Feuillet d'album / 音楽帳の一頁

Leaves of Souvenir in June ...... 2001年6月の日記

6月の音楽帳は雨の色
しとやかに降る雨が染め上げた
静かな青

ポツリ……ポツリ……と
奏でられる
物憂い子守歌
......... Rainy color, the Leaves in June
Silent rain is dyeing them
Rainy blue....

Sprinkle, sprinkle...
sounds like
melancholic berceuse

2001年5月31日 (木)

 ちょっとした用事で、大学に電話を掛けなければいけなくなった。

 電話の前に座って、さて、ダイヤルしようとして受話器を上げたときに、ふと思ったこと……

 私、大学の電話番号を覚えてない〜〜(爆)

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 ああ、全く、何ということでしょうか(T_T)。勤めて7年目になる自分の大学の番号さえ覚えていないとは!! こういうのを「恩知らず」というのでしょうか(笑)。

 ……最近は携帯電話から掛けたりすることが多いので、余計に自分の頭で電話番号を覚えたりすることって減ってきたような気がする。
 便利になる分、馬鹿になってるのかも(泣)。
 そういえば、ワープロなんかを使ってると、漢字を忘れる(書けなくなる)とかっていいますよね。
 手書きで手紙を書こうとして、字が思い浮かばずに辞書を引く…なんてこともよくあるような気がしますし。
 人前で恥を書かない程度の字は忘れずにいたいものですよね。

 それよりさっさと勤め先の電話番号ぐらい覚えろよ自分(爆)。


2001年6月1日 (金)

 もう6月ですか。
 もう1年の半分近くが過ぎ去ったということですか。
 早いものですねぇ。

 何しろ今年は(正確には去年の暮れからは)、アルス・ノーヴァの新世紀コンサートに始まってこの間の学校での演奏会に至るまでそりゃもう大変な騒ぎだったので、ふと我に返って現実を直視してみると、ちょっと茫然とするような事実というものが目の前に……って感じである。

 まあ、閑古鳥が鳴くよりはよっぽどマシといえるのでしょうが、余り詰め込まれ過ぎるのもちょっとどうかという感じではあります。
 何事も程々に…………っていうわけにはいかないのが現実なんですね、きっと(^^;;。

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 さて、今日大学では教職員の健康診断が行われているのである。3日間のうち、今日が最終日である。

 つい先日まで死と隣り合わせの生活(笑) えませんね、実際(T_T)/~ を送っていた私としては、どんな結果になってしまうのやらちょっとドキドキものである。
 おまけに、昨日はアルス・ノーヴァの面々による「演奏会終わっておめでとうパーティ」(別名、「打ち上げ二次会(笑)」)が行われていたので、ちょっぴり暴飲暴食気味なのである。 ←形容詞が相殺し合ってますな(笑) 

 私はお酒自体は嫌いではないのだが、めっぽう体質的にアルコールに弱いようで、ビールを小さなコップに一杯(約150ccくらい?)とか飲んだだけで真っ赤になってしまうほどなのだ。
 だから、昨日飲んだものといっても、ビールをコップに半分(笑)とか、檸檬ワインというヤツをちょこっととか、スパークリングワインをコップに3分の1程度(爆笑)とか ←ちなみにこれが一番アルコール度数が高かった、子供でも飲めそうなソーダで思いっきり薄めたチューハイのようなモノ(笑)とかである。

 でもまあ、普段の私からすれば量は飲んだほうなので………でも、大丈夫だよね、きっと(^^;;;。

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 健康診断は9時から受付開始である。普段の授業は9時半からなので今日はいつもより30分も早起きしているわけである。
 ゆっくりしていると受付が込んでしまい、順番待ちをしなければいけなくなてしまって面倒だからだ。あと、レントゲンの撮影とかもね。

 そんなわけで、眠い目をこすりながら大学への道を歩く途中、同じピアノの教授の先生に出会う。
 挨拶を交わし、「今日は健康診断で早く来たんですよ」的な話をする。
 「先生はもう受診されましたか?」と尋ねると、「初日に済ませた」という返事。
 更に、「受付は9時からだけど、実際は8時半にはもうやってもらえますよ。私はいつもそうしています。授業に差し障らないように」とのお言葉。

 ……ま、負けた(笑)。流石である。

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 取り敢えず、受付を済ませてから、まず胸部レントゲン撮影。ここはいつも暇のかかる部門であるが、今年は男性用と女性用と場所を分けてくれてあったので殆ど待つことなく受診できさくっと終わらせることが出来た。ラッキー♪

 次は検尿。…………恥ずかしい話ではあるが、私はこの検尿というヤツが苦手 である。その、つまり、なんですか……出て欲しい時に出てくれないわけである(爆笑)。

 だが今回はちょっと一味違うのである。つまり、……しっかり我慢してきたのである(核爆)

 そんなわけで今回は楽勝(笑)。

 そういえば今まで検尿といえばコップにソレを採集して提出、という形式だったのだが、今回はちょっと違って、何種類かの試薬が付けられた試験紙に「直接ソレをかけて持って来て下さい」と言われる。
 うーん、それで判定を間違えずに出来るほど試薬の性能がアップしてきたということなのか、それとも単なる手間数の削減だろうか(笑)

 考えつつも作業(笑)を終えて係の女性に試験紙を見せると、「はい結構です」といわれてソレはすぐゴミ箱行き。…………ほんとにソレで大丈夫なんだろうか、と思うほど簡単に済んでしまう検査であった。

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 次は身体計測。いわゆる身長とか体重とかを量るわけだ。思えば、私は昨年の検診で体重が79.4Kgもあり、検査結果に「肥満です」と明記されてショックを受け、それが元でダイエットを始めたのだった。一年に及ぶ努力の成果が今試されるというわけだ。

 恐る恐る体重計に足を乗せる。………出てきた数値は……74.9Kg!! 結果、約4.5Kgの減量に成功したことになる。えらいぞ私\(^^)/。

 当初、何とか75を切りたい、と思っていたのだが、その悲願は無事達成されたようで、喜ぶことしきりである。
 そういえば今回は体脂肪率を教えてもらえなかったな。それもチェックしたかったんだけど。

 だが残念ながら視力は前よりも悪くなってしまった。右0.2、左0.5(T_T)。そろそろ眼鏡を作るべきなのかな。

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 あとは、聴力、心電図、内科検診とつつがなく終わって、検査値を書き込んでもらった用紙を受付に提出して終了。返って来た時にはコレステロールとかの血液検査の値も分かるというわけである。

