入れるの?」
三 「ん?」
私 「コップに いれる」
三 「コップに いれる」
私 「そう、コップにいれるのね。牛乳をコップに...どうするの?」
三 「ぎゅうにゅう」
私 「牛乳をコップに...」
三 「ん?」
私 「いれる」
三 「いれる」
私 「そうよ。何をコップに入れるの?」
三 「ん?」
私 「これ」(牛乳パックを指差す)
三 「これ」(おなじく指差す)
私 「これは何?」
三 「うしにやさしくすると...」(指差したところに書いてある文字を読み始める)
私 「ぎゅうにゅう」
三 「ぎゅうにゅう」
私 「ぎゅうにゅうを」
三 「ぎゅうにゅうを」
私 「コップに」
三 「コップに」
私 「いれる」
三 「いれる」
私 「ぎゅうにゅうを こっぷに いれる」
三 「ん?」
三太はなかなか言えるようになりませんでしたが、このやり取りはゲームのようで気に入ったようです。そして、牛乳を飲むたびに、これをやっていたら、3回目くらいで『ぎゅうにゅうをコップに入れる』と言えるようになりました。
でも、意味はまだ理解しているわけではありません。
私 「三ちゃん、何飲むの?」
三 「ぎゅうにゅうを コップに いれる」
丸暗記したセンテンスを答えているだけです。

◆にんじんを切る
キッチンで人参を切っていると三太がやってきました。
三 「これ、にんじん?」
私 「そうよ。にんじん。ママはにんじんをどうしてるの?」
三 「ん?」
私 「ママが にんじんを ...」
三 「にんじんを コップに いれる」
私 「にんじんを きってるの」
三 「にんじん」
私 「ママが にんじんを きる」
三 「ママが にんじんを いれる」
どうも、3語目くらいになると記憶しにくいようです。でも、「だれが?」「なにを?」「どうするの?」という問いかけには、何か答えるのだということはわかってきたようで、これは進歩です。

◆タオルをかける & タオルを袋に入れる
保育園では、朝、タオルのハンカチを自分の場所にかけ、帰りに持ち帰ります。それで、まず帰りの支度の時に『タオルを ふくろに いれる』を教えました。
私 「三ちゃん、タオルをどうするの?」
三 「ん?」
私 「タオルを ふくろに いれる」
三 「タオルを コップに いれる」
私 「コップじゃなくて、ふくろにいれる」
三 「ん?」
私 「タオルを ふくろに ...どうするの?」
三 「タオルを ふくろに いれる」
セリフの棒読みというのが変ですが、とにかく言えるようになりました。次に朝の支度の時に『タオルをかける』を教えます。
私 「三ちゃん、タオルを...どうするの?」
三 「タオルを ふくろに いれる」
私 「タオルを かける」
三 「タオルを かける」
私 「そう、朝は『タオルをかける』。お迎えの時は『ふくろにいれる』」
そして、ある日お迎えに行くと、三太は園庭で遊んでいたのですが、私を見つけると言いました。
三 「ママ〜」
私 「ただいま」
三 「タオルを ふくろに いれる」
言っている言葉を、どの程度、動作と結びつけて理解しているかというのははなはだ疑問ですが、言葉の存在には気付き始めたような気がします。

◆お返事
こんなことを、毎日少しづつやっているわけですが、最近、三太に変化が出てきました。今までは、名前を呼んでも返事をしない事も多く、返事をする時も「ん?」とこっちを見るだけという感じだったのですが、昨日は違いました。
私 「三ちゃん」
三 「なに?」(こっちへ来る)
短いけれど会話になってます。すごいぞ、三太!



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