栄山瞑鐘

〜栄山寺の春の夕べのなんとなく寂しい情景を詠む〜

 靄につつまれた山の木々、川にはぼんやり霞がかかっている
 風に途切れに聞こえてくる鐘の音、雲のかなたに帰る鳥が鳴きながら飛んでいく
 鐘の音も鳥の声にも、春を惜しむ哀調が身にしむ思いがするが、
行く春を止める何の手立てもない


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