 そういえば今回私は胃部レントゲンをやらなかったのだが、あのバリウムを飲むのって嫌ですね。飲むことそのものより、飲んだ後の処理…つまり体から排出していくとき(笑)に苦労することになるのが嫌です。

 アレをやると、終わった後に下剤を貰うんですよね。ちゃんと飲まないと、ちょっと……ということになるのですが、もらった注意書きに「もしも排便が不都合な時は…」とあったのには笑えました。ものすごい婉曲表現だ。

……不都合…って、……ねえ(笑)


2001年6月3日 (日)

 今日は師匠の家のオーディオシステムをちょっと変更する。
 アナログレコードのプレーヤーを新しいものに繋ぎ換えたたのである。

 これ、実は師匠の兄上からの譲り物なのだ。しばらく前に頂いていたのだが、私がそんな状態(笑)だったので時間が出来るまでそのまま放置されていたのであった スミマセン。で、コレ、TRIO オーディオ機器のメーカである の結構高級なタイプなのである。当然かなり古いものなのだが、レコードプレーヤーというのは古かろうが良い物は良い物なのである。案外古いものの方が作りがしっかりしていたり職人芸的な作品が多いこともある。この辺が、デジタル機器とはちょっと違うところである。

 ちなみに、この師匠の兄上というのがまたスゴい人で、普通のサラリーマン(もちろん非常に「切れる」お方である)なのに下手をするとクラシックの曲に関する知識は我々以上ではないかという通人なのである。いつだったか、我々が全然知らない曲のCDを借りたこともあったな。

 そしてクラシックだけでなくジャズやポピュラーなんかにもかなり造詣が深いらしい。そしてもちろんCDなどの音源だって膨大な量を所蔵している。そして当然それだけのものを聞き込んでいらっしゃるわけだから、耳も肥えている。…………強敵(爆笑)である。

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 まずは、今あるプレーヤをアンプから取り外す。電源コードと出力用の端子を抜くだけなので、ここまでは簡単である。
 そして新しいものを取り付ける。配線自体は今の逆をすればいいだけなので大したことはない。

 ところが、アナログプレーヤーというのはここからが大変なんですね。結構な手間が掛かるものなのである。
 レコード針を装着させ、アームに錘(おもり)を取り付け、水平バランスを調節してから、使用している針に最も適した値に針圧を設定する。……これらを全て手作業で、視認によって行うわけだ。

 普段、「設定作業」なんていうと、パソコンのプロパティ位しか思い浮かばない(笑)私にとっては、こうやって自分の手で一つ一つ組み立てていく作業というのはなんだか新鮮な気分である(^^)。私はピアノは弾けるが手先は非常に不器用な人(爆笑)なので、レコード針を傷付けないようにとおっかなびっくりであったが、それでも何とか一通りの作業を無事やり終えることが出来た。

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 というわけで、実際に音を鳴らしてみる。

 …………静かに流れてくるピアノの音色。
 そこには楽器本来が持つ暖かな響きと丸みを帯びた美しい音色とがありました。

 今の子供は、アナログレコードの音を聞いたことが無いって人も多いんじゃないかなあ。でもそれってちょっと寂しい気がする。

 やっぱりアナログプレーヤーって良い。デジタルの音には無い「何か」が感じられるように思う。
 というより、デジタルの音は、「何か」を失くしてしまっているんだろうね。

 デジタルレコーディングの方法論は、いわゆる「多数決」である それもちょっとかなり大雑把な説明だけど。非常に小さな単位に区切ってそれを数値化して、そこからはみ出すほんの小さな端数は「大勢に影響なし」ということで切り捨ててしまうのだから。

 もちろんそのおかげで雑音の少ない「クリア」な再生が可能になったという一面はある。

 でも、特に音楽の世界では「多数決」は必ずしも正解とは限らない。その小さな数値の中に楽器の音色や演奏者に関する個性が詰まっていたとしたら、それはとても大切なものを失くしてしまう事にもなりかねない。

 平均化することで、没個性化してしまうのはきっと余り面白いことじゃないよね。
 自分なりの何かをなくさずにいきたいなぁ、なんてことを考えてみたりした。

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 ところで、そんな感じでせっかく気持ちよく聴いていたのだが、今度はスピーカの調子が悪くなってしまった。「ブーン」という発振音は聞こえるのだが、肝心の楽音が聞こえてこない。

 よせば良いのに、どうしてもこういうときまず第一に試みてしまうのは「機械を叩いてみる」であるな(笑)。
 軽くポンポンと衝撃を与えてみたが、変化なし。

 次に接続コードをもう一度外して繋ぎ直してみる。
 …やっぱり音は出ない。

 そして、よせばいいのに再びボディーに一撃を…「必殺右斜め45度チョップ!」

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 今度は発振音すらしなくなってしまいました(TT_TT)。どうも今の一撃で引導を渡してしまったようです。

 一言も喋らずに そりゃそうだ(笑) 逝ってしまった、かわいそうなスピーカー君を、しばし師匠と私は無言で見詰めておりましたとさ。

 …………今度はスピーカーを新調しなきゃ(爆)。


2001年6月5日 (火)

 今日は一日雨降り。とはいえ、それほどひどく降るわけでもなくしとしとと降り続けている雨。

 なんだか、梅雨入り宣言も出されたらしい。  いよいよ本格的な雨の季節か……。

 穏やかに降る雨は、なんだか心を落ち着かせてくれるようで、結構嫌いじゃないです。
 降られて濡れるのはちょっとアレだけど、部屋の中ならそんな心配も無いし(笑)。

 今日はレッスンもほとんど入っていなくて、何だかぽっかりと空いた休日のような気分かな。

 なんとなく一日、まったりと過ぎていったような感じ。

 たまにはそんな、静かな一日もいいかな。ここしばらく忙しかったし。

 ソファーで眠るショパンを撫でながらそんなことを思った。

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 全然話は違うのだが、今日この犬はなんと「豆腐」を食べました。それももう、むしゃむしゃと
 どうやらお腹が空いていたらしいということもあるけれど、それにしてもねぇ。
 いよいよ雑食ですね、何でも食べる犬になってます。

 これまでも色々な物をあげてみましたが、味の付いた物ならある程度好んで食べるのも分かる気がします。
 でも、豆腐って、それほど何の味がするって物でもなし、でも平気で平らげました。
 まあ、それそのものは健康的でいいのかも(笑)。


2001年6月6日 (水)

[梅雨前線パワー全開なのか?]

