芳野川筏

〜落花の芳野川と筏師の清潔な心情を詠む〜

 多くの木をつなぎあわせた筏が今やっと渡し場についた
 はるかに流れる芳野川に桜の花が限りなく散りゆく
 筏師は世をうらまず、人をうらやむこともなく
 毎年毎年、芳野の春を楽しみながら悠々と過ごしている