大善寺櫻
〜寺の庭にある竜のごとき櫻の落花のさまを詠む〜
曲がりくねったこんなところを誰が耕し、平らにしたのであろう
今を盛りと咲き誇る桜の花がそこに建てられたお寺を照らしている
夜通し降った雨を送って白龍(桜の花)が姿を消して
ひらひらと美しい鱗のような桜の花びらが夜明けの風にひるがえりつつ散っていく