 …………なんて昨日書いたばかりなんだけど……
 今日はいきなりヤラレてしまいました。  まさしく土砂降りの豪雨が私を襲う!

 雨 ナ ン カ 嫌 イ ダ (泣)

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 普段私はJRと阪急を使って大学へ通勤するのだが、JRの駅までは自転車を使うことにしている。
 なぜなら、少しでもその方が速いから ←下り坂が多いとこの差は大きいですよ。 ……ということは少しでも朝が長く寝ていられるから(爆)。

 遅くまで練習を頑張る人としては、切実な問題なんです。

 そんなわけで、多少の雨なら構わず傘を差して自転車を走らせてしまうんですが、流石に今日はそんなことを言ってられない状況だった。
 非常に不本意ながら傘を差して歩くことにする。

 外に出た途端、打ち付けてくる雨、雨、雨の束(笑)。バケツかタライか、いや、風呂桶そのものをひっくり返したような凄まじい降り方でした。

 約10分歩く間にスーツは濡れるは靴の中はグシュグシュしてくるは、もう大変でした。案外、いっそのこと自転車でパッと走ったほうが、濡れる時間が短い分だけマシだったかも……なんて思ってしまうほどに。

 駅に着いたら、もう濡れネズミです。更に、ホームに立っていても風が強いせいか雨に当たってしまうんですよね(T_T)。
 電車に乗っても、濡れてズボンが変色してしまった(爆笑)サラリーマンの方とかがいて、「ああ、同志だ…」 とか思ったり思わなかったり(笑) ←どっちやねん

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 庄内に着いたらやっと少し小降りになっていた。これ以上濡らされたらかなわん…と思っていたのでほっとした気分。
 歩きながら師匠に電話し、愚痴を言う。かなり酷く降られて靴まで濡れてしまったと言うと「どこかで替えの靴下を買って履き替えなさい。放って置くと水虫になるから」と、ありがたいお言葉を頂く(T_T)/。

 水虫はともかく、気持ち悪いのは事実なので何とかしようと思い、最も簡単な解決法を思いつく。そう、買えばいいのだ、コンビニで。…………こういう時コンビニってほんとにコンビニ(Convenient……便利な)ですよね。

 ちょうどグレーのが一足だけ残っていた。食料といっしょに買い込んで大学へ向かう。部屋に着くともう生徒が待っていた。カッコ悪いが水虫は勘弁してほしいので(爆)履き替えることにする。

 学生の話を聞くと、酷く降っていたのがちょうどみんなの通学時間と重なってしまったようでかなり閉口したようである。中には急遽体操服のジャージに着替えていた者もいたという。女の子なのに、可哀想な話である。下半身がジャージでと上半身は普通の服というのは、かなりな格好だった似違いない(笑)

 ちなみに私は今後に備えて、昼休みに予備用の靴を一足買いに行きました。ええ、行きましたとも。庄内駅前のトミヤマまで。ちなみにそれまで履いていた靴もそこで買ったはずなんですが、帰ってきてよく見ると、全く同じ物を買ってきてしまったようです(笑)。いいんです、これ、履きやすかったから(苦笑)。

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 それだけリキ入れて雨に対する備えをしたものの、帰る頃にはもう既に青空が見えておりました。……こういう時ちょっと残念な気分になるのは私だけでしょうか(^^;;。


2001年6月9日 (土)

 梅雨に入って不完全燃焼気味の天気が続く中、今日は久し振りにちょっといい天気。さすがにもう毎日暑いのですが、日が射す日というのはあまり無いものです。
 というわけで、今日は、ショパンのシャンプーを行うことになった。

 どうでもいいことですが、犬のシャンプーというと、昔テレビでアルバイト誌のCMでそんな場面が放映されていたのを思い出す私は多分ちょっと「イイ年 」なんでしょうね(^^;;。

 でもですね、アレって結構体力的には大変な作業だったりするんですね、これが。小型犬ならともかく、大型犬というのは実際に洗ってみると想像以上に大きく存在感のデカイものです。特に長毛種はね。

 さて、ではここでウチのショパン君のスペックを再確認してみましょう。彼はゴールデンレトリバーで体重が現在34.7Kgあります。そして彼はシャンプーが嫌いだったりします。
 また彼は非常に頭がいい(笑)ので、こちらが彼を洗おうとしている雰囲気を敏感に感じ取ります。そうするともう徹底抗戦状態で、押しても引いても動かなくなってしまいます。師匠宅の風呂場に連れて行って洗うのですが、それがまず一苦労です。35キロ近い体重で四つ足で踏ん張られたら、もう引っ張っていくことさえ大変なんです。

 そこで、いつもの手段リスト

 ……他の方々って大型犬の場合どうやってシャンプーさせているんでしょう(T_T)

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 さて、色々と策を弄して 何とか彼を風呂場に追い込む(笑)ことに成功しました。
 変に頭が良いせいか(笑)、風呂場まで来てしまうとショパン君は借りてきた猫のように 犬だけど(笑) 大人しくなってくれます。静かにしていてさっさと済んだ方が得策だと考えているようです。

 師匠と二人で一生懸命ゴシゴシと洗っていきます。大人しくはしていますが、四つ足で立っていて欲しいのに「お座り」状態になってしまったりとかしてなかなか思うように動いてはくれません。

 これだけ大きいと、シャンプーなんていう生易しいものではありませんね。もうこれは「毛皮の洗濯」(爆)です。

 おまけに私が忙しかったことと、つい一週間ほど前に8種混合ワクチンを打ったせいもあってしばらく洗ってあげられなかったため、大層汚れています。犬用のシャンプーを使っているのですが、この調子では半分以上一気に使ってしまいそうです。

 更に今はちょうど毛が抜けやすい時期 です。柔らかで細かい冬毛から夏毛へと変わる時期なので、それはもう抜ける抜ける(笑)。シャンプーを付けて体をこすってやると指の間にゴッソリと抜け毛が絡んできます。ブラシなどで梳いてやると、ホントにこれでハゲにならないのか?と思うほどの抜け方です。

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 大体二度洗いして約45分……、ようやく洗い終わりました。途中で体をブルブルされて ←犬が塗れた体から飛沫を飛ばそうとして体を揺する様子 びしょ濡れになったりしましたが、何とか終わりました(笑)。

 抜けた毛を集めてみますと…………これがまたすごい。まとめてみると小さなクッションくらい出来そうな感じです。もっともコレでそんなものを作ったら犬臭くて使えないでしょうが(笑)。

