2000年9月29日(金) おバカな子ほどかわいい
子供はみんなかわいいというのはやはりちょっと無理がある。いや、視点をちょっと変えれば確かにみんなかわいいのであるが、そういう話ではなく、例えば、年齢の割に利発で弁がたち大人を言い負かすような理屈をこねる、しっかりし過ぎていて世話を焼くスキがない、叱ってもへこまない、こういう子は頼もしくはあるが、時として
「まったく、かわいくないねぇ」
と言われてしまう。何を隠そう、私がそういう子供であった。そして、自分ではちっとも悪気はないのにそう言われて深く傷付いたものである(泣)。
しかし、親になってみてこの気持ちはよくわかる。だから、長介も次郎もかわいい(爆)。長介はまことに頼りなく、次郎はおバカだ。従って、私は長介がどんくさい失敗をしたり、次郎がおかしな言動をしてくれる度に、日々幸せを味わっているんである。
さて、先日の運動会の日、義父母が田舎から出てきた。一緒にいれば話題は自然と子供達の事になる。私は、日頃離れて暮らしている義母に(義父はおしゃべりに加わらない)、日々の幸せを分けてあげようと子供達のエピソードをいろいろ話して聞かせていた。内容は、この戯言で書いているようなことだ。しかし、私は話しの成り行きというか流れというか、次郎の話になるとつい、
「おバカだから...」
と言ってしまうんである。ここでもよく書いているし...(苦笑)。
この日も、見ていると次郎は応援席に座っているのが退屈で、フラフラと本部席の方へ行ってしまい、担任の先生に連れ戻されていた。それを見て、義母は心配な子だと思ったかもしれないが、私はなんか微笑ましくなって
「まったくおバカだなぁ。どこの子供だろうか。親の顔が見てみたい。」
などという冗談を言ってしまうのである。悪い癖...なのか?
その後、私のいない時に、ダンナが義母に言われたそうだ。
「次郎のことを、あまりバカバカ言うな」
あちゃ!
この「おバカ」というのは、決して頭が悪いという意味ではなく、悪意で使っているわけでもなく、関西弁の「アホ」くらいのニュアンスなのだが、聞いている方は不愉快になるのかもしれない。しかし、そういうことをいちいち説明するのもなんだし、そもそも義母はかわいい子供より頼もしい子供が好みなのだった。孫をよその子と比べるのも大好きだ。
幸せは、自分一人の胸の中に暖めておくのがいいのか...残念だ。
ちなみに、私は本人に対しては「おバカ」と言わない。叱る時には言うこともあるが、普段は
「次郎、頭いい!」
とか
「さすが立派な一年生」
とか言っておだてている。おだてられてすぐにその気になるあたりもおバカでかわいいんである(笑)。
親バカですな(苦笑)。
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