2000年6月2日(金) しつこくののしれ他人の失敗
三太、生後10ヶ月半にしてやっと這う。あれをハイハイというのかどうか...とにかく腹ばい状態で前進できるようになった。私から見るとあっというまに大きくなってしまったのだが、世間の標準に照らすと三太の成長はのんびりである。3日前まで、座るしか能がなかった。後追いの時期でママがいなくなると泣く。普通はここで、どこまでもママの後を追いかけて、トイレもおちおち入れない状況になるのだが、三太は泣くだけで追いたくても追えない。おかげでゆっくりトイレに入れる私であった(笑)。
で、やっとハイハイらしきことができるようになった三太ではあるが、まだまだ重労働らしい。目的のモノに向かって必死に前進するものの、手が届きそうな距離まで来ると前進をやめ、う〜んっと横向き態勢で背中をそらし手を伸ばしてゲットする。誰に似たのか横着者だ(私です)。
『笑ってごまかせ 自分の失敗 しつこくののしれ 他人の失敗』
という標語があった。「はいからさんが通る」とかいうマンガだったか...古い話でごめんなさい。
昨日、次郎が帰ってくるなり言った。
「ママ! スプーンが二つでフォークがなかった!」
うちの学校では、給食を食べるための箸とスプーンとフォークを袋に入れて持参することになっている。それを、朝慌てて、次郎の袋にスプーンを2本入れてしまったらしい。ということは、長介はフォークが2本か。まぁ、間違ってしまったものはしかたがない。
「ごめんね。慌てていて間違っちゃった。今度は気をつけるから許してね」
「うん、いいよ」
次郎、なんだか嬉しそうだ。普通はこれで話は終わるだろう。ところが、しばらくして次郎がやってくる。
「ママ! スプーンが二つでどうすんの!」
「ごめんね」
また、しばらくして次郎がやってくる。
「ママ! フォークがないと困るでしょ!」
「ごめんね」
次郎、しつこい。
そこへ、長介が帰ってきた。何も言わないのでこっちから聞く。
「今日、フォークが2本でスプーンがなかったでしょ。ママ、間違っちゃったんだけど、困らなかった?」
「あ、そういえば...」
別に気にとめてないようだ(苦笑)。そこに次郎。
「ママ、どうして長介君のはフォークが2本ってわかったの?」
そりゃ、わかりますって(笑)。
さらに、しばらくして、私が三太を寝かせるために添い寝をしていると、次郎がダダダダとベッドの側まで走ってくるなり、仁王立ちで両手に1本づつフォークを握り、前に差し出して叫ぶ。
「ママ! ほんとに長介君のはフォークが2本だったよ。ホラ!」
そして、おもむろにしゃがむと、そこにフォークを置いて行ってしまった。 こら〜! そんなところにフォークを置くな〜!
ママの失敗がそんなに嬉しいかい(笑)。