 洗い終わって当人は非常に嬉しそうな顔でバタバタとはしゃぎ回っています。本当はドライヤー等で乾かした方がいいのですが、体に熱がたまると可哀想なので、タオルで軽く拭いたら後は自然乾燥に任せます。我々に体力が残っていないからだという説もありますが(笑)。

 だんだん乾いてくると、さすがにゴールデンらしく美しい毛並みとサラサラの手触りになります。うーん、Brand New という感じでしょうか(笑)。でもあの抜け毛の量を考えると、これはもう脱皮したようなものですか(爆)。

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 これからしばらくはそのサラサラの手触り を楽しむことが出来るわけですが、今日明日は抜け毛に悩まされることになるでしょう。例えば頭を洗ったあとはたくさん毛が抜けますが、それと同じようなものです。かなりひどい有様です。ええ、それはもう、黒いピアノの蓋の上がその毛で白く見えるほどに。

 さあ、次の仕事は掃除です(苦笑)。


2001年6月14日 (木)

 相変わらずよく降る雨であります。
 それも、用事があって出掛けなければならないときに限って大降りになる……これもいわゆる「ナントカの法則 」ってヤツですか? 単に雨男なんぢゃないの(笑) 

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 さて、この季節、6月前半というのは、我が大学の卒業年度の大学生にとっての大きなイベントがある。いわゆる「教育実習」である。念の為に書くと、これは先生になるための実地演習のようなもの である。高校なり中学なりへ出向いて、一定の期間、そこで実際の授業をやらせてもらうわけだ。
 他大学の状況は知らないけれど、大半の学生(半数以上、3分の2近いかも)が教職の授業を取っている大阪音大にとってはかなりの存在感を持つ行事である。

 当然その期間、学生は公欠扱いだが授業を欠席することになる。レッスンだって当然お休みだ。先生にとっては自分の練習時間が出来てとても嬉しい……ぢゃなくて(^^;;;; 、試験が近い学年などにとっては、試験前の貴重なレッスンを2回あるいは3回と休まざるを得ないわけで結構大きな問題である。特に、今年の短大2年生からは実習期間が2週間から3週間に伸びたため、もうしばらく顔も見ていない学生というのもいたりするのだ。そうした学生のレッスンをどのように試験に向けて持っていくか…これも先生方にとっては、大学ならではの大変な課題なのだが、今回の話にはあまり関係が無い(笑)。

 で、学生にとっては「実習に行く」というのが大仕事なのだが、我々先生にとっては学生たちがお世話になっている中学・高校へ御挨拶へ出向くという大任があるのだ。もちろんこれは大学を代表して御挨拶に伺うという趣旨なので、専任の先生に任される大役である。大学ともなれば文字通り日本全国各地から学生が集まっており、基本的に学生は自分の出身校へ実習に行くので、地方の学校へ行かなければならない先生も多い。同僚の先生など、この間「明日から四国へ 」とか言っていたし……お疲れ様ですm(_ _)m。

 で、私も専任のはしくれとして、いくつかの学校を廻るわけである。色々な学校へ行き、そこの校長先生などに御挨拶し、時間があれば学生がやっている授業を見学して帰ってくるのだ。

 そうやって出かけていると、いろいろな体験をすることもある。この間は奈良の学校へ行き、初めて「女子校」というものに足を踏み入れるという貴重な体験をさせて頂きました(笑)。もっとも選択科目となる音楽では女子の方が多いので余り違和感が無かったというのが正直な感想でしたが(笑)。

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 で、今日はそのために出掛けなければならない日だったわけです。なのに雨が降る。学校側へ渡すことになっている大学案内などの入った書類一式を持っていくのだが、こう雨が酷いと当然濡れてしまう。その辺を庇いつつ行動しなければならないのは非常に大変である。

 今日の目的地は「茨木北中学校」であった。 名前くらいだけなら出ても大丈夫だよね(汗) さて、私は現在茨木市の住人なので、それまでに行った奈良とか堺とかに比べれば非常に近い。学生に言わせれば「先生のお宅からなら自転車で20分位」だそうである。

 実際私も地図で確認してみたが、確かに距離的には充分自転車の守備範囲 (笑)である。だが……

 流石に、大学の代表として挨拶にくる偉い先生が、学校の校門に自転車で乗りつける図……というのはどう考えてもちょっと様にならない。かなりどうかという光景だろう。

 ちなみにその学生にそう言ったら「いや、先生は絶対自転車で来るで!……ってみんなで話してたんですよ」と笑顔 で返されてしまった。私のイメージって一体……(-_-;;)

 まあそんな経緯があって、結局JRの茨木からタクシーに乗ることにしたのであった。雨が降っているのでJRの駅までは歩きである。そして彼女の授業は1時間目である。当然それ相応の時間に早起きして準備をしなければならない。

 もう遥か昔(笑)のことなので忘れてしまっていたんですが、中学校や高校って、1時間目が大体8時50分とかそんな時間から始まるものだったんですよね。大学の1校時目の開始である9時30分に慣れてしまったこの体にはかなり辛いものがあります。朝が苦手な私としては。

 で、十分な余裕を持って準備をしたはずだったのだが、JRの駅に着いてみると「タクシーがいない!」という予想外の展開が待っていた。たぶん大雨のせいでいつもより余計にタクシー利用者が多かったということなんだろう。いつもそこを通る時には「こんなにタクシーばっかりいてどうする」って思っていたというのに(泣)。

 仕方なく列に並んで待つこと5分。まあ、5分で乗れたからまだよかったんですが。

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 雨が降りしきる中、タクシーに揺られて走る。とはいうものの、駅の近くは混んでいるのでなかなか進んでくれない。一応約束の時間は8時40分、現在時刻が8時28分…… 大丈夫かな……( ̄。 ̄;;;

 運ちゃんは何と言うかこう、人当たりのいい人で、何かと話し掛けてきてくれるんですが。
 あ、そういえば、スポーツ新聞というのを始めて読みました。そう、運ちゃんが進めてくれたんです。でもテレビを殆ど見ず、当然スポーツ番組も見ない私には全く興味を惹く要素が無かった というのが正直な感想で(汗)。

……それと「梅昆布」を頂きました。ええ、美味しかったです、それなりに。……150円だったそうです(大汗)

