２０００年７月３１日（月） 父親の威厳
車を買った。
何を隠そう、私は免許を取ってから全く運転していない正真正銘のペーパードライバーである。我が家では、ダンナがいないとどこへも行けない、ということで父親の威厳を保ってきた（嘘笑）。 しかし、いつまでもそんなことは言っていられない。ダンナ不在でも、出掛ける用事がいろいろ出てくる。長介の通院にしても、今はダンナに仕事を抜けて送ってもらい帰りはタクシーだが、それもそろそろ限界だ。というわけで、一大決心をして自分用の中古車を買った。
すると、さっそく三太用のチャイルドシートが必要になってくる。すでに１台あるのだが、ダンナの車といちいち付け替えるのも面倒だ。もらえる当てがあればもらいたかったが、あいにくない。レンタルしようかとも思ったが、３年以上使うものなのでレンタル料も高くつく。￥１、０００／月だ。リサイクルショップに安いのでも出ていれば、と行ってみたが、法令化されて売る人がいないのか置いてない。しかし、もう車は届いている。急ぐのである。できるだけ安い新品を買う事にして、昨日トイザラスへ行った。
別に、トイザラスの回し者というわけではないが、あそこは安い輸入品がけっこうある。先日も、今のベビーカーが借り物で、もうすぐ返さなくてはいけないので、バギーを買ったのだが￥２、３００だった。 チャイルドシートも、新生児から使える物はかなり高額だが、三太はもう１才なのでどうでもよい。一番安いのを選んだら、￥１４、０００ であった。
さて、私がチャイルドシートを吟味している間、長介と次郎は店内探索である。何も買わないと釘をさしてあるので見てるだけ。ところが、遊戯王カードを発見！ 遊戯王カードというのは、今流行りのカードゲームで、１袋５枚入りで１５０円。しかし、あまりの人気に品薄で、売り切れの事が多いのである。当然、二人とも欲しい。
そこで、 買わない約束を主張する私に対し、ダンナの
「よし、オレが買ってやる」
の一言で、子供達はカードをゲットした。
この辺が夫婦の呼吸とでも言おうか、母は約束を守りつつ父を立て、父は威厳を示し、子供達も満足．．．三方まるくおさまったのであった。 父親の威厳と言っても、たかだか６００円であるが．．．（笑）。
買うと決まったら、次郎は片時もカードから離れない。レジでも、
「シール貼って下さい」
と言っている。レジのお姉さんは、笑いをこらえるようにしてシールを貼ってくれた。次郎は遊戯王カードをふたつ手に持って大喜びである。長介はというと、黙って横から現われカードをこっそり手にして、密かに喜んでいる（笑）。
さて、清算を済まし、受け渡しカウンターでチャイルドシートを受け取り、さぁ帰ろうと出口の方を見ると、何と次郎が踊りながら店を出るところであった。店員のお姉さんが次郎を見て笑っている。店員のお兄さんも笑っている。そして、そのお兄さんの言葉が耳に入ってきた。
「遊戯王カード買ってもらって、大喜びだよ」
はい、その通りです（恥）。
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