葛城夕嵐

〜葛城山の天候の激変を詠む〜





 葛城山には白雲がたちこめ
 岩橋の上にお立ちになっている女神の姿は見るすべもない
 夕方急に晴れてきてもやがて消えて
 人間世界に流れてきて、旅衣をしっとりしめらすことよ