 そんなこんなでタクシーは走る。ところが、雨のせいなのか、急いでいるせいなのか、急発進急停車 が続く。常に速度が変わっているというか、加速度が常に変動しつづけている感じ。もともと車にはそれほど強くない私ですが、これはちょっと辛いかも(TT_TT)。船酔いしているような気分。マジで吐きそう(×_×)…………

 ……結局なんとか間に合いました、一応。到着したのは8時39分(爆)。でもせっかくだから運ちゃん、校門の前に止めてくれ。ちょうど一方通行の所に出てしまったようで入って行けなかったようで、酔って辛い体に鞭打って校門を目指す。気分は殆ど「走れメロス」である(笑)。

 待ち合わせ時刻とほぼ同時に実習生の存在を肉眼で確認。何とか遅れずに済んだようである。ただし、職員室が2階にあることが分からずにちょっとウロウロしてしまったのは ここだけの秘密 である(爆笑)。

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 今日は実習生の彼女にとっては「研究授業 (他の先生方に自分の授業を見て頂いて感想を述べて頂く。実習期間の勉強の総まとめである) 」だったので、校長先生やその他クラス担当の先生(だと思う)などが数人並ぶ中、一生懸命中学生たちに檄を飛ばす彼女を暖かい目で見守るのであった。そう、酔って気分が悪くてちょっと吐きそうなのを我慢しながら(爆)。

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 50分が過ぎ、授業が終わり、ちょっとしたディスカッションの後、帰りのタクシーを待っている間、実習生の子と他愛の無い話をする。
 「こういう時に限ってよく雨が降るもんだよね」
 「そうですね。せっかく自転車でいらっしゃると思っていたのに」
 おいおい(笑)
 「どっちにしても、この雨じゃタクシーでしか来られないよ」
 「いや、先生なら、カッパを着て自転車を漕いで来て下さると思っていたのに」
 ……君は私のことを何だと思っているんですか(核爆)。
 帰る頃には小降りになった雨の中をまたタクシーに乗ってJRの駅まで戻るのであった。

 ところで実習生の彼女よ、担当の音楽の先生もおっしゃっていたのだが、せっかく可愛い感じ の声や仕草なんだから、学生 の前で大きな声で「行くで〜〜!!」と叫ぶのはどうかと思うぞ(笑)。


2001年6月17日 (日)

 その日の夕刻、8時過ぎ……賑やかにざわめく大阪駅の構内に二つの人影があった。
 一人は重さ10キロはあろうかという、60cm四方・高さ40cmという尋常ならぬ大きさのダンボールを引き摺るように抱え、片やもう一人は4キロ以上もありそうな大きな紙袋を手に提げ、弱々しい足取りで歩いていた。
 その表情には明らかに極度の疲労の色が見て取れ、その姿はさながら苦役に服する囚人のようだったとか……。

 その二人とは…………言うまでも無く(笑)、私と師匠である。そこで抱えていたモノとは、近くのソフマップ・ギガストアで購入したゼロックスのインクジェットプリンタであった。

 では師匠の提げていた紙袋の中身は…というと、これもまたプリンタなのであった(爆)。これは今まで私が使っていたLe×markの製品である ←それ伏字になってない(笑) 。
新しく買ったモノはともかくとして、何故二台ものプリンタを抱える羽目になったのかというと、これには色々と複雑怪奇な事情があったりするのであった。

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 話は3日ほど前に遡ることになる。
 そう、木曜日に我々アルス・ノーヴァのメンバーは師匠宅に集まり、次回の演奏会についての計画などを話し合っていた。次回のコンサートに関してのコンセプトや選曲などのアイデアを出し合う、いわばブレーンストーミング感覚の話し合いである。

 ……こう書くとえらくカッコいいような気がするが、いや、実際シリアスなんです。そういう話題に留まっている間は(笑)。まあでも年頃の娘(爆笑)が6人も集まっていれば脱線しないはずが無い(失礼な)のであって、当然どうでもいいような馬鹿馬鹿しい話だってやってます、ええ。ちょっぴりイヤ〜ンな話題だって飛び出しちゃうのは秘密です(笑)。このページをX指定にするのはまずいので(爆)、詳しく書くゆとりが無いのは非常に残念ですが(爆笑)。

 で、それと同時に、前回の演奏会に来て下さった方へのお礼状(葉書)を出すための作業を皆で分担してやっていたのである。今回は宛名を皆で手分けして書き、文章はパソコンとプリンタを利用して一気に印刷しようという計画であった。全員に時間的な余裕があるときには全て手書きだったのだが、この頃みんな仕事が忙しくてちょっとそのための時間が割けないのだ。時間が無くて書けずじまいというよりはよっぽど良いだろうという窮余の策である。

 私はパソコンへの入力・印刷関係を分担していた。だんだんと仕上がってくる葉書の山を見ながら、さてテスト印刷をしてから一気に片をつけてやるぜ …と意気込み、パソコンとプリンタを繋いでダミーの葉書をセットして「印刷」ボタンをクリック!!……したのだが…………
 ガーーッッ、ガーーッッ…っと音を立ててプリンタは働いている…ように見えたのだが、出てきたのは「紙詰まりです。用紙を取り除いてもう一度初からやり直してください」という非情なメッセージ。

 その後数回試してみるものの、結局マトモに印刷できたのは一度も無かった。挙動を観察していると、印字機能そのものはちゃんと働いているようなのだが(ヘッドも動いているし)、肝心の用紙を送る部分が機能していないようなのであった。単純に例えれば、鉛筆が紙に届いていない状態である。これでは印刷されるはずも無い。

 試しているうちにだんだんとイライラしてきた私は、「きぃ!」とか「うぐぅ」とか、普段の私からはなかなか聞けないような奇声を発しながら機械と格闘していた。あとで師匠が「あんなにイラついているなんて珍しい(笑)」と言っていた位だ。
 結局、葉書のような厚い紙になると紙送り部分がマトモに働いてくれないということが判明する。うぅぅ……一昨日(火曜日)試した時にはちゃんと出来たのにぃ。だから今回はプリンタを使おうということになったというのに(TT_TT)。

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 愚痴になってしまうのだが、私のパソコンとこのプリンタとはどうも最初から相性が悪かったようだ。実は一度システムそのものが落ちてしまうような重大なエラーが頻発してしまう事態に陥った事があり、一度プリンタをアンインストールしてメーカーのサイトから最新のドライバーをダウンロードしてそれを再インストール…というような、面倒なトラブルシューティングを行ったこともあるのだが、結局原因がつかめず、メーカーから別の機械と交換してもらう という一幕もあった。

