投稿時間:18/05/17(Thu) 22:46
投稿者名:HappiM
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タイトル:対人恐怖について
神経質症状の場合、苦痛をなくしよう、のがれようとする間は十年たっても二十年たってもけっして治りませんが、苦痛はどうすることもできない、仕方がないと知り分け、往生したとき、その日から治るのであります。すなわち、逃げようとするか、踏みとどまるかが治ると治らないとの境であります。
自分で治そうとするほど、ますます悪くなるものである。この患者も、単にその「逃げ腰」という事のために、ついには全く人と交際ができず、返事さえも、できないようになる事がある。
対人恐怖という強迫観念者は、人にたいして気おくれがし、思うように交際ができない自分の性格をつくり変えようとして無理な努力をし、ますます対人恐怖をつよめることになる。不可能なことを実現しようとして、もがいているのである。
対人恐怖症は内向的態度の人に起こりやすいものである。内向的な人は、進んで自分の能力を発揮することよりも、いつも自己防衛の方に心を使っている。細心、要慎深いこと、真面目なことなどは長所ではあるが、自己中心的に自分の心身のことばかりに注意を向けているので、普通誰にもありふれたことを、自分ばかり特別な病的なこと、あるいは自己保存上非常に不利なことのように感じて、神経質症状を起こしやすいのである。
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