1999年12月2日(木) 育児は「仕事」じゃなくて「生活」
最近、文京区の殺人事件をきっかけに「母親のあり方」みたいなものについて、さかんに議論されている。その中にこの言葉があった。
そだそだ、そのとおり!パチパチパチ...。
世間で、子供のためにああしましょう、こうしましょうと言われていることは、たしかにごもっともではあるんだけど、「そんなに大事なことか?」と心の中で思っている自分がいる。
母乳で育てましょう。早寝早起きをさせましょう。絵本の読み聞かせをしましょう。毎食後、歯を磨いてあげましょう。1日31品目、バランスよく食べさせましょう。外遊びを十分させましょう。3才までは母親が家で育てましょう。ほめて育てましょう。ビデオに子守をさせるのはやめましょう。家事をやりたがったら下手でもやらせてあげましょう。
etc...
どれもあんまりにもごもっともで、専門家に言われたら「へへーっ」ってなもんですが、全部の母親がこういうことを完璧にこなしている状況というのも、想像してみると気持ち悪いものがある。100人に1人か2人、こういう理想の母親をやっていてもいい。その人はエライ!でもさ、ひとつやふたつやみっつやよっつ、場合によっちゃ全部やってない母親がいたって、その家庭がそれで楽しければいいじゃないかと私は思うのだが、こんなこと大きな声で言ったら専門家の大先生に怒られちゃうんだろうなぁ(苦笑)。
だいたい、この種の「子供のためにいいこと」というのは、点数にすれば70点を80点に、80点を90点に、90点を95点にするレベルのことじゃないかと思うのね。もし、寝ない子供を寝かせるために脅していたり、いやがる子供の歯を磨くためにバトルをしていたり、料理の苦手な人が食事作りにプレッシャー感じていたり、ずーっと子供の遊びにつきあっていてイライラしていたり、つまり「子供のためにいいこと」が生活を楽しくないものにしていたとしたら、それで一気にマイナス50点だろうと思うわけよ。
う〜ん。なんか、ぐ〜たらな母親の言い訳にしか聞こえないかもしれない(爆)。