2003年9月18日(木) 4才2ヶ月 過去の記憶
三太は、最近急に絵本に興味を持ち始めています。
今までも、絵本は好きでしたが、三太の場合、お話しの内容を楽しむというところまで行きません。好きな絵を眺めたり、字を読んだり、丸暗記した文章を自分で言ったりという楽しみ方です。なので、最初からページを追って読み聞かせるのをじっと聞いている、ということがあまりできなくて、おもちゃとしての絵本という感じでした。
しかし、最近は読んで欲しい本を持ってきて、読んであげるのをおとなしく聞けるようになってきました。動物が順番に登場する単純なストーリーは、次に登場する動物を予想して楽しむ様子も見られます。
で、昨日、「くだもの」という本を読んだ時のことです。果物の絵と名前があって、次に食べられるように切ったり皮を剥いたりした絵があり「さあ、どうぞ」と書いてあるんですが、三太は、この「さぁ、どうぞ」が好きで大喜びします。そして、梨のページになった時、
私 「なし...さあ、どうぞ」
三 「きょう、たべたね」
そうです。夕食のデザートが梨だったんです。過去の体験を記憶していて、目の前の絵本の内容と結びつけて話しをする。簡単なことのようですが、今まではなかったことです。しかも、「きょう」というのも当たってます。「たべた」と過去形にもなってます。
私 「そうだよ。三ちゃん、よく覚えていたね。すごいね。」
そう言えば、言語訓練に行った時、午後だったのですが、先生に昼食のことを聞かれました。
先 「おひるごはんは食べましたか?」
三 「たべた」
先 「何を食べましたか?」
三 「おにくと、キャベツと、ごはんと、おみそしる」
先 「お母さん、合ってますか?」
私 「お給食なんで、よくわかりません」
きっと、この時も正しく答えていたのでしょう...たぶん。先生も、過去の事を記憶できているようだとおっしゃっていました。
さて、絵本に戻ります。三太は誉められたので得意です。
私 「りんご...さあ、どうぞ」
三 「きょう、たべないね」
私 「くり...さあ、どうぞ」
三 「きょう、たべないね」
私 「かき...さあ、どうぞ」
三 「きょう、たべないね」
正しいのですが、ちょっと変(笑)。こうなると、「きょう」という言葉の意味も理解しているかどうか怪しいものです。
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