Thank you very much for all Audiences
1.演奏会概要
2.演奏曲目・演奏者
3.演奏会を終えて……感謝と感想など
第20回の記念となる、我々にとっては非常に印象深い演奏会でした。いつも足を運んで下さる皆様のおかげで、これだけの事をやって来れたのだと、心から実感した演奏会でした。
また、記録的な入場者数だったことは本当に大きな喜びでした。ただそのために、多くの方に立って頂くことになってしまったことが非常に残念でした。心からお詫び申し上げます。
コンサート開幕のアナウンスでも述べさせて頂きましたが、1997年の春に第1回を行って以来、もう10年が経とうとしています。そして皆様は絶えること無く足を運んで下さいました。会場での温かい拍手、そしてたくさんのアンケートへのご記入など、皆様の励ましと御期待があってこそ、それを励みにして私たちも頑張って来られたのだと思います。楽しみにして下さっている方々への気持ちに応えたいという想い。それが様々なプログラムの工夫や演出、そしてアレンジなどの作業へのモチヴェーションの高まり産み出してきたのだと思います。
そんな中、いつも歯痒い想いをするのが、ピアノが一台しか使えないということでした。もちろんピアノは単独でも十分に魅力のある楽器であり、ソロの曲だけでも数え切れないほどの名曲があります。連弾という形態も、ピアノでしか成し得ない素敵なアンサンブルだと思います。しかし、二台のピアノによる演奏というのは、単に楽器が増えて豊かになるといったレベルを超えた、華やかさ・楽しさ・深みなど、曰く形容し難い魅力があります今回お聞きになった方は、それを肌で感じて頂けたのではないでしょうか。
そこで、より豊かなアンサンブルの世界をお聞き頂きたい…というコンセプトで、二台のピアノを使ったコンサートを企画することにしたのです。ちょうど20回記念ということもあり、いつもに比べてより華やかな演奏会にしたいという思いもありました。
色々なタイミングがうまく重なって、今回はそれを実現することができました。一番のネックは会場にもう一台のピアノを搬入することのコストと、二台のピアノのコンディションをうまく調整することでした。我々の活動に共感して頂けるたくさんの皆様の協力のお陰でした。特に、北摂ハウジング様と株式会社ヤマハミュージック大阪様には多大なご協力を頂きました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
こうして、本番を終えてみると、やはり音楽というものは人間同士のコミュニケーションから生まれてくるのだという感動と実感を新たにしました。聴衆の皆様との交流が演奏をより集中し白熱したものにしていく。それももちろんですし、本番までの様々な準備の中にもそれを感じることが多くありました。
演奏の完成度を高めるための練習の中での討論や、チラシ撒きなどの準備の最中。アンサンブルの練習の為のスケジュール調整のようなちょっとしたことの中でも、色々な対話やコミュニケーションのやり取りがあることをを感じました。
今まで以上に強く白熱した論議もありました。でも、鋼が何度も何度も鍛えられながら切れ味を増していくように、その中で熟成し表現が豊かになることを実感しました。我々にとっても、なかなか得られない貴重な体験だったと思います。
お越し下さいました皆様方、本当にありがとうございました。これからも、皆様に楽しんで頂ける演奏会を続けていきたいと思います。
以下のリンクに、当日のアナウンス原稿を採録しました。よろしければお楽しみくださいませ。
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