 それ以来、システムが落ちるということはなくなったのだが、たくさんジョブを貯めるとスプールエラーを吐いたりとか、必ず同じ場所でインクを引き摺るような印字結果になってしまったりとか、非情に挙動不審なヤツだったのである。まあそれでも今までのアルス・ノーヴァのチラシやプログラムなどの印刷物や、アレンジした楽譜の清書などは全てこのプリンタで行って来たのだが。

 とはいえ、これからを考えた時に葉書に対応できないというのはあまりにも問題が大き過ぎる。で、結局その日に礼状を投函出来なくなってしまった怒りに任せて「買い換えてやる」と宣言してしまった次第なのであった。

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 そして、翌金曜日の午後7時前。例のパソコンショップの中に呆然と立ち尽くす私の姿があった。

 広いのである。JRの高架下という立地条件のせいで普通の店のように二階三階と上に伸ばすことが出来ないからなのか、限りなく水平に広がっている(ように見える)店内に圧倒されていた。これでは一体何処に何があるのが全然分からない(笑)。
そしてもう一つは、これも大抵のパソコンショップはそうなのだが、……やかましいのである。宣伝の音楽や業務連絡などの放送がひっきりなしにしかも大音量で流れており、アコースティックなサウンドに慣れ切っている体には辛い。

 そしてやっと目的のプリンタのコーナーを見つけてはみたものの、今度はやたらと膨大な数の機種に、どれを選ぶべきなのか全く手が出なかったというのが正直な感想。
 私が前に買ったプリンタは1998年冬のものだったので、都合3年半は経過していることになるのだが、それだけ経てば機械の基本性能は想像以上に上がっている。はっきり言ってどれを選んでも、きっとスペックそのものは持ち前のものよりは上 だろうことは間違いない。

 大見得切ったものの、これではさすがに選択のための指針が無さ過ぎる。ここは素直に負けを認めて、パンフレットを持ち帰って再検討すべきでしょう。
 というわけで、4冊のパンフを持って帰途に着く私なのであった。

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 そして迎えた今日、日曜日。
 レッスンを終え、いよいよ目的のブツをゲットしに出発である。

 とにかくサッサと代わりのモノを手に入れて、ちゃっちゃとお礼状を印刷してしまうのだ。来て下さった方々、アンケートに答えて下さった方々に申し訳ないではないか、全く。

 電車に乗り、座って大阪に着くまでの間にパンフを見直し計画を確認する。最も頻度の高いモノクロ印刷の質が最優先なのはもちろんだが、「写真(デジタルカメラで撮ったもの)がある程度美しくプリント出来るもの」「出来る限りコンパクトなもの」「基本的には高機能を優先だが、値段は5万円以下」というのが条件である。

 色々と物色した結果、ちょっと心惹かれる機種が2つある。一つはXeroxの製品で、プリンタとスキャナとコピー機能とが一体になったものである。色々と書類や楽譜をコピーする機会の多い私としては非常に頼もしく感じる一品である。機能も申し分なさそうである。ただパンフには「オープンプライス」とあるのがちょっと不安(笑)
 もう一つはHP(ヒューレット・パッカード社)の製品で、非常にコンパクトボディなヤツである。プリンタとしての機能は必要十分な感じで、これは値段も2万弱と、とてもお手頃感が強い
 あとは店員を捕まえて説明させて、細かい部分を聞いてからということになるだろう。

駅に着き、電車から降りて目的地へ向かう。…………その途中でサンマルコというカレーチェーン店で腹ごしらえをしたのは秘密だ(笑)

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 さて、ようやく(爆)目的地に到着である。目当ての2品を含めて色々と物色して廻る。うーん、いろいろな印刷サンプルなどを見てみるのだが、どれもそれなりな感じに見えてしまう。恐らく、それぞれのプリンタで出せる色合いの中で、見栄えがする配色なり光加減のものを題材に選んでいるんだろうから、どれもよく見えて当然といえば当然だ。というわけで店員に説明を求めることにする。

 色々聞いてみて感じたこと。特にそれぞれのメーカーの販売員の方は自分の製品のセールスポイントを強くアピールし、他の製品のマイナス部分を強調するような話し方をするということ。まあ当然か(笑)。

 あと(これの読者にはどうでもいいような話かもしれないが)、写真を高画質で専用光沢紙に印刷することに特化した製品が欲しいのならEPSONが良いらしい。その点では数あるメーカーの中でもトップクラスと言えるらしい。ただ、その他の機能を比べるとEPSONは見劣りする部分が多いということだった。あと、インクの消費量が多いらしいとも聞いた。

 そんな中でやっぱり、例のXeroxの製品は吸引力が強い。こちらの欲しい性能とピッタリ来ているという感じなのだ。私が仕事で様々な用途に使うには結局それが一番よいだろうという結論に達したので、遂にそれに決定。ちなみに49799円でした。消費税を考えるとアシが出てしまいますが、まあ許容範囲ということで。

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 さて、支払いを、と思ったとき、師匠がふと店内の掲示を見つける。「お使いの周辺機器など下取りいたします」「買い替えの場合、下取り価格を10%アップします」 等と書かれている。

 今あるプリンタをどう処理するかということには全く考えが及んでいなかったのだがよく考えれば二台置いておく必要も無いし、そんなスペースも無い。いくらか足しになるのなら下取りしてもらおう、という話になり、その「10%アップ」が、今現在品物を持って来ていなければしてもらえないのかを聞いてみる。

 その店員さんの答え。「今、現物が無いとダメです」

その一言で我々が次に採るべき行動が決まった。つまり……「一度帰って、手持ちのプリンタを持って来て、下取りをしてもらってから新製品を購入する」である。

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 30分で、大急ぎで家に戻り、プリンタと付属品などを取り出す。そしてまた逆戻り……。店に着いた時点で約午後7時である。
 下取りを受け付けているカウンターへ行くと「5人待ち」 の表示が。どのくらいの時間が掛かりそうかと聞いてみると約2時間くらい(爆)という返事。とてもではないがそんな時間まで待っている気力は無い

 どうにかならないものかと考え、店内を見回してみると、「30000円以上お買い上げの方は、3ヶ月以内なら後日下取りの場合も10%上乗せいたします」 という表示を見つける。何だかもうどうでもいいような気分になりつつも、もう一度別の店員を捕まえて真偽を確認すると、確かにそれでよいという答えが返ってくる。

