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天間家三兄弟紹介...長介(長男8才)、次郎(次男6才)、三太(三男0才)...仮名

2000年1月27日(木)  変な先生

私はそうは思わないが、本人がそう言っている。長介の担任の先生である。男性。40代も終わり頃。
何がどう変わっているかというと、「教師らしくない」のである。でも、「教育者らしく」はあるいい先生だ。

この冬休み、長介は実にのんびり過ごしていた。夏休みと違って宿題がない。休みなんだから休まなきゃいけない。規則正しい生活、勉強にお手伝い、読書に外遊び...「有意義」に過ごしていたら休みじゃない。これは私の意見(笑)。

冬休みの最後の日、翌日の持ち物をチェックすると、その中に『2年生の冬休み』とある。なんだこれは? 長介に聞いても「知らない」という。どうやら、宿題らしい。なんだ、宿題あったんじゃないの。長介のことだから、どうせまたボーっとしていてなくしてしまったんだろう。ないものはしかたがない。そのまま、登校させた。 帰ってきて、
「宿題、持っていかなくてどうした?」
と聞くと、
「別になんにもなかったよ」
という。けっこう、いいかげんなものだったんだな、と思っていたら、あとで真相がわかった。

それはクラスの保護者による新年会の席であった。要は子供抜きの飲み会だ。そこで、冬休みの宿題のことがひとしきり話題になったのだが、なんと、先生が出し忘れたんだそうである。しかも、それに気付いたあるお母さんから年末の30日に自宅に電話がきて初めて気付いたそうだ。抜けている
このことで、各家庭は大騒ぎだったらしい。誰も先生のミスだと思わないので、子供を責める。中には、よそのクラスの子のを見せてもらって、手作りしたお母さんがいたり、2時間外に出された子供もいたり...子供は災難である(笑)。で、その新年会の席で先生が言うには、
あんなものは、なければないで、どうでもいいんです
おお、私と同意見(笑)。

この先生、マメに学級通信を出す。普通は、先生から保護者への連絡なのだが、この先生のは違う。学校での子供達の様子や、自分の教育に対する考えなんかが書いてあるので、読み物としてもおもしろい。名付けて「らぶれたあ」という。
火曜日に長介を休ませるのに手紙を書いた。「カニ事件」のことも書いたら、昨日の「らぶれたあ」にさっそくそのことが書いてある。以下、私の手紙の紹介の後の文章。

ワハハハ。全くとんでもない話です。でもこういう事って、僕も子供の時にいっぱいありました。子供が育つって、こういうトンデモナイコトのつみ重ねだということ、親をやるってこういう覚悟をすることなのですね。(教師もまた、この覚悟が必要です。)

長介君に聞いてみると、
「けっこうおいしかったョ。また食べてみようかなあ・・・」
って。オイ、オイ! これを聞いてたN君、
「オレも行ってみよう。」
だって。
親や大人の心配など、我関せずと言った風です。でも、ホントはちゃんと分かっているんです。大人たちの言う通りしたらオモシロクナイと感じる子どもたちの心が、こんなコトバになるだけです。オリコウちゃんは、ひ弱なだけで、生きぬく力は育ちませんからね。
(もちろんボクからもカニはダメと話していますョ。)

普段は目立たない長介が、昨日は英雄になれたらしい。うれしそうに話す。こんなに自信ありげな長介は珍しい。「カニ事件」にはヒヤヒヤさせられたけど、これで一回り大きくなったかな。

やっぱり、変な先生かも...(笑)。


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