大嶺積雪

〜大峰山の峻険さと神秘さを詠む〜





 昔、山の神神が駆け巡ったためにこんなに険しくなったのか
 雪に蔽われ銀の屏風を立てたような山の高さよ
 雲にかけられたはしごも鳥の飛びゆく道も尋ねる術もない
 ただ独り仙人が鶴に乗って飛んでいくだけである