 ……初めからそういってくれよ、おい(怒)。私たちのこの苦労は一体……

 どうもここの店員は、自分の店のシステムがよく分かっていない人が多いようである。おまけに商品についても
 結局私がXeroxのプリンタを購入することに決め、店員にそう告げたところ、ケーブルを別途購入する必要があると言われたり。パンフを見れば、USBケーブル付属とはっきり書いてあるのにである。で、こちらがそう反論するとまるでそれがとんでもない勘違いでもしているかのような対応をされたり。確認してもらえば当然こちらが正しかったわけで、そのあとで頭下げてもらっても気分悪いのは収まらない。

 まあ、言っていてもしかたが無いので、さっさとモノを包んでもらい、店を出ることにする。

 ちなみに持ってきたプリンタは、大阪駅構内のコインロッカーでお眠り頂くことにしました(笑)。そう、冒頭の場面は製品購入後疲れた体を引き摺ってそのプリンタを保管しておくロッカーを探している場面だったのでした。

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 パンフレットに寄れば、本体重量8.2キロ。当然その他の説明書などを含めてダンボールに梱包すれば10キロは超えているでしょう。それを抱えて、一生懸命帰ってきたというわけです。

 夕食を済ませてからそれのセットアップ。接続がUSBなので非常にお手軽である。ドライバのインストールも滞りなく終了し、印字テスト。やっぱ解像度が全く違うので非常にきめ細かで素晴らしい
何しろ、今までの600×600dpiから、2400×1200dpiになったのだ。単純に考えても8倍の細かさである。嬉しくなっちゃうよ、ホントに(笑)。

 そしてついに、葉書の印刷に取り掛かる。どんどんスムーズに印刷され、次々に送られていく葉書を見ながら思わずガッツポーズしたくなりましたよ、私は。
 結局60枚以上の葉書を印刷するのに掛かった時間はたったの5分足らず。…………素晴らしい!!! さっきまでの疲れと怒りはどこへやら。刷り上った葉書を眺めながら、見るからに御満悦な私でした。苦労して運んできた甲斐もあったというものです。

 残念なのは、今日はあまり面白いオチにならなかったことですか(笑)。

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 実はこれにはしっかりとオチがつくことになってしまったのであった。後日談があるのだ。

 二日後の火曜日に再び店を訪れて下取りをしてもらったのだが、査定の結果が1500円!……………どうしてくれましょう(泣)。おまけに純正のドライバーが付いていないので半額の750円にしかならないというのです。もちろん私はWebから落としたアップデートされたドライバをフロッピーに入れて持っていったというのに…… ちょっと激しく納得いかんぞ(TT)g

まあ下取りというのはえてしてそういうものらしい…と誰かからも聞きましたし、仕方がないのかもしれません。

 でもよく考えてみると、私は旧プリンタをコインロッカーに預けていたわけで、そこで3日分の料金を取られているのです。ということは300円×3=900円…… こちらで掛かった手間賃が、下取り価格を上回っているし…

 結論:使えるものは下取りに出してはいけない。余りに勿体なさ過ぎる……。悲運のプリンタと自分に合掌


2001年6月21日 (木)

 私の携帯電話はNTTDoC○Moなのですが(笑)、メールアドレスを初期設定のままにしているので(「電話番号」@docomo.ne.jpですな)、馬鹿のような広告メールがたくさん入ってきてしまうのであった。

 携帯を使った電子メールというのは非常に便利な反面、こういうとても煩わしい部分もあり、どっちもどっちという感じなのであった。

さて、今日入った馬鹿メールの一部である。

……女性は無料なので、出会いの確立はトップクラスの実績です。……

 世の中ではこういったメール斡旋の業者が非常に儲かっていると聞くのだが、送ったメールにそれなりの反応があるからこそ儲けが出るのだろう。ということは、こういうメールにも反応する輩も多いということであるな。

 私ならこういう馬鹿な誤字を送ってくるようなサイトは絶対に信用出来ない と感じるのだが、世間様はどういうものなんだろう。

 きっとこのサイトに接続すると「プロトコルを確率しました」とか表示されるに違いない(爆笑)。

 こんな所から、『セキュリティ問題も完全だから心配ありません』とか言われても絶対怪しいぞ。怪しすぎるぞ大体「問題が完全だから」って日本語になってないぞ。

 ……こんな馬鹿的メールにむきになっている私も馬鹿なのかもね(自虐的)。

 メールアドレス変更しようかなぁ……

 でも、それをみんなに連絡するのがめんどくさいしなぁ ← それが結局一番駄目(爆)

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 師匠宅からの帰りに電車に乗ったら、相変わらずの光景ですが、半数近くの人間が携帯電話を弄ってました。

 どうでもいいことですが、どうしてこう、深夜の電車ってのは酒臭いんでしょうね(泣)。

 で、茨木駅到着間近に、いきなりけたたましく鳴り響く着信音。それはもう大音量で、その車両の乗客がみんな振り向きそうになったくらいですが、当の本人はヘッドフォンで何やら聞いていたようでそれに全然気が付いていませんでした。

 ……馬鹿丸出し。当人が馬鹿なだけなら高見の見物で済むけれど、馬鹿は他人に迷惑をかけるから困るんです。

 鳴っても気が付かないような携帯電話なら持たなきゃいいのにね。

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 こんなところで憂さ晴らししちゃいけませんね。済みません。


2001年6月23日 (土)

 アルス・ノーヴァのクリスマスのコンサートのため、ホールの予約をしなければならない。そのタイムリミットが近付いていた。

 会場はいつもと同じ千里丘市民センターであるが、ここは、使用予定日の6ヶ月前にその予約が出来るようになっている。そして予約は早い者勝ち制である。したがってどうしても予約を取りたいグループはその日の開場と同時に申込みをするのである。

 ホールの開場時刻(申し込み受付開始時刻)は午前9時。そして、その時点で申込者が多数いる場合は抽選ということになるのであった。

 遅れまいとして、自転車で一生懸命走る。そう、雨の中を傘も差さずに濡れネズミ になって走りましたとも。

 恐らく鬼気迫る顔(笑)をしていたのではないかと思う。すれ違いざまふと目が合った名も知らぬオバチャンの顔が、非常に怪訝そうな眼差しであった。そう、まるでキ○ガイを見るかのような(TT_TT)

 全く失礼極まりないですね。この水が滴るいい ………… (良心(笑)に基づきその後約30文字削除)。とにかく、一生懸命な人を笑っちゃいけません(笑)。

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 で、今日の結果。

 集まっていたグループ、総計7組(爆)。

 この中から抽選でホールを使用できるグループを1組だけ決定するのである。つまりは確率 確立ではありません(笑) 7分の1である。

 …………当然の如く、落選(TへT)g

 まあ、くじ運の悪い私 にとっては当然といえば当然の結果ですが(苦笑)。

 そういえば、以前 (といってもまだ高校3年生のこと) とあるコンクールに出場した時の話である。

 それは結構大きいコンクールで高校生部門は約100人近く参加者があった。当日抽選で演奏順を決めることになっていた。

 私と小笠原様おねいさまが出場したのだが……、抽選結果はおねいさまが1番。私が最後(爆笑)

 全く運が良いんだか悪いんだか(笑)。


2001年6月29日 (金)

 今日は音大のミレニアムホールで、エリック・ハイドシェック氏の公開レッスンがあった。当日配られたパンフからちょっと氏の略歴を引用しておこう。

 1936年8月21日、シャンパンの名産地ランスに生まれた、ドイツ系フランスのピアニスト。
 ご両親のうち、どちらかにドイツ系の血が少し混ざっているのだとお聞きしました。
 5歳でピアノを始め、6歳でコルトーに認められ、8歳で彼(コルトー)が創立し校長を務めたエコール・ノルマル音楽院に入学。
 アルフレッド・コルトーはフランスの最も偉大なピアニストの一人で、彼が校訂したたくさんの楽譜は演奏家の大きな財産となっています。
 同校を卒業後さらにパリ音楽院に入学し、18歳で主席で卒業した。卒業試験でベートーヴェンのもっとも大規模なピアノソナタである「ハンマークラヴィーア」を演奏するなど、非常に大胆かつ意欲的な演奏家としてデビュー。以後現在まで非常にたくさんの演奏会、録音などを残している。

 超簡略化したもので申し訳ないが、要するに、非常に強い個性を持ち、キャリア豊富な演奏家であり、また御自身が作曲などもされる理性的な面も持ち合わせた偉大な方なのである。

 で、私は何をしていたのか……というと、受付に立って学生たちに出席カードを配ったり、場内整理(爆)をするために狩り出されていた訳なのだった。

 もちろん、レッスンが始まってからは場内で聴講させて頂きました。聴講が必修となっている学生たちに加え、興味を持った生徒も多かったようで、かなりの大盛況となり、客席は既に満員、舞台上にも椅子を置いて特等席を作ったり あんな先生のレッスンを間近で見られるのは非常に貴重な体験です 、左右の通路にまで人が座るような状況でした。

 そう、で、この舞台上の特等席が、後に別の意味で特等席になってしまったのは皮肉というべきか(笑)。

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 レッスンの様子はというと、これがもう、凄い熱の入り方で、見ているこちらも思わず聞き入ってしまうような感じ。
 大体こういった公開レッスンの場では「テキトー」に切り上げてしまう先生も少なくないのだが、学生が出来るまで、少なくとも言いたい事が伝わるまで何度も根気よく根気よく繰り返して自分の考えをおっしゃって下さる。御自身が演奏をなさる方なので、学生の弾き方の悪い部分がとてもよく判ってしまうのだろう。妥協せずに言葉を重ねて思いを伝えようとする姿は流石と感じさせられるものだった。

 楽譜をしっかりとリアライゼーションしてその中にある熱い情熱をしっかりと表現すること。単に「美しく」弾くだけではなく、曲の持つ表現をしっかりと十分に表出する。

 ピアノという楽器の鳴らし方、リズム感の重要性など、かなり細かい部分まで(実際「聴かせる演奏」をするには、そこが最も重要なんだが )説明して下さった。

 基本的な考え方は、我々がいつもアルス・ノーヴァで実践している方法と同じである。もちろん、音楽表現には色々は可能性があるので、先生によって個性の違いがあるのは当然であり、その自分とは違う様々な「色」を見るのが、こういった公開レッスンの最も大きな面白味なのである 少なくとも私にとってはね

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 今回のこの公開レッスンは、大学の第3校時と第4校時を使って行われる予定であった。つまり15分間の休み時間を含めて、午後1時30分から4時45分まで、ということである。その間に3人の学生がそれぞれの曲をレッスンして頂くという計画だった。

 が、先ほども書いたように、ハイドシェック先生は非常に熱心な方で、かつ安易な妥協をなさらない方である。結果、どういうことになったかというと……

 二人目が終了した時点で既に4時40分、しかもその間休憩全く無し!!

 いやぁ、進行を担当している先生や、私と同じく手伝いをしていた先生方ともお話してましたが、「タフな先生だねぇ」という感じですね。

 もっとも、時間になってスッパリと終わってしまって何をやったか判らないというようなことでは学生にとっても価値が無いわけで、我々にとってはむしろ有難い事ではあります。自分の伝えたいことを出来る限り…という姿勢は、見ていてとてもよく伝わって来ましたし。もちろんそれぞれが興味深い注意であったことは言うまでもありません。

 でも、ちょっとかわいそうだったのが、「特等席」に座っていた彼女たちであった。舞台の上では足を組替えたりモゾモゾ動いたりとか、もちろん出来るはずもありませんし、当然お手洗いに立つことだって出来ないわけです。結構空調がシッカリと効いていたことを考えると…………イヤ、気の毒というか何というか(笑)。

 そのあとの3人目は結局曲の途中までしか出来なかったのですが、それでも先生は時間を大幅に延長して5時25分位までレッスンをして下さいました。

 後から聞いた話では、その日の内に東京まで戻らなければならなかったそうですが、新幹線の予約までしてあったそうです。自分の予定を切り詰めてでも音楽を伝えようとする……流石ですね。教育者として見習うべき姿勢と言うべきでしょう。

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 ところで、その貴重な時間の中で、レッスンを終えて疲れていらっしゃった先生に面会させて頂き、話をさせて頂いたのはとても貴重な経験であった。

 当日受付で売っていた、先生ご自身の演奏のCD フランスの国歌「ラ・マルセイエーズ」を古今の作曲家のスタイルで先生御自身が編曲なさったもので非常に興味深い作品である にサインを頂き、拙作のCDを差し上げることが出来たのはここだけの秘密である。

…………そして、帰宅途中に「さあ帰ったら聴くのが楽しみだなぁ」などとニヤけつつ大阪駅の階段を下りていて、ぐりっっ!!っと足を捻り、転んでしまって恥ずかしい思いをしたのはもっと秘密である。ああ恥ずかしい(爆笑)。

 恥ずかしいし……痛いっす